No.187237

真・恋姫†無双~怪盗紳士現る?~ 第一話

さん

これはオリキャラが主人公の恋姫無双です。
受け付けない方はバックをお願いします

2010-11-30 10:09:58 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1178   閲覧ユーザー数:1109

照り照りつける太陽っ

 

青い空っ

 

すがすがしい空気っ

 

私は、肺いっぱいに空気を吸い込むと思いっきり吐いてリゾート気分を味わっていた。

・・・とまぁ、現実逃避はこれくらいにして改めて周りを見回してみる。

 

 

ココハドコデスカ?

 

確か鏡が光ったと思ったら気が遠くなり気づいたらここに倒れていた。

 

 

うん、実にシュールな展開だね、私の好みだww

 

さて、私の知識(主にマンガ)をフル動員させていくつか仮説を立ててみる。

 

 

①じつはドッキリで気絶している間に運ばれた。

 

②景色から察するにあの鏡は何かの呪具で日本以外の場所、もしくは過去へ飛ばされた。

 

③過去っていうか異世界?

 

④股間にバット挟んで満塁ホームラン

 

⑤火星人をつねって泣かす。

 

⑥貧乳はステータスだっ

 

「おい、兄ちゃん」

 

と、やや脱線しつつも考え事をしていた所へ突然声を掛けられ振り返れば何か昔の中国みたいな格好をした三人組が立っていた。

 

「珍しい服着てんじゃねえか。金と一緒に身ぐるみ全部置いてってもらおうか?」

 

真ん中に立っていたちっちゃいオッサンがズイッと前に出れば私を囲むように脇に居たデブとチビが動く。

 

「服装が奇抜なのは認めるが珍しいかい?それに今どき追い剥ぎみたいなことして・・・これもドッキリの演出かい?」

 

「あ?どっきり?何訳わかんないことぬかしてんだ?」

 

相手は本気で言っているようだ。ということは①の可能性は低いか・・・

 

「何ぶつぶつ言ってんだ?さっさと金出せっつんだよっ」

 

瞬間、腹部に鈍い痛みが走る。

 

どうやら殴られたらしい、不意の痛みに私は呻く様にひざを付いてしまう。

自慢ではないがまともに戦ったら私は恐ろしく弱いぞっ(えっへん)

合気道は一応出来るがあくまで護身用だし・・・

と、首筋に冷たい感触がひたひたと当たる。

 

恐る恐る見るとオッサンが中華刀を取り出していた。

感触からすると本物っぽい・・・なぜわかるかと言えば、職業上? そういうのにも詳しかったりするからだ

 

「な?まだ死にたくねぇだろ?だったら身ぐるみおいていけ。そうすればお互いにすっきりして帰れるだろう?」

 

無茶をおっしゃる

しかし、正面から戦っても私が勝てるわけもないし・・・

となるとアレしかないか・・・

 

 

「ふ、雑魚1君」

 

私は極力ふてぶてしく喋る。内心ガクブルだけどな

 

雑魚1「なっ、誰が雑魚だコラっ」

 

案の定、オッサンはムカッとしたらしく青筋を額に浮かべている。

 

雑魚2「って、アニキ、名前が雑魚1になってやすぜっ」

 

雑魚1「げっ、マジだ!?つうかお前らも変わってるぞ!」

 

雑魚2&3「あぁ!?ほ、本当だ(なんだなっ)」

 

雑魚1「おい、てめぇっ一体何しやがった!!」

 

かなりぶちきれてらっしゃるオッサンは私の胸元を掴むとぐいっと引き寄せすごい剣幕で怒り出す。

超こわいwwだがこちらも負けじと言い返す

 

「何もしてないさ、これは自然の摂理だよ」

 

突然の大声にオッサンは一瞬ひるみ、さらに私は続ける。

 

「身ぐるみ置いてけ?寝言は寝てから言いたまえ。あと・・・息が臭いので近寄らないでくれるかい?」

 

ブチッ

最後の一言でオッサンは完全に切れると私を突き飛ばし

 

雑魚1「貴様の血は何色だぁぁぁぁっ」

 

物凄い形相で中華刀を振りかぶり私の首を切断しようと一気に振り下ろす。

が、振り下ろす中華刀が突然、手から消えればオッサンはそのまま空振りしてバランスを崩し尻餅をついてしまう。

 

雑魚1「???」

 

何が起こったかわからないと顔をしているおっさんを見て私はにやりと笑う。

 

「お探し物はこれかい?」

 

私は手に持っている”中華刀”を相手に見せる。

 

雑魚1「な!?いつの間に・・・」

 

信じられないという顔をしている・・・・ざまぁwww

 

これぞ怪盗108技能の一つ、相手に認識させずに物を盗む程度の能力だwww

 

「ほら、返すよ」

 

私は刀を相手に投げ渡し、オッサンが一瞬虚をつかれながらも刀を受け取った瞬間、相手のあごに鋭い一撃を喰らわせる。

 

メリケンサックをつけた右手で

 

不意を衝かれたオッサンは白目を向いて気絶してしまう。

これぞ私の得意分野  卑怯は褒め言葉ですっ だってまともじゃ勝てないもんww

 

事の成り行きを見ていた二人は、アニキが倒されたの見ると

 

雑魚2「て、てめぇっ!」

 

雑魚3「よくも兄貴を・・・許せないんだなっ」

 

さて、同じ手は使えないしどうするか・・・

再びピンチに陥り冷や汗を流していると

 

「待ていっ」

 

突如響く凛とした女性の声に私と雑魚2&3は同時に声のした場所へと振り向く。

そこには、槍を構えた凛々しい青髪の女性が立っていた・・・・美しい

 

