No.181826

恋姫のなにか 25

くらげさん

Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) <あ、ありのまま(ry

2010-11-01 01:33:46 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:12437   閲覧ユーザー数:6971

Webの恋姫†無双のゲームの抽選に当たったぜーいえーと思ってたら、知り合いも当選して(´・ω・`)となってました。

HNどおり「くらげ」でやろうとしたら既にどなたか使われてたので、別名義で紫苑さんとイチャイチャしてたらこんなに期間空きました。

 

今回もほどよいエロが含まれてます。多少ですが暴力表現もあります。お嫌いな方は読まれないほうが懸命です。

パチクリと華琳は眼を瞬かせた。確か自分は雪蓮の後について行って・・・・・・

 

「なんでだろう、思い出すなと本能が叫んでいる気がする」

「お、起きた」

「ありゃ?一刀?」

「お前どんだけ器用に溺れてんの?超焦ったんだけど」

「いや~どうにも記憶が曖昧で・・・皆は?」

 

ん。と一刀が指差した方向には、ガウンの様な物を各々羽織ってカキ氷を食べている御一行の姿が!!

 

「あ、華琳ちゃん気が付きました?良かったですね~」「一刀、ちべたい」

「ホント、ちょっと眼を離すと面白い事やらかすんだから」「はいはい」

 

カキ氷を手に持ったまま、華麗に一刀の足の上に腰を降ろす恋。スプーンを咥えながらチラチラ華琳を見ているのをみると、一応は気にしているらしい。

凪はカキ氷をバクバクと口に運んでいた。華琳が気絶している間に発生した「凪ねぇ、ホッペについてる」イベントのおかげで、絶賛頭がフットー中なのでキーンというヤツは全く問題ない。

月はシャクシャクとカキ氷をかき混ぜながら、雪蓮は器を太股の間に挟んで、左手で上手にシロップと何も掛かって無い所を取り、口に運びながら口を開いた。

華琳が溺れた原因は雪蓮の波紋パンチであるが、眼を離した隙に溺れたというのも真実である、と一応彼女のフォローを入れておく。

しかし、華琳が無事生還出来たのは親友故の手加減などではなく、恋との腕相撲による死闘によって右腕が上がらなくなった為である。

 

「華琳が中々眼ぇ覚まさないんで、皆でカキ氷食ってた」

「そなの?うぅ・・・悪い事したかなぁ・・・」

「気に済んな、誰も気に留めてなかったよ」

「それはそれで惨い仕打ちだと思います!!てかアタシも食べたい!!」

「へいへい。ほら恋ねーちゃん、御飯食べに行くまでって約束でしょ?」

 

丁度昼時という事もあって、昼飯どうしようかという話合いになったのだが、流石に放置は可哀想すぎるだろうと待つ事に決めた御一行。

皆食べ終わってワイワイ喋ってるのに一人だけ御飯食べるとか気まずいなんてもんじゃない。

しかし燦々と照りつける日差しの中、水の中に入らずに水着姿で待ち続けるのは御免被りたいのが乙女心。

髪が長い人が多いのもあって、女性陣は先にシャワーを浴びて着替えを済ませ、カキ氷を買って帰ってきたという訳だ。

「お昼何処でたべるの~?アタシ焼きソバ食べたいんだよね~」・・・ぽすっ

「あー、ちゃんとした店入って食べる事になったからBダッシュで着替えて来い。あと恋ねーちゃんは俺の上からどく」

「へ?!え?!あ!皆もう着替えてる!雪蓮が痴女じゃなくなってる!」「ぶっ!!」

「かり~ん、ちょっとこっちおいで~」・・・・・・

 

口にスプーンを咥えたままでの上目遣いというぷりちー攻撃を物ともせずに恋を足の上からどけた一刀。その紳士っぷりが非常に腹正しい。

 

「恋ねーちゃんダメでしょ、約束は守るの」

「ちょっとだけ」

「だからさっきまで抱っこしてたでしょ?」

「・・・少しだけ」

「言い方変えてもだめー」

 

ほっぺたをくにーっと摘んで伸ばして、縦に横に伸ばして遊ぶ一刀。恋も恋で嫌がる事無く弟のスキンシップに満足そうにしている。

とまぁ、この姉弟は往々にして二人の世界に入ってしまう事が非常に多い。

だから、外界でどんな事件が起きているのか(一刀は)気付かない事が多々有る。

そして、能天気な華琳はさておき目敏い雪蓮と計算高い月が一刀の「そこら辺」に気が付いていないわけが無い。

 

「かりーん、もう一回言ってみなさーい?誰の身体が猥褻物陳列罪に当てはまるってー?」

「ちょ!待って!アタシ病み上がり!ごめんなさい!」

「華琳ちゃん、今回だけ共闘してあげてもいいですよ?」

「おおぅ!ナイスな味方来た!これで勝つる!」

「あら、月は華琳に付くんだ」

「発育が悪いのも、背が伸びないもの決して私の所為じゃありません。

だがしかし!貴女と並んで歩く度に姉妹所か親子にまで間違われる苦しみが!テメェに!テメェなんかに!分かられてたまるかよ!」

「・・・あれ、気のせいかな。月いまこっそり雪蓮の事老け顔ってバカにしたような」

「ですが私はもう昨日までの私じゃありません!」

「すんごいサクッと無視されたアタシ涙目」「まぁ華琳はそういう立場でしょ。つーか月マジ殺す」

「あの世で私に詫び続けなさいデカ乳雪蓮!!!!!!!」

「公衆の面前で言って良い事と悪い事ぐらい良い加減学びなさい!!」

「月・・・無茶しやがって・・・」

 

結論から言えば、雪蓮の踵落としが月に直撃するシーンを一刀が拝む事は無かった。

その頃は恋の胸に顔を埋められていて、そこから抜け出すのに必死だったのだ。

「凪ねぇ、コレあげる」「もう・・・野菜もちゃんと食べないとダメだよ・・・今日だけだよ?」

「あら、一刀くんも好き嫌いあったのね?」「くすくす♪」

 

月や華琳、それに雪蓮は大して気にもとめていなかったが、昼食を取る為に一行が入ったレストランは小市民な一刀達に生唾を飲ませるのに十分な店構えだった。

凪としては何故アミューズメント施設の中にこんなレストランが何件も並んでいるのか不思議で仕方なかったが、華琳が顔パスで個室を確保したのを見て何とか動揺を収めた。

別に華琳を侮っているのではなく、持ち前のお姉ちゃん根性が発動しただけである。

 

「一刀って好き嫌いすんごいハッキリしてるよねー」

「華琳さん、僕の個人情報それ以上喋らないでいただけます?」

「一刀、家では良い子」

「華琳、その話面白そうだわ」「是非お聞かせ願いたいです、何故華琳ちゃんがそんな事を知っているかを含めて」

「緑黄色野菜全部嫌いだよね~?」

「あんなモン好き好んで食うモンじゃねぇよ絶対」

「好き嫌いすると霞姉様に怒られるよ・・・?」

「いえいえ、食べれない事はないんですよ凪さん。

生野菜のサラダ~って出した時は見向きもしなかったですけど」

「いやまぁ・・・生野菜ってそんな美味いですか?」

 

恥ずかしいなぁと思いながら、野菜を好きそうなイメージのある女性陣に問いかける一刀。

ちなみに長方形のテーブルに一刀達姉弟組と雪蓮達友人組を分けて座っている現状。テーブルの下の抗争に気付かない事は良い事だ。

 

ガンッ!!「そうねぇ・・・まぁそんなに美味しい!って物じゃないかもね?」

ゲシッ!!「っ!! 調理次第だと思いますけど・・・男性の好みには合わないかもしれませんね」

「いたっ!いたいいたい!!」

 

ちなみに左から雪蓮・華琳・月の順番で座っているため、月と雪蓮の抗争の飛び火を一身に受けている華琳。

しかし華琳が元気で騒がしいのは何時もの事なので、華琳の声は受け流されている。華琳哀れ。

 

「つーか華琳の言ってるのってアレだろ?適当に切って皿に盛り付けてただけじゃん」

「だから、生野菜のサラダっつったでしょーが」

「んなもん料理とは言わねぇんだよ」

「ちゃ~んとした料理も作ってますぅ~」

 

机を挟んでイチャイチャしだした二人にイラッと来たのは、四人同時だった。

 

「ちょ、恋ねーちゃん顔ベタベタになったじゃん・・・あと凪ねぇ痛いんだけど・・・」ぷいっ

「ごめん・・・」

「そういうなら腕掴んでる力をちょっと緩めて欲しいんだけむぐっ?!」むちゅ~

「ねぇ華琳。もうこの際アンタの手料理どうのこうのはどうでもいいわ」

「待って、なんでアタシまず最初に頭掴まれたの?」

「一応は私もお料理できるんですよ、華琳ちゃん」

「そ、そうなの、知らなかった・・・誰か毒殺したい人でも居たの?な~んちゃ・・・ごめんなさい」

「ねぇ華琳。アンタとはもう長い付き合いだし、このパターンだって何回もやってきたんだからさ?」

「私達が何を聞いているのかぐらい、分かりますよね?」

「う、うん。わかってるからさ? と、とりあえず、雪蓮は米神に食い込ませた親指をそっと離してみない?」

「「hurry」」

「ちょ、ちょっち待って? 喋ったら、アタシ、無事に開放されるよね?!」

「「・・・・・・え?」」

「いーやーだー!!!」

 

華琳逃げて!!一刀と一緒に新しい住居探して!!

楽しい楽しい食後の語らいも終了し、日はまだ高いけれどもうプールからあがっちゃったし。と今日はここでお開きとの事になった。

理由としては華琳がここの責任者に呼ばれ一抜けしなければならなくなったのと、月にどうしても外せない用事が出来てしまったためである。

折角来たんだしもう少し遊んでいけば?と二人共言いはしたのだが、凪は兎も角恋の活動時間が限界に近づいてきていたので解散になったと言うわけである。

 

「ごめんね凪ねぇ。荷物持たせちゃって」

「う、うん。平気だから」

「一刀くん、ずれてるずれてる!」

「へ? ぐえっ」

 

漫画やドラマの様に格好良く颯爽と長時間人をおんぶしたまま歩くのは至難の業である。

小さい子ならまだ何とかなるが、一刀と恋の背丈はほぼ変わらず、幾ら一刀の筋力が標準より少し上であったとしても恋の筋肉はそれを軽く上回る。

何が言いたいかというと、重いのだ。いや、恋は決して太っていないが、それでも一刀とそう変わらない体重なのだ。

一刀の姉達は全員標準より少し重めだった。原因は豊か過ぎるその胸にある。

 

「よっと!」

「す、すんません・・・」

「一刀くん転んじゃうと恋さんも危ないんだから、しっかりね?」

「か、変わろうか?」

「それは俺のプライドが許さねぇよっ!と」

 

完全に眠っている恋が上手にしがみついてくれる訳も無く、一刀は試行錯誤しながら何度も背負い直す。

雪蓮も動く左腕で恋のお尻を何度も持ち上げていた。荷物を通した右腕がシクシクと痛むが、一刀が窒息するよりはマシである。

 

「頑張ってね、男の子」

「応援どもども」

「うん♪」

 

電車に乗るまでに非常に苦労していたので、雪蓮も一刀宅まで脚を伸ばす事にした。

当然一刀も凪も断ったが、そこは流石雪蓮だった。

桃香や稟ならこう巧くはいかなかっただろうが、一刀と凪という人の善意を疑わない二人だった事も功を奏して今は四人で駅から一刀宅への道のりをトボトボと帰っている。

 

「此処まで帰路を長く感じるのは久々だぜ・・・」

「ちょっと待って。そのままだと汗が眼に入っちゃうから」

「・・・やっぱり変わろうか?」

「すんません・・・だっから、それは嫌だっての!」

 

一刀を支えているのは弟の意地である。姉の一人や二人背負って帰れなくて何が弟か。

普段から世話になっている身としては、こんな時ぐらい活躍したいのである。

 

「ほら、もうちょっとよ?」

「おっしゃ。 kkrんちじじゃs?_?」

「れ、恋!お前ちゃんと捕まらないか!」

「凪さんそれは無茶ですよ・・・よっ!と」

 

度々ずり下がる恋のお尻を持ち上げて支える雪蓮。一刀としては本当に付いてきて貰ってよかったと思う。

凪は雪蓮はフォローする度に情けない気持ちに駆られるのだが、一刀が慌てる度にパニクってしまうのではフォローなど到底無理である。

「どうする?恋さん預かっておくから、先にドア開けてくる?」

「あー・・・そうします。ごめん凪ねぇ、ちょっとお願い」

「う、うん」

 

一刀から恋を預かると、ひょいっと肩に担ぎ直す凪。片手に三人分の荷物を持っているので、その動作は当然空いた片手で行われる。

先ほどまで悪戦苦闘しながら背負っていた一刀としては情けない事この上ない光景だったのだが、まぁ今更だよな。と階段をトントンと上がって玄関を開けに向かった。

 

「雪蓮さん、本当に助かった。ありがとう」

「いえいえ。困った時はお互い様ですから」

「ところで、雪蓮さんは一刀に気があるのか?」

 

その直球な問いに雪蓮はたじろいだ。侮っていた訳ではないが、凪はそういう事に疎そうだと思い込んでいた為である。

どう言ったものか、と雪蓮が眼を泳がせていると、ぱちくりと眼を覚ました恋が首をむくっと持ち上げた。

 

「雪蓮、一刀好き?」

「れ、恋さん起きてたんですか?!」「やっぱりか・・・」

「好き?」

「・・・・・・それは、はい」

「ちゅーしたい?」「恋!!」

「したいです!」

 

即答だった。眼付きがやばかった。

少なくとも、凪が今まで見てきた中では一番根性があるだろう目付きだった。無論自分達姉妹を除いてではあるが。

 

「今はダメ」

「・・・そう、ですか」

「でも、恋は雪蓮好き」「はぁ?!」

「だから、恋達に勝ったらしていい。今度は恋も本気だす」

「・・・二言はありませんね?」

「ちょっと待て!お前が勝手に決めるな!! いいですか雪蓮さんも!」

「何が? つか恋ねーちゃん起きたの?」

「♪」

 

ひょいっと恋は戻ってきた一刀に飛びつき、凪は瞬時に顔を赤く染めて口をパクパクさせる。

雪蓮は階段を降りるリズムを耳で聞いていたので、そろそろ戻ってくるのは分かっていた。分かっていた上での発言だった。

 

「何かしてたの?」

「あ、一応布団敷いてたんですけど・・・いらなかったかな」

「んー・・・そうかもね」

 

ω口で満足そうに一刀に抱きついている恋は元気一杯で、今から寝るとは到底思えないはしゃぎっぷりだった。

 

「あ、態々ありがとうございました。良かったら寄ってってください」

「ううん、気持ちだけ。すぐ帰れば丁度良い時間になりそうだし」

「なら送ります。先輩も無理矢理押し切ったんだから、嫌だっつっても送りますんで」

 

そう言うと一刀はジタバタしだした恋を凪に預ける。

凪は未だにパニクっているが、とりあえず一刀から恋を受け取った。

 

「んじゃ家で大人しく待っててね」

「ちょっと・・・ホントに大丈夫なの?随分体力使ったんじゃない?」

「大丈夫っす」

 

雪蓮は凪たちを見るが、凪は一刀の言う事だからとコクコク頷くばかりだった。

今日一日で恋には慣れたが、どうしたものかと思いつつ―――

 

「ならお願いするけど・・・無理しちゃだめよ?」

 

夕暮れ時の帰り道を二人で並んで歩くという誘惑には勝てなかった。

「今日はホントありがとうございました」

「ううん、私もとっても楽しかったわ」

「なら良かったっすけど・・・・・・あの、恋ねーちゃん普段はちゃんとしてるんで。凪ねぇもとっつき易いらしいですし」

「うん、分かってる」

「ほんと、ちょっと身内への情が深すぎるっていうか・・・行き過ぎちゃうだけなんで。まぁきつく言わない俺が悪いんですけど」

「ふふっ♪」

「・・・すんません、言い訳ばっかで」

「違う違う。ホントにお姉さん達の事大事にしてるんだなぁって思っただけ♪」

 

などという会話をしながら、雪蓮宅への帰路を歩く二人。

雪蓮の荷物を一刀が持ち、雪蓮は疲れているのか少々遅い一刀の歩幅に合わせてゆっくり歩く。

 

「・・・ね、一刀くん」

「なんすか?」

「もし、私が一刀くんのご実家に遊びに行ってみたいって言ったら、どうする?」

「へ? いや、そりゃ構いませんけど・・・何も無いっすよ?」

「ホントに? ホントに構わない?」

「はい」

「じゃあ、遊びに行きたい。他のお姉さんとも会ってみたい」

 

正直、雪蓮の本心は一刀には分からなかった。しかし真剣だということは十分分かった。

 

「言ってくれれば何時でも空けますよ。まぁ流石に姉ちゃん達が全員居るかどうかはわかんねーっすけど」

「・・・ホントにホント?指切り出来る?」

(どうしよう、このお姉さん可愛い・・・)「・・・いくらでも」

 

そういって一刀は小指を出し、雪蓮はソレに自分に指を絡める。

 

「ゆーびきーりげーんまん、うーそつーいたら・・・」

「・・・・・・先輩?」

「(私のこと、好きになる)・・・ゆーびきったっ!」

「肝心の部分が抜けてる気がするんすけど」

「まぁまぁ、いいじゃないこういうのも。ダメ?」

「・・・ダメじゃないっすけど」

 

そのまま、絡めた小指は離さないで。ゆっくり帰る二人だった。

 

(・・・そう言えば、恋さん「次は本気出す」って・・・あれ、腕相撲の話よね・・・あれ私本気の全力だったんだけど・・・)

 

本気で恋の右腕をヘシ折る気で勝負した。それぐらい全力だった。正直な話、勝負になった事が驚きだ。

接戦だった腕相撲の勝負を思い出し、果たして自分が掴んだのはチャンスなのかジョーカーなのかを真剣に雪蓮だけは考えていたが。

 

 

「おい、恋」

「?」

「次は本気出すと言っていたが、今日の腕相撲は本気じゃなかったのか?」

「違う」

「ならどれぐらいでやったんだ?」

「いち、じゅー、ひゃく、せん、まん・・・・・・まんのつぎ・・・まんのつぎのつぎ・・・」

 

両手を広げ、掌を見るようにして指折り数える恋を見て、薄ら寒いモノを感じた凪。

二人が“勝負していた”のを見て『随分手加減しているなぁ』と思っていたが、やはり恋だけは規格外だと思い知らされる。

 

「・・・・・・頼むから、病院沙汰だけはやめろよ」

「恋は雪蓮好き」

「・・・・・・問題は桃香か」

 

はぁ・・・と重い重い溜息を吐きながら、コーヒーを啜る凪だった。

おまけ

 

「・・・・・・・・・・・・」

「どうした一刀? 見える範囲は敷地内だから何処で遊んでも構わんぞ?」

「・・・・・・・・・・・・」

「腹でも減っているのか?なら用意させるが」

「・・・・・・・・あの、先輩」

「どうしたというんだ一体・・・おーい明命。はしゃぐのは構わんが、足元に気をつけんと危ないぞー」

 

水辺から大丈夫~と元気な声が聞こえてきた。此処は周家保有の別荘in海外。

バイトが終わって疲れて帰ってきて、眼が覚めると、そこは知らない土地でした。

 

「あの・・・・・・此処、何処ですか?」

「家の別荘だが?」

「いや、そういうんじゃなく・・・つか、なんで俺は此処にいるんですか?」

「私と妹がプールに行けなかったから、お前が別件で付き合うと言ったからだが?」

「あの・・・俺、昨日ちゃんと家の布団で寝てたと思うんですけど」

「安心しろ、ちゃんと鍵は付け直している」

「それもすんげー気になