A「みんな揃ったな」
B「いきなり呼び寄せて一体何の話だ?」
C「俺もそれが聞きたい」
D「同じく」
ある男の脳内に集まった四つの意識体、其処にて彼等の脳内会議が再び始まった。
A「各人、色々な妄想が溜まって来た頃だと思う。ここいらで一度確認しておこうと思ってな」
B「なるほど」
C「それはいい考えだな」
D「じゃあ、誰から始める?」
A「俺から始めよう、まずはこんな話だ」
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其処にはただ死体の山だけがあった。
五つの勢力の内の三勢力の戦争。否、戦争とも呼べないただの殺し合い、その結果がこの惨状だ。
その場に立っている男が一人、いや三人……
「残ったのは俺達だけか。さて、どうする?最後の一人になるまで続きをやるか?」
鋭い刃の様な目線で黒髪の男は生き残っている二人に話しかける。
「止めておこう。どうせお前達の頸を持って帰ったとしても軍を全滅させた責任を取らされて己の頸を刎ねられるだけだからな」
頭を剃り上げ、顎鬚を蓄えた巨漢の男はそう言った。
「おいらの所も同じだな。あの馬鹿大将、それでいて手柄だけは自分の物にするんだから」
茶髪で小柄な少年もそう言い放つ。
「はっはっはっは!何処も上様は同じ屑揃いという訳だな。お前の所はどうだ?」
「当然お前達と同じゴミ共さ。……いい機会かもしれないな。このどん底から這い上がり、皇帝でも狙ってみるか」
「皇帝?本気かい兄(あん)ちゃん」
「男なら誰でも一度は見る夢だろ、駄目だったらこいつ等と同じように其処ら辺で屍を晒すだけの話さ」
「ふふふ…ふはははははははははっ!!気にいったぜ、その馬鹿げた妄想に付き合ってやる!!」
「面白れえ!!おいらも付き合うぜ!!」
二人共笑いながらその男の身の程知らずと言える誇大妄想に付き合うと言ってのけ、そしてその男は二人を鋭い眼光で見据えるとニヤリと笑みを浮かべる。
「なら此処で義兄弟の契りを交わすか。俺の夢に乗っかって来たのはお前達だからな、長兄は俺にさせてもらうぜ」
「ああ、かまわねえぞ。なら、儂が次兄だな」
「当然おいらが末弟か。ま、しかたねえか。よろしくなアニキ達」
そして三人は地面に胡坐をかき、淵の欠けた盃に安物の酒を注いでお互い同士の腕を絡める様に高く上げる。
「姓は竜、(りゅう)名は我、(が)字は雷、(らい)そして我が真名は一刀」
「姓は玄、(げん)名は戯、(ぎ)字は氷、(ひょう)我が真名は雲海」
「姓は虎、(こ)名は娯、(ぐ)字は炎、(えん)我が真名は太助」
名乗りを上げると絡めた腕を解き、それぞれの杯をぶつけ合い、辺りにカキンッ!と乾いた音が響く。
『我等三人、此処に義兄弟の契りを結び是より先、生と死を共にせん事を今、天へと誓う!!』
そして酒を一気に飲み干す。
「さて、先ずはこの五湖の地を喰らい尽す事から始めるぞ!!」
「またおめえはそんなとんでもねえ事を簡単そうに言いやがるな」
「いいじゃねえか。アニキらしいぜ」
三人は笑いながら立ち上がり、そして歩き去って行く。
苦しくも彼等が死臭漂う屍の山の中で義兄弟の契りを交わしていた同時刻、遠く離れた桃園においてある三人の少女達が義姉妹の契りを交わしていた。
そして、後に五湖を併呑した竜我雷・一刀達はその名を五丈と改め大陸に並び立った三国との長い闘いに入って行く事となる。
【四国志演義群雄伝・カズト】
B「一刀と雷が同一存在だと…!?」
C「何と言う最強の種馬!!」
D「いや、どっちかと言うと最凶だろ」
C「この場合、一刀の軍師はやっぱり師真になるのか?」
A「当然」
B「軍師まで種馬っ!?……もげてしまえ…」
C「雲海と太助の名前は随分と強引だな」
A「史実には詳しくない物で」
D「雷側は全員原作通りなのか?」
A「いや、項焉と項武辺りは女性化しようかなと」
C「……貴様と言う奴は」
D「プロットは立ててるのか?」
A「言っただろう、妄想だと。思いついただけの話だ」
