蜀の動きの変化に軍師が気付いた。
「あれれ~蜀軍が変な動きをしてますね~」
「そうだな…」
その言葉にさらに切れた人間がいた。
「私タチガ動ケナイトワカッテ攻撃シニ来ルトハ…」
「待て!!」
「楽進隊出撃!!」
凪は冥琳の制止を無視し部隊を動かした。
予想外の動きに冥琳は怒りを覚えながらも指示を出した。
「くそ…仕方がないシャオ様、穏,恋すまないが部隊を引き連れ凪を援護してくれ」
「は~い♪陸遜隊行っちゃいましょ~」
「仕方ないな~尚香隊いっくぞ~」
「…呂布隊……行く…」
合流組も火軍の動きに気が付いた。
「朱里~なんか火軍から来てるのだ~」
「はわわ!!…きっと攻めてきたと勘違いしてるでしゅ!!」
「なんでなのだ~?」
鈴々は完璧に今の状況を忘れていた。
「鈴々忘れたのか?私たちは今追われているのだぞ」
桔梗の言葉で鈴々は笑いながら納得した。
「そうだったのだ!!にゃはは~」
「鈴々らし~の~…ところで火軍は誰が出てきたのじゃ」
「旗は楽を先頭にしゅこしはにゃれて陸,孫,呂でしゅ」
「おっぱいお化けと恋とシャオが来たのだ~。でも楽って誰なのだ~?」
元北郷軍の2人は凪の事を知らなかった。
当り前だが前の外史では凪はいなかったのだから当然だった。
喧嘩師の2人は凪の旗を見て絶望した。
「きっと……楽進じゃ…の~」
「楽進!!今の状態は危ないじゃないですか!!」
「どういうことでしゅか焔耶しゃん」
桔梗と焔耶は以前火軍と戦っていた。
その時誤って一刀に傷を負わせてしまった。
2人としてはただ単に火軍の実力を見たかっただけで武将たちに傷を付けるつもりはなかった。
しかしある弓兵の放った矢が一刀の頬をかすり血を流した。
それを見た蓮華と凪は怒り狂い、周りにいた火軍の兵が次々と後退した。
余談だがこの時呉羽は花蓮と一緒に留守番していたのでそのことは知らない。
桔梗たちはその時勝ったと思った。
しかし実際は逆だった。
火軍の兵は自分たちが殺されると思い後退したのだった。
その後一刀が止めるまで2人の暴走により桔梗たちの部隊の半数以上を潰したのだった。
そして桔梗たちはすぐ降伏した。
その時は謝罪等して何とかなった…。
そのこと伝えようとしたがそれより早く立塞がった。
「実は……説明するより見た方が早い」
「じゃな」
そういうと桔梗と焔耶は獲物を構えた。
「貴様ラ…生キテ帰レルト思ウナ…ハ!!」
凪はいきなり気弾を放った。
あらかじめ構えていた2人はなんとかしのいだ。
鈴々はいきなりの事でびっくりした。
「いきなり何するのだ~!!」
「一刀サンヲ殺ソウトシタ同盟シテイル貴様ラニ生キル価値ナシ…セヤ!!」
「にゃにゃにゃ~」
状況からすると鈴々達が軍を率いて火軍に攻撃を仕掛けようとしか見えなかった。
喧嘩師2人は凪の表情を見て完璧に諦めた。
「やはり今の奴には言葉は通じぬか…」
「桔梗様…どうします」
「逃げるしか…」
「逃ガサン!!」
言葉が通じないと思い鈴々達を引き連れ逃げようと桔梗は考えた。
しかしそれに気付いた凪は逃げられないように気弾を放ち続けた。
「仕方がないのう…ここh」
桔梗は自分が犠牲になろうと腹を括り凪と対峙しようとした。
しかしそれをかき消すぐらい大きな声で吠えた。
「ぐが~!!もう怒ったのだ!!」
「鈴々ちゃん?」
「みんなは先に行くのだ!!こいつの相手は鈴々がするのだ!!」
そういうと鈴々は蛇矛を構えた。
鈴々としては一刀を守りたいと思い蜀軍から脱退した。
しかし凪はそうとは見ていないことに怒りを覚えたのだった。
「待て鈴々…それはw」
「桔梗さん…今の鈴々ちゃんに何を言っても無駄でしゅ…」
「そうか…」
付き合いの長い朱里に言われ桔梗は納得せざるおえなかった。
「鈴々ちゃん…無理はしないでくだしゃいね」
「大丈夫なのだ……たとえ無理してもお兄ちゃんに逢うまで倒れないのだ!」
「すぐどうにかしましゅから…」
「わかったのだ朱里。早くお兄ちゃんの所に行くのだ!!」
「御武運を」
「無理するなよ」
「気を付けるのじゃぞ」
そういうと鈴々を残し3人は再び走り始めた。
「アナタ一人デスカ…死ネ!!」
「後ろからも敵が来ているのだ…お兄ちゃん、鈴々を守ってほしいのだ……行くのだ!!」
そうして凪と鈴々の戦いが始まった。
つづく
Tweet |
|
|
40
|
2
|
追加するフォルダを選択
帰ってきました!!
…しか~しまた出張だ~!
泊りだ~!!
自分の事はいいとして副題通りの話ですかね…
続きを表示