No.184221

鬼姫武者  第6話

BLACKさん

この作品はクロスオーバー作品の関係上、恋姫キャラの性格や立ち位置や生き様などが変わっています。
それが嫌な方をご閲覧をご遠慮願います。

2010-11-13 08:19:58 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1681   閲覧ユーザー数:1594

 

鬼姫武者  第6話

 

 

愛紗と朋絵は富士山の樹海へと到着した。

 

「ここからは私と阿希だけで行く」

「分かったわ」

「さあて、時と世界のねじれ装置をぶっ壊すわよぉ!」

「ああ」

 

愛紗と阿希は樹海へと入っていった。

すると二人はあの神殿で見た、阿希が過去と現代を行き来するものがあった。

 

「ここも上手く飛べないのかな」

「そうかもしれないな。とりあえずお前は一刀の所に行ってやってくれ」

「分かった」

 

阿希は過去へと飛んだ。

 

 

過去

 

 

一刀を乗せた列車は止まった。

 

「ふわあああああああ!!」

 

一刀はずっと眠っていた。

 

「よく寝た」

 

一刀は窓を覗いてみると景色が止まっていることに気付く。

 

「止まってるって事は、どこかに着いたのかな?」

 

一刀は部屋から出て、列車を降りた。

一刀が辺りを見てみるとそこは樹海ばかりであった。

一刀はふと上を見てみると富士山が見えた。

 

「ここは!?」

「一刀」

 

そこに阿希がやって来る。

 

「阿希。ここは富士山じゃないか。俺は元の時代に戻って来たのか?」

「……残念だけど、ここはこの世界の過去の富士山さ」

「ぬか喜びさせやがって」

「そんなにがっかりしないでよ。あっちの世界の現代だけど、朋絵もここに来てるんだ。だから頑張ってよ」

「そうか。じゃあ、言われた通り頑張ってやるか」

 

一刀が歩き出すと……。

 

「よ」

 

一刀の後ろから声が聞こえてくる。

一刀達が後ろを振り向くとそこには張遼がいた。

 

「またお前か。と言うかお前もこれに乗ってたのか?」

「せやで。ただ、あんたと違って無賃乗車はしてへんけどな」

「それは言うな。で、今度は何の用だ?」

「実はな…」

 

張遼が構えもせずに一刀に近づこうとするが……。

 

「!」

 

張遼の前で一刀の後ろの方に一人の女性がいた。張遼はその女性に気付き、一刀に対して偃月刀を振るう!

 

「いきなりかよ!」

 

しかし一刀はふと張遼が上を見上げて、見上げた瞬間に構えたことに気付いていた。

 

(何かあるな。脅されてるのか? と言ってもここで手加減すれば、こいつの大切な何かに危険が及ぶな。

あまり手加減せずに若干本気で……ってどうすればいいんだ?)

 

一刀と張遼はその場で戦い合う。

 

「うおっ!」

「せやっ!」

「どりゃあ!」

 

二人の武器はぶつかり合いを初めて数分が経つ。二人は少し体力を消耗する。

 

「はっはっはっ!」

「むっ!」

 

一刀が声のする方を向く。そこには先ほど張遼が見た女性がおり、その女性が木から飛び降りる。

その女性は明らかに幻魔であった。

 

「お前は!?」

「張遼、さっさとその倭人をやっておしまい」

 

その女性が張遼に命令するが……。

 

「止めたわ」

「どうした張遼」

「人に指図されて戦う張文遠やないからな」

 

張遼はその場を去っていく。

 

「なんなのその態度! 人間のくせに生意気な! お待ち、張遼」

 

女性は張遼の後を追っていった。

 

「また新しい化け物か…嫌だね」

 

一刀は富士の樹海へと本格的に入っていく。

一刀は阿希を通じて愛紗と協力して、二人は富士の樹海の奥へと進んでいく。

二人はそんな中、あるはずのない建物を見つけ、潜入した。

一刀の方では建物の中に入るとそこには先ほどの女がいた。

その女は現地の人間、つまりは当時の日本人である倭人と当時の中国の人間を使って、強制労働をさせていたのだ。

 

「働け! もっと働くのよ!」

「またあの女か」

「始皇帝様のためにもっと働くのよ! 手を抜いたりしたらただじゃおかないからね!」

 

女が部屋を去っていったのを確認した一刀はすぐに部屋に入ってた。

 

「皆、逃げろ! 早く!」

 

一刀の誘導により、その場に居た労働者達は逃げて行った。

一刀がその部屋から別の部屋へと向かおうとすると、突然一刀の足元に鍵が投げられる。

 

「うん?」

 

一刀が前を向くとそこには張遼がいた。

 

「よ」

「張遼」

「日本人が捕まっとるのはこの先の倉庫や」

 

張遼はそう言ってその場を去っていった。

 

「やはり、脅されているのか?」

 

一刀は鍵を拾ってその倉庫へと向かう。

倉庫の番の幻魔を倒し、一刀は倉庫に入る。

そこで倭人達と会う。

倭人達は当然だが怯えた。

 

「心配するな。助けに来た」

 

すると突然倉庫が揺れる。

 

「うわああ!」

「城が動いた!」

「もうお終いだ!」

 

倭人達は急いでその場から逃げて行った。

 

「おい! 城がどうしたんだ?」

 

一刀は聞く暇がなかった。

 

「と言うより、ここは城だったのか?」

 

一刀はその城とされた建物の中を現代の愛紗と一緒に探索する。

一刀はある階段を下りて行くと突然扉が閉じてしまう。

そして閉じ込められた部屋からガスが流れてくる。

 

「くそ! 罠か! こんなところでくたばってたまるか!」

 

一刀が必死に息を止めるが、さすがに限界がある。

 

 

現代

 

 

「一刀!」

 

一刀の危機を察知したかのように朋絵はまたしても愛紗の警告を無視して、富士の樹海へと入っていった。

そして城とされる建物に入り、何とか愛紗と合流した。

 

「愛紗!」

「朋絵、どうしてここへ!?」

「一刀が、一刀が大変なの!」

「え!?」

 

するとそこに何とか飛んできた阿希が来る。

 

「阿希、一刀に何があったの?」

「大変よ、一刀が罠にはまったの!」

「何とか出来ない?」

「無理。機械の仕掛けのせいでどうしようも……」

「阿希、一刀はどこに?」

「この建物の地下」

「いくぞ」

「ええ」

 

愛紗と朋絵が何とか一刀がいた部屋にやって来る。

 

「ええっと……これがこうで……これだ!」

 

朋絵がその部屋の仕掛けを完全に解いた。

朋絵は持っていた紙とペンですぐにその仕掛けの解除法を書く。

 

「阿希。すぐにこれを一刀の所に!」

「分かった!」

 

阿希は急いで一刀に所に飛ぶ!

 

 

過去

 

 

(くそ…)

 

一刀の意識は朦朧としてきていた。

そこに阿希が飛んできて、何も言わずにメモを渡す。

一刀はそのメモを見る。

 

(これは……そう言うことか! 朋絵!)

 

一刀は急いでメモ通りにして仕掛けを解いた。

するとガスは放出を止め、扉が開き、換気された。

 

「はぁ、はぁ……阿希。朋絵に感謝してると伝えてくれ」

「分かった」

 

阿希は現代に飛んだ。

 

 

現代

 

 

朋絵のおかげで一刀は九死に一生を得たことを朋絵に伝えた。

 

「よくあんな難しいの解けたね」

「昔はよくあんなパズルとかやってたから……」

 

朋絵と愛紗がその部屋から、元来た所へ戻ろうとすると、モニターが現れ、突如とモニターにある人物の姿が映し出された。

その人物とは李信であった。

 

「李信!」

「関羽! いよいよ『時と世界のねじれ装置』を動かす時が来た」

 

李信の後ろには一つのタワーが映っていた。

 

「あれは東京タワー!」

「東京タワー?」

「はははは! だが、お前らはそれを目にすることはできん。ここで死ぬのだからな!」

 

モニターの電源が着られると突如と城が揺れ始める。

その揺れと同時に不気味な音が聞こえてくる。

 

「この音は……まさか富士山の噴火!?」

 

朋絵は激しく驚いた。

 

「逃げるぞ! 皆!」

 

愛紗、朋絵、阿希は急いで城から出て行き、入口まで戻っていくと……。

 

「ぐおおおおお!!」

 

そこにはなんとガートルードが居たのだ!

ガートルードは朋絵に体当たりをし、朋絵は吹き飛ぶ。

 

「朋絵!」

「あいつ、こんな所に居たんだ」

「知っているのか?」

「あいつはあの遺跡で…愛紗が捕まった部屋に居たんだ」

「幻魔によって運ばれたんだな」

 

ガートルードは一刀の時とは違い、右の頭の方をメインとして戦っていた。

右の頭の方からは雷が放たれ、愛紗に当たりそうになるが、愛紗はそれを巧みに避ける。

 

「おりゃあ!」

 

愛紗は新しく手に入れていた武器、地轟斧でガートルードの頭の鎧を完全に破壊し、鬼龍偃月刀で二つの頭を斬った!

愛紗はガートルードの魂を封印。

倒れた朋絵に駆け寄り、声をかける。

 

「朋絵、朋絵」

 

朋絵は何とか目を覚ました。

 

「大丈夫よ、愛紗。大したことはないわ」

「良かった」

「阿希、こっちはもう大丈夫だ。一刀の所に」

「分かった」

 

阿希は過去へと飛んだ。

阿希が過去に飛んですぐに富士山が本格的な爆発を起こした。

 

「乗れ!」

「ああ!」

 

愛紗は急いでバイクに乗り、朋絵はバイクを飛ばし、何とか脱出した。

 

 

過去

 

 

阿希が一刀の所に飛んできて、一刀も脱出を図ることにした。

一刀がとある部屋に入ると突然城が再び揺れ始める。

 

「むっ!」

「一足遅かったわね」

 

そこには性悪女がいた。女が去ろうとする。

 

「逃がすか!」

 

一刀はその何かに向かって鞭を放ち、捕まる。

その何かとは幻魔を改造した城であり、捕虜たちの言っていた城とはこれの事であったのだ。

その城の幻魔は富士の樹海から姿を現し、上空から主砲を撃ち、富士の樹海を火の海へと変えた。

 

「なんてむごいことを……」

「これがあれば無敵だわ!」

 

城は飛んで行き、一刀は必死に掴むもどこかの目的地に着いた途端に城が別の動きをしてしまったため、一刀はバランスを崩し、地上へと落ちてしまった。

 

「一刀!」

 

 

おまけ

 

 

作者「久しぶりの鬼姫無双だ」

一刀「本当に久しぶりだな」

作者「とりあえずディケイド×三国志を終えたらこっちかなと思ってた。こっちは書くの簡単だしな」

一刀「これはもう書き終えたのか?」

作者「昨日の夜な…」

一刀「となるとまたお前は連載物なしになるな」

作者「ああ。しばらくは単発ネタとかしか投稿せずに連載物は書くだろうが投稿自体は見送りだな」

一刀「何かあったのか?」

作者「今朝の新聞見て少しな…。だが、1周年ネタはなにかしようかなとかは考えている」

一刀「ところで新しい連載物は決まったのか?」

作者「決まったさ。だがここでは言わん」

一刀「何故だ?」

作者「この作品を見ている人が少ないと思ってるからだ。

それでは!」


 
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