B「だと思った」
A「次は誰だ?」
D「俺が行こう」
B「さて、どんな話か」
C「前回(うたわれ風味)が前回だからな」
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その少女には真名しかなかった。
その少年にも真名しかなかった。
二人は何時も共に居た、何時も二人で笑っていた。
そう、「あの日」が来るまでは……
彼等が住んでいた邑に野盗が襲って来て邑の人達は次々と殺されて行く。
少女が野盗に襲われそうになっていて少年は少女を助ける為に野盗に向かっていく。
しかし、力及ばず組み伏せられ、命が奪われんとしたその時、一人の男が駆けつける。
その男は見た事もない剣術で賊達を見る間に斬り伏せて行く。
賊達が全て息絶えると少年は少女の元へと駆けて行く。
少女は駆け付けて来たばかりの官軍の人間に保護されていた。
少年はその光景を拳を握りしめながら見ていた。
少女は少年を捜している様だが自分は少女と一緒には行けない。
助ける事が出来なかった自分は少女とは一緒には居られないと。
少年は自分の無力を恨んだ、自分の弱さを憎んだ。
少年はその場を立ち去り、あの剣士に弟子入りを望んだ。
「お前は何故力を望む?」
「俺に力があればアイツを助けられた。だから俺は力が欲しい、誰かを守れる力が…」
「いい眼だな、力を望みながらも腐っていない。アイツによく似ている」
「アイツって?」
「俺の自慢の馬鹿弟子だ。小僧、お前の字は?」
「俺には真名しかない」
「それは不便だな。よし、お前はこれから字を「剣心」と名乗れ」
「剣心?」
「さっき言った馬鹿弟子の名前だ」
「・・・・・」
「どうした?気にいらないのか」
「・・・ずと」
「ん?」
「一刀、俺の真名だ」
一刀は地面にその名を刻んだ。
「・・・一刀か。ふふふふふ、ははははははははは!!こいつは面白い。『剣の心を持つ一振りの刀』か。一刀っ!!」
「は、はいっ!!」
「お前には俺の“飛天御剣流”(とっておき)をくれてやる。俺のしごきはハンパじゃねえぞ!!」
「が、がんばります!!」
【真・恋姫✝無双・剣の心を持つ一振りの刀】
C「…なんぞこれは?」
B「何故に比古師匠が恋姫外史にいるんだ」
D「いや、これ実は和兎さんの前のブログに書きこんだ事のある話なんだがな。時代が大正に移り、ただ惰性で過ごしていた比古師匠が何者か(筋肉達磨のどっちか)の手によって恋姫外史に送り込まれたんだ。そして其処で一刀と出会ったという事と言う設定」
A「で、一刀はどの陣営に行くんだ?」
D「董卓、月の所」
C「比古師匠は?」
D「当然傍観」
B「だろうな」
A「プロットは?」
D「五湖の妖術使いに志々雄真実が闇の御遣いとして召喚された所で止まってる」
A・B・C ( ゚Д゚)ポカーン。
C「次、いくか?」
D「…頼む」
B「じゃあ次は俺が」
A「あ~、はいはい」
B「何だよ、その投げやりな態度は?」
A「だって。なあ?」
C「どうせ何時ものパターンだろ」
D「今度は誰が女になるんだ?」
B「いいから聞け!!」
・
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・
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・
此処は小松が料理長を務めるホテルグルメ。
今日は久しぶりにトリコがやって来た。
「美味ぁーいっ!!フグ鯨チリ鍋、最高っ!!もうすっかりフグ鯨の裁き方も完璧だな小松」
「はははは。トリコさん、唐揚げもありますよ」
「おおっ、でかした小松!!」
その後もトリコは小松の料理を堪能した。
「で、何の用事で俺を呼んだんだ?ただご馳走してくれるだけじゃないんだろ」
トリコは急に真剣な表情になって小松に問いただす。
「はい、実はつい先日の事なんですけどこの店にグルメ商人のトルイヌさんがいらっしゃったんです」
