No.186722

黙々・恋姫無双 拾参黙

TAPEtさん

次回からしばらく蜀の人たちとのやりとりになります。
嫌だ、これは魏√でなければならないという方はメッセージをください。参考にします。
他にこんなのとか見たい(例:曹操が一刀ちゃんを女装させるのがみたい)という意見があったらメッセージください。参考にします。

一刀【そんなの参考にするなあーー!!】

2010-11-26 21:52:04 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3762   閲覧ユーザー数:3003

一刀ちゃんを連れて劉備軍に向いました。

 

「あの、すみません。曹操軍から伝令に来たものですが……」

 

劉備軍の陣の周りの警備の人に顔を合わせました。

 

「うん?……あ、は、はい!」

 

何かこっちを見た瞬間固まってますが、こんな兵士で大丈夫なのでしょうか。

 

「曹操さまの命令で、劉備殿に話があって参りましたけれど、良かったら劉備殿や軍師殿に許可を得て案内させてもらえるでしょうか」

「は、はぁ「それは……(じぃ)」

「……(むっ)」

 

コーン

 

「いたっ!」

 

え、ちょっ、一刀ちゃん!

 

「この……」

「ダメでしょ?人の足を蹴ったら…ごめんなさい。元はこういう子じゃないんですけど……」

「……<<にらっ>>」

 

何か一刀ちゃんがずっと兵士さんのこと睨んでますけれど、どうしたんでしょう。

 

「あの、ごめんなさい。とにかくお願いできますか?」

「は、はい……」

 

兵士さんは頷いて一刀ちゃんに蹴られた足を少し痛そうに撫でながら中へ行きました。

 

「ダメでしょ?どうしていきなりそんなことしたのですか?」

 

兵士さんが行っちゃった後、僕は一刀ちゃんに聞きました。

 

「……」【さっちゃんに色目つけていた】

「はい?……ぁ…」

 

確かにそんな目つきにあったようななかったような………

 

「というか一刀ちゃん、もしかして嫉妬したんですか?」

「……?」

 

うわぁ、

そんな素で何言ってるの?って顔で見ないでください。言ってみたかっただけなんですぅ……

 

といっても、僕ももう一般兵士に色目つけられるシチューはマジ勘弁してほしいのですけれど……

…ああ、嫌なこと思い出しちゃいました。

 

【…さっちゃん】

「はい、どうしました」

 

ふと見直したら、一刀ちゃんは凄く不安そうな顔をしてました。

 

【…実はボク、最近ずっと同じ夢見てるんだけど】

「夢?」

【うん、春蘭お姉ちゃんが……】

 

タッ

 

「お待たせした」

 

と、一刀ちゃんの話を聞いていたら途中で兵士さんが戻ってきました。

ですが、来たのは兵士さんだけじゃないですね。

 

 

 

 

「我が名は関羽。字は雲長と申す」

「曹操軍の司馬懿と申します。字は仲達です。雲長さんの武勇は聞いています」

 

なんと雲長さんが来てくれました。

これはややキツいです。

 

「曹操軍みたいなところで、我らの弱小諸侯たちの噂を耳にしているというのですか?」

「少なくとも僕は知っているつもりです。義勇軍として、数々の戦果を上げた劉備軍の功、平原の相という小さな場で終わるようなものではありませんね」

「そう言われると光栄ですな」

 

と、口では言っているもののやはり警戒している気配は晴れず……

ここは一つ一刀ちゃんに場面を和ませてもらいたいところですが……

 

「……」

「うん?」

「!」

 

目を合わせただけで僕の後ろに隠れてしまいました。

 

「何故こんなところに子供が……」

「あ、はい、この子は……ほら、一刀ちゃん、自分で挨拶ぐらいしてください」

「……<<ひょい>>」『こんにちは、北郷一刀です』<<べこっ>>

「??この子は…」

「天の御使い、です」

「天の御使い?…ああ、そういえばあの管路の占いの」

「はい、その………」

「……」

 

と、自己紹介したところでまた隠れる一刀ちゃん。

こんなに怖がると後が結構大変なんですけど…

 

「えっと……曹操軍から伝令として参りました。劉備軍に現在の情報を渡しておくように命じられました」

「我らに情報を?」

「はい、それと…個人的に劉備軍の皆さんにお願いがありまして、それを……」

「…………」

 

関羽が悩んでいる。

こっちはありのままを曝しました。

これで通さないというのなら結構荒い方法でも使わなければ……

 

ぐいぐい

 

「うん?」

「あれ?」

 

って乙の間にか一刀ちゃん関羽さんの袖を引っ張ってます。

 

「………(じー)」

「な、何だ?」

「(じー)」

 

おお出た、無言の訴え。

一刀ちゃんの弱弱しいながらも真っ直ぐな瞳が鬼神暗鬼に捕らわれている関羽さんの心に届きます!