「善良なる市民に危害を加えるとは言語道断なりっ!この槍で私が成敗してくれるわっ!!」

 

言い終わるやいなや女性は一瞬で間合いを詰めると(はやっ)槍の柄でチビの脳天に一撃を喰らわせるとチビはあっけなく伸びてしまう。

続いてデブに向かい再び槍の柄を相手の急所へと喰らわせようとするが相手も警戒していたのか見た目に似合わない俊敏な動きを一瞬だけ見せて一撃目を防ぐと女性を掴もうと腕を伸ばすが残念っ

 

女性のほうが格段にスピードが速くすばやく後ろに回りこめば打撃の連打を背中に喰らわせる。

やがてデブが崩れ落ちてしまう。

 

つ、つえぇぇぇぇっ!何この人、めちゃくちゃ強いんですけど~~~っ!?

あっさり二人を倒した女性は私が最初に倒したオッサンを蹴り起こし

 

「おいっ、このままそこの二人を連れてこの場から去るなら見逃してやるぞ?」

 

オッサンは怪訝そうな顔をするが二人が倒されているのを見て状況を理解したのか慌てて二人をたたき起こせば、覚えてろーとか月並みな台詞をはいて逃げていく。

と、ここまでスルーしてたけど格好は明らかに私の方が怪しいのに何であっちが悪党だって分かったんだろ?

 

「助けてくれて礼を言うよ。しかし疑問なのだが私の方が明らかに怪しさ爆発なのに何故あっちが敵だって分かったんだい?」

 

「確かにキミのほうが怪しいが・・・強いて言えば仮面だな」

 

「仮面?」

 

「ああ、君のつけている蝶の仮面なかなか趣味がいい。そんな私好みの仮面をつけているキミが悪人なはずが無い」

 

ぅわ、言い切ったよ、この人・・・

まあ、助かったからいいけどさww

 

「そうですか、これの良さが分かる人が居てうれしいよ。そういえば、お名前伺ってませんでしたね。私は怪盗パピヨンマスクと申します。貴女は?」

 

「ぱぴよん・・・?変わった名だな。私はちょ・・・「あー、居た居た~」

 

彼女が名乗ろうとした瞬間、向こうからおっとりした雰囲気の女の子とメガネの女性が走ってくる。

 

「星さん、急に走り出して一体どうしたんですか?」

 

「いや、この御仁が野盗共に襲われていたのが見えてな。助太刀していたのだよ。」

 

「おやおや~、これはまた怪しさ満点のお方ですね~。何ておっしゃるんですか~」

 

「これまた正直なレディですねぇ。私は怪盗パピヨンマスクと申します。」

 

「「ぱぴよんますく・・・?どこの言葉ですか~?(なのですか?)」」

 

おっとり&めがねビューティーは首をかしげる

 

まただ、英語が通じない

英語は全世界共通だから予想くらいは付くはずだが全く知らない御様子

だけど日本語は通じている、便利だから良いけど

 

彼女らの服装からここは中国だと分かるが先ほどの野盗もそうだが現代という感じがしない。

私は疑問が次々と浮かび上がってくる。

 

「今の言葉もそうですけど、貴方の服装も珍しいですよね~ どちらからいらしたんですか~?」

 

「どこって、日本の東京だが・・・」

 

「「「とうきょう?」」」

 

「そんな地名ありましたっけ?」

 

ご存知無いのですかっ かの地こそ世界でも有名な土地ですのにっ

・・・・これは②、③の線が濃厚だな

 

「つかぬ事を聞くが…ここはどこですかな?」

 

「ここは陳留だが?」

 

何を当たり前なことを聞いているとでも言うような顔をして青髪の彼女は答えた。

 

陳留?

どこかで聞いたことがあるような・・・ってたしか中国の昔の地名の一つじゃなかったけ?

私はふと、嫌な予感がして恐る恐る聞いてみる

 

 

「もしかして、今は後漢の時代だったりします?

 

「当然だ」

 

ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーオゥ!!!!

 

タイムスリップですかぁ!?

ひょっとしなくてもあの鏡が原因だね!?

あれのせいでこんな・・・・こんな・・・・楽しそうな状況にwww

 

「大丈夫か?」

 

あまりの楽しそうな状況に若干トリップしていた私にひきつったような表情で声をかけてくる。

 

「おっと、すみません。少し混乱してまして・・・っと、せi・・・おぉぉっと、そういえば結局名前をまだ聞いてませんでしたね」

 

私は先ほどメガネの女性が呼んでいた星という名前を呼びそうになったが私の第六感がワッショイワッショイと警報を鳴らしたのであえて再び名前を尋ねた。

 

「おお、すまなかった。私の名前は趙子龍だ。」

   

「私は程立とよんでくださいー」

 

「今は戯志才と名乗っております」

 

 

へぇーっておいっ 今この子ら何て言った!?

 

「すみません、もういちどお願いします」

 

「だから、趙子龍 程立 戯志才だ(ですよー)(申します)」

 

もう何があっても驚かない

そう思っていた時期が私にもありました。

本来、この三人は男性のはず…この子達は嘘を言っている気配は無い

 

「念のために聞くが、偽名とかじゃないよね?」

 

「失敬な。親より受けたこの名前を貴殿は疑うのか?」

 

青髪美少女がギロリとにらむ

 

「い、いや、すまない。ちょっとした確認だったのだ」

 

ということは・・・タイムスリップというか・・・

 

「正解は③でしたぁぁぁぁぁぁっ」

 

私の叫びが空に響いたのだった

 

 


 
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