「マジかっ!?勇者とまで讃えられたあのグルメ探検家のアデルと一緒にグルメ界を旅をしたというあのトルイヌか?」
トリコは興奮して小松に詰め寄る。
「は、はい。「この材料で料理をしてくれ」と色んな食材を持ち込んで来たんです」
「色んな食材だとー!?た、例えば?」
「パールイクラとか、蟹アワビとか、プリンスライムとか、ケサランパサ卵など」
「何ーー!?めったに食えない俺の大好物ばかりじゃないか。何で俺も呼んでくれなかったんだよ?」
「そ、そんな事を言われても行き成りの来店でしたし」
「くっそ-っ!!喰いたかったな~~。特にケサランパサ卵」
「ええ…試食させてもらいましたけど……美味しかったな~~」
その味を思い出したのか小松はでれ~と涎を流している。
「それで話の本題は?もし俺を出し抜いた事を自慢したいだけだったらどうなるか…」
「ち、違いますよ。そのトルイヌさんに聞いたんですけどトーストラリアにあるグルメ大樹の地下にグルメダンジョンと呼ばれる超巨大な洞窟があるらしいんです」
「グルメダンジョン?」
「はい。何でもグルメ大樹の根の内部が空洞になっていて今でも地中の栄養分を求めて根が動き回り、入るたびにダンジョンの形もその度に変わるらしいんです」
「ほほ~、そいつは面白そうだな」
「何でも噂ではその根はグルメ界にまで伸びていてその枝も天空の野菜畑、ベジタブル・スカイまで届いているとの事です。だから内部のダンジョンにはグルメ界やベジタブル・スカイの食材があるらしいんです。当然捕獲レベルもそれなりにあるとの事ですが」
「なるほど。それで俺と一緒に行きたい訳なんだな」
「はい。も、勿論トリコさんが良ければですけど」
「よしっ!!さっそく出かけるぞ小松!!」
「ええーーっ!?い、今からですか?」
「思い立ったが吉日、それ以外は凶日だ!!」
【トリコと小松の不思議なグルメダンジョン】
A「ばっ、馬鹿なっ!?Bがこんなまともな話を…だと!?」
C「嘘だ、嘘だ…嘘だぁーーーーっ!?」
D「終わりだ……地球はもう終わりだ…」
B「お前らな……」
C「最後は俺だな」
A「さて、どんな話かな?」
B「期待していいんだな?」
D「まあ、とりあえず見てみよう」
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《これはお前にとっても罰だ……お前は…正義の味方として…仮面を被り続ける……枢木スザクとして生きる事は、もう無い。……人並みの幸せも、全て世界に捧げてもらう……永遠に………》
《そのギアス、確かに受け取った!!》
“ゼロ”は悪逆皇帝“ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア”に突き刺した剣をその体から引き抜き、そしてルルーシュは玉座のある壇上から血まみれで滑り落ちる。
「お兄様?」
ナナリーは不自然なほどあっけなく倒され血まみれになっている兄の手に触れた。
そしてナナリーは知る、兄とスザクの真実を、“ゼロ・レクイエム”の真実を。
「そんな…お兄様は今まで………お兄様!愛しています!!」
全てをやり終え、命が尽きようとしている今、ルルーシュは最愛の妹ナナリーの腕に抱かれている。
《俺は、世界を壊し……世界を、創る……》
そしてルルーシュはその生涯を終える。
「嫌ーーっ!!お兄様、目を開けて下さい。お兄様、お兄様ぁーーーー!!」
悪の象徴として怒り、恨み、憎しみなどの負の感情を一身に背負い、救世主《ゼロ》に殺される事によって武力ではなく話し合いによる世界統一を成し遂げる。
それが、ルルーシュとスザクによる《ゼロ・レクイエム》
<ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、>
悪夢の終わりと平和の訪れに湧く歓声の中でルルーシュはその生涯を愛する妹、ナナリーの胸の中で終え、彼の命はこの世界より消えた。
そして………
「おいルイズ。平民なんか召喚してどうするんだ?」
(ん……何だ?)
「サモン・サーバントすらまともに出来ないのか」
(眩しい?…人の気配がする……此処はCの世界なのか?)
ルルーシュは眠りから覚めるかのように徐々に意識を覚醒させて行く。
「うるさいわね、ちょっと間違えただけよ」
「いやあ、これはちょっとじゃすまないだろう」
「さすがは“ゼロ”のルイズだな」
(何、ゼロだと!!)
“ゼロ”という言葉に反応したルルーシュはすぐさま飛び起き、辺りを見回した。
其処には城の様な建物と自分を見つめる幾人もの少年少女達、周りの風景も先ほどまで居た筈のトウキョウとはまるで違っていた。
(此処は一体…本当にCの世界なのか?)
そう思い、自分の姿を見直すとそれは皇帝の衣装ではなくアッシュフォード学園の制服に変わっていた。
「ちょっと、アンタッ!!アンタ誰よ?」
その声で我に帰り見上げると一人の少女が見おろしていた。
「そう言う君は誰だ?」
「私がアンタに聞いているのよ。…まあいいわ、私は“ルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエール”ルイズと呼ぶ事を許してあげるわ。で、アンタの名前は?」
「俺は……俺の名は“ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア”」
「ふ~ん、随分とご大層な名前ね」
「なっ!?俺の名前を知らないのか」
「知る訳ないじゃない。…もしかしてあなた貴族?」
「い、いや俺は…(どう言う事だ、俺の事を知らない?Cの世界でも無い様だし此処は一体)」
【ゼロのルイズとゼロと呼ばれたルルーシュ】
A「こ、これはまた……」
B「ゼロ繋がりでこの二つをクロスさせたのか」
D「ルルーシュはギアスを持ったままなのか?」
C「いや、死んだ事でギアスの力は消えている」
A「プロットは?」
C「ラストは出来上がってるけど其処までの話は出来ていない」
一姫「お話は終わったかしら?」
A「えっ?」
B「かっ、かかかかかかかかかかかかかかっ」
C「げぇーーーーっ!!一姫ぃーーーーーーーーっ!!」
D「な、何故此処にっ!?」
一姫「何処かのお馬鹿さん達が良からぬ悪巧みをしているらしいという噂を聞き付けてね」
一姫「私達の話を放り出しておいて…」
一姫「随分とふざけた真似をしてくれるじゃない」
一姫「覚悟は…出来てるわよね。まあ、出来てなくても関係ないけど」
一姫「そう言う事、じゃあ殺りましょうか」
ゾロゾロとやって来たのは蜀・魏・夢・萌・外の一姫達。
その手にはそれぞれの朱雀偃月刀が握られている。
A「ち、ちょっと待て!!これは本当に書くという訳じゃ無くただ、頭の中を整理すると言うだけの」
蜀一姫「問答無用!」
一姫達『烈風刃波・乱れ撃ち!!』
『ギャアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!』
お死まい。
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A「この所いろんな話が思いついてきていいかげん頭の中がごちゃごちゃになってきたな。いい機会だから皆を集めて頭の中を整理するか」
命「だって」
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