 

「わ、分かった。とりあえず、孔明に話をしてみよう」

「(にぱぁ)」【これでいい?】

【一刀ちゃんナイス!】

 

一刀ちゃんの目の前では、大人の汚れた心を浄化する何かがあります。

 

これなら何とかいけそうですね。

よし、このまま中に入って、僕は用事だけ済ませて一刀ちゃんを置いて帰ってくるのです。

そしたら後は一刀ちゃんが良くなんとかしてくれるでしょう。

 

・・・

 

・・

 

 

 

「「「歓迎しまーす!!」」」

 

……

 

「え?」

【え?】

 

 

 

ポフッ

 

「……<<もぐもぐ>>」

「ねー、これも食べてみて」

「……(こくっ)」

「桃香さま、ちょっと食わせすぎではありませんか?」

「そんなことないよ。子供は食べて育つんだよ」

「そうなのだ。鈴々も子供の時には沢山食べたのだ」

「お前は今でも沢山食べるだろ」

「むむむ、こんなことになると分かっていれば秘蔵のメンマを持ってくるものを…仕方あるまい。代わりにこの秘蔵ではないがそこそこいいメンマを献上しよう」

「お前は戦争に何持って来てるのだ」

 

 

「……」

 

あれ、僕が考えていた展開と違います。これじゃないのです。

最初は僕のせいで警戒心が生えていて、僕が帰る時に間違って子供をおいていった模様に装ってその後太平妖術を使って密かに一刀ちゃんと蜀面子の姿を監察つもりだったのに、何これ僕全然警戒されちゃいません。

僕のことなんか何のお構い無しに一刀ちゃん自分の膝に乗せてそのかわいいオーラにやられて天然さだだ漏れしている劉備さんとメンマ「献上」しようとしてる趙雲さんに、その中で正気のように見える口ぶりですが実際は目がヤバい(これ一刀ちゃんと一人になったら絶対危ない)状態ですし、一番正気なのは以外というか張飛ちゃんですがこの子も「張飛お姉ちゃん」で死んだ。

 

「あの、司馬懿お姉さまは先生と一緒に居る時どうでしたか?教えてください<<ドキドキ>>」

「(こくっこくっ)」

「え、ええと……」

 

といいつつも僕も僕なりに歓迎されている件について……

どうしてこうなった。

 

「あの・・・これは一体……どういうことなのでしょう…」

「はい?」

「何でこう……ここまで僕たちが歓迎されてる、というか、凄く馴れ馴れしくなる状況に…」

「は、はわわ!すみません。初見なのに礼儀なく突き詰めてしました!」

「いえ、そういう問題ではなくですね……」

 

こちら諸葛孔明さん、通称はわわ軍師。

 

「あの朱里ちゃん、それじゃなくて、どうして他軍の人なのにこんなに歓迎されてるのかっていう質問かと思う」

 

そして鳳統士元さん、通称あわわ軍師。

 

二人とも、僕の後輩です。

はい、ここの司馬懿は水鏡女学院卒業生です。

 

「そうなのですか?」

「ええ、…いいえ別に嫌なわけではありませんよ。ただ、僕も一刀ちゃんも関羽さんの態度を見て、あまり歓迎されそうにないなぁって思っていたものですから……」

「あ、それが…実はですね。連合軍の会議の時に天の御使いさんを見て桃香さまがすごく気に入っちゃいましてそれを皆に話していたんですけど」

「そこでお姉さまが御使いさんを連れてこちらに来たと兵士さんに聞かれて直ぐに桃香さまが向いに行こうとしたんですけどでも愛紗さんが先に警戒すべきだと自分が先ずでてみると行ってきて」

「それで愛紗さんが見て特にあやしい様子がなければそのまま連れて来るって話に桃香さまがその間歓迎する準備を始めましてそれに他の人たちもノリノリで一緒に準備しちゃってましたし」

「それとは別に私たちは一緒の水鏡女学院を出た司馬懿お姉さまが来ると聞いて私たちなりにまた歓迎しようと思っていたところで愛紗さんがお二人を連れてきたのです」

 

ちなみにここまで話すのには15秒もかかりませんでした。

 

「えっと……」

 

困りましたね。これじゃあ安心して一刀ちゃんの観察ができません。

 

「……」『メンマ美味しい』

「だろう。このメンマは南海の名高き名人の技を継いだ弟子が陳留で作っているものを持ってきたものでな…」

『陳留?ああ、あのメンマ園』

「知っているのか?」

『あそこ二ヶ月前に洛陽に行くっていってなくなった』

「なん…だと?」

『美味しかったのにね。残念』

「愛紗、私は先に洛陽に突っ込んでくる。後は任せたぞ」

「何をバカなことを言っているのだ、お前は!」

 

この外史にしては随分とレベルが高いコントができています。魏√では相当難しいですよね、ああいうの。

 

「まあ、こうなってしまったのは仕方ありませんね。孔明さん、士元さん」

「朱里です!」「雛里です!」

「s、そう…じゃあ、僕も紗江でいいわ」

「「はい、紗江お姉さま!」」

「……あの、僕ってもしかして学院で有名ですか?」

「「はい!」」

 

どうして?

 

「水鏡女学院第一卒業生として学院が建った以来で一番優秀な才を持った人材として水鏡先生も「彼女以上の人はまだ見たことがない」とまで申してました!」

「それなのにどの軍の誘いにも乗らず両親を養うために誰にも言わずに世から姿を消したという、まさに伝説的な存在です」

「そ、そうなのですか」

 

確かに華琳さまも一年近く僕(司馬懿)を誘いましたし、それ以前には劉表や馬の一族にも誘われたことがあります。

まさかここまで伝説的な存在になっていたとは思いませんでしたけど。

司馬懿さん……勿体無い死に方でしたね…

 

「……」

「…紗江お姉さま?」

「どうかしました?」

「…あ、ううん、何でもありません」

 

少し鬱な顔になっていたようです。二人とも心配そうな顔でこっちを見ています。

 

「過去や評判がなんとあれど、僕とあなたたちは智を武器にする者たちです。人を尊敬するのもよろしいですが、己の能力に自身を持ってください」

「「はい」」

 

何だか歴史が誇る蜀の軍師二人に憧れちゃうような立場になっているのが凄く緊張しちゃいますね。

 

「はい、それじゃああっちはあっちでほっといて、こっちは少し本題に入らせてもらいましょうか」

 

 

一刀だよ。

今何だか歓迎されてるよ

最初に会った黒髪のお姉ちゃんを見た時は、怖い人多いかな(流石に春蘭お姉ちゃんよりはマシだけど)と思ってたんだけど、何だか凄く穏やかな雰囲気。

 

「ねぇ、ねぇ、一刀ちゃんって今何歳?」

 

ボクってこの世界に来て、初めて年とか聞かれたよ。

ちなみに今聞いてくれた人はボクを自分の膝の上に乗せているピンク色の髪の劉備お姉ちゃんだよ。

なんと、この人がここで一番偉い人みたい。

華琳お姉ちゃんとはまったく違う雰囲気の人……

 

いや、別に華琳お姉ちゃんが怖いとかそういう意味じゃないけど。

最近は華琳お姉ちゃんでもすごく優しいし、この前だって一緒にピクニック行こうとしてたし(いけなかったけど)、一緒にご飯食べたし(雰囲気ちょっとおかしかったけど)、とにかく凄くいい人だよ。

 

『9歳』

「おー!やっぱ鈴々がお姉さんなのだー!」

 

そしてこっちにはボクよりちょっとだけ背が大きい張飛お姉ちゃん。

ちょっと曖昧だったけどやっぱお姉ちゃんみたいだよ。季衣お姉ちゃんと同じぐらいかな。色々と。頭の虎のバッジがかわいい。

 

「といっても、やはり戦場を歩かせるには幼すぎるではありませんか?曹操軍は一体何を考えているのやら」

 

最初に会った関羽ちゃんが腕を組んで心配そうにそう言ったよ。

心配というか……

だってここにいた方がお姉ちゃんたち皆いるし楽しいんだけど。

 

「それは相かもしれないけど…ほら、おかげでこうして私たちとも会えたんだし、それに、曹操さんのところは強い人たちたくさんいるじゃない?子供が戦線に出るはずもないし」

「それはそうですが…」

「そんなに心配なら、愛紗が面倒を見てあげればどうなのだ?愛紗ならこの子と二人だけで戦場にぽつんといても余裕で子を守れそうなのだが」

「どうして私がそんなことをしなければならないのだ。もちろんそんなことになればそうするだろうけど…お主だってこんな子供を戦場に一人にさせるわけがないだろ?」

「無論だ。こんな子供に手を出そうとする輩があるのなら、一千でも一万でもこの槍の餌にしてみせるぞ」

 

そして、水色の髪に、何か蝶々みたいなひらひらした服を着ている趙雲お姉ちゃんは、なんだか凄く物騒なことを言っている気がしたよ。

 

「……<<もぐもぐ>>」

 

このももまんおいしい。

 

「ああー、かわいいな、もう!」

「!!」

 

膝に座ったボクを抱きつく劉備お姉ちゃんの腕に引っかかって後ろに押されちゃったよ。

何か頭の後ろに華琳お姉ちゃんに抱かれている時には感じられない柔らかさが感じられるけどこれ何?

 

「ねえ、愛紗ちゃん、曹操さんのところに行って、一刀ちゃんのことこの戦争の間でもいいから預けてくださいって言ったら断られるかな」

「当たり前です。というかそんな要請できるわけがありません」

「大丈夫だよ。本人がそうしたいって言ったって言えばいいから」

「それは捏造です」

「ねえ、一刀ちゃんしばらくここにいない?毎日美味しいもの食べさせてあげるから」

「桃香さま!」

「お姉ちゃん子供をお菓子で釣るなんて誘拐犯みたいなのだ」

「えーーー!?」

 

でも、どうなんだろう。華琳お姉ちゃんもボクに、ここで他のところの人たちに会って、皆がどんな理想を持って戦っているのか知ってきなさいって言ってたし。

今はここでさっちゃんと一緒に居ながら、ここのお姉ちゃんのことをもっと知っておくのもいいかも知れない。

別にももまんが美味しいからじゃないよ。流琉お姉ちゃんが作った酢豚の方が美味しいし。

 

あ、そういえば先さっちゃんに夢のこと話せなかったんだけど今言ったら……

 

 

 

 

「………??」

 

あれ?

 

「?一刀ちゃん、どうかしたの?」

「……」『さっちゃんがいない』

「紗江お姉さまなら、先程帰りました」

 

…え?

 

「公孫賛さんと所にも行かなければ行けないと仰いながら」

 

何で!?

どうしてボク置いていったの?

 

「あ、これ、紗江お姉さまが後で御使いさんに渡してくださいと……」

 

金髪のお姉ちゃんが(確か名前は諸葛孔明だったはず)見せたのがいつかボクが持っていたノートを折った手紙。

 

『しばらくはこちらに居てください。華琳さまにも許可を得ていますのでそこんところはご心配ありません。数日経てば連れに来ますのでゆっくりしていてください

P.S. 劉備殿を良くみていてください。一刀ちゃんが悩んでいることを解決してくれるかもしれません

P.S.Ⅱ 近くで見ています。決して見捨てたわけじゃありませんのでそこはあまり悩まないでください』

 

「……」

「私たちは何と書かれているのか分からないですけど、とにかく暫く御使いさんのことをお願いするって頼まれました」

「本当!?じゃあ、一刀ちゃんここに残るの?やったー!」

「桃香さま!」

「……」『孔明お姉ちゃん、だよね』

「は、はい」

「……」『この手紙を千枚下ろしにして火矢を放つ時の材料に使って』

「は、はぁ……」

 

またボク置いて一人でちょらちょらと行っちゃったんだね………

 

「あの、…一刀ちゃん、もしかして怒ってるの?」

「……」『ううん、怒ってないよ?全然……』<<ゴゴゴ>>

「うわぁ……一刀ちゃん、取りあえず落ち着こうね」

 

 

 

「あわ?」

「?雛里ちゃんどうしたの?」

「これ、まだ一枚あるよ。これはこっちの言葉に出来てる」

「うん?」

 

『小腹な子です。あまり食べさせないでください。小腹なくせに勧めると散々食べます。食べる姿が可愛いからって食べさせ続けると大変なことになりますので注意してください。非常に脂っこいものや辛いものは苦手なので与えないでください。亥時(9時~11時)以前に寝かせてください。でないと後でひょろひょろします。でもちょっと疲労感がありそうだったら昼寝とかもさせてください。後、夜に一人じゃうまく眠れない性質なので誰かに一緒に寝てもらえますとすごく助かります。朝寒いのに弱いですので注意してください。でもそのせいで起きないとするのをほおっておくといけません。そんな時は布団ことひっくり返すと効きます。昼時に忙しくなると一人に置いても結構ですけれど下手すると「気付いたら戦場に立っていた」状態になっている可能性があります。あまり目を離さないでください。いきなり現れたり消えたりして人をびっくりさせるに才能がある子ですので注意してください。やさしく接してくれると非常に慣れやすいですけれど一度怖そうな人でつけられると当分(多分そこにいる頃ずっと)逃げられるので最初の接し方には慎重に行く必要があります。後・・・・・・・・・・・』

 

「…どこまであるの?」

「御使いさんに書いた紙を三枚繋いだものに半分の大きさの文字でパンパン」

「心配しているのかな。ここに置くの」

「途中から扱い説明書にみたいになってるけど……紗江お姉さまって御使いさんと仲良いのかな」

 

「……<<ちぎちぎ>><<パー>>!!」

「ああ!」

「にゃは!この子やっぱり面白いのだ」

「こら!手紙を千切って宙に投げるとはどういうことだ!」

 

「本当に仲いいのかな」

「さ、さぁ………」

 

「……ぁ…!!」

 

さっちゃんなんて大嫌いだよ!

 

 

 

 

この先は、元々話の導入部に使われる予定だったコントでしたが、さっちゃんの特権により削除したものを、わたくしめが復旧したものです。

故に、途中で少し飛んでしまったところがあります。

わたくしめ一人で楽しんでも良いのですが、こういうものは万人に公表したほうがおいしいかと思いましたので、

 

では、さっちゃんが嗅ぎ付けてくる前にさっと流しましょうか。

 

再生、ポチッとな。

 

・・・

 

・・

 

 

一刀ちゃんを連れに部屋に入ってみたら凪君が一刀ちゃんと一緒の布団で寝ていました。

 

「ちょっ!!何一刀ちゃん寝取ってるのですか、凪君!」

「うえっ!!」

「信じてたのに……他の二人はともかく凪君だけはそうしないと信じていたのに……」

「ち、違います!なにが違うのか良くわかりませんがそういうんじゃありません!!」

「……」【うるさい…】

「いつもは距離を取ってるのにして、チャンスを掴んだら迷いもなく……恐ろしい人です」

「こ、これは単に一刀が一緒に寝てくれと言ってそうなったわけで別に他の意図があるわけでは……」

「最初に一刀ちゃんと寝た人たちは皆そういいました。そして、いつの間にか一刀が一緒じゃないと寝られない呪われた身体になり、やがては一刀ちゃんとの閨の一晩のために反乱を起こすという外道なことまでしてしまう凪君の姿が……うべげっ!」

【…うるさい】

「一刀!?いくらなんでも木枕を人の顔に投げるのはダメだと思……うひっ!」

「……<ぎゅー>」

「え、ちょっ、ダメ、枕代わりに私の…そんな…とこ、だ…め……うん♡」

「な、何してるんですか!そんなことなら僕だって…

 

一事停止

 

 

 

--させるかああああ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

あ、ちょっと、さっちゃん何をするのです?ここからいいとこなのに。あー、やめてください。あー、テープが…

 

--こんな時期にテープなんてどういうことです?というかこんなの録画するんじゃありません!

 

ああ、ああーー!せっかく作ったテープが、今日の夕食がーー

 

--ふざけたことを言うんじゃありませぇん!!

 

 

 

 

しばらくお待ちください

 

 

 

 

 

 

再生

 

・・・

 

・・

 

 

 

事故った。

 

「どうしてこうなったのでしょうか」

「こういうのは失礼かもしれませんが、隊長のせいかと」

「そうですわね。僕が調子に乗りすぎました」

【……枕投げてごめんなさい】

 

大丈夫ですよ、一刀ちゃん。おかげで額に判子みたいに痣ができましたけど大丈夫ですよ。これで僕も頭が少しはよくなるといいですね。

 

 


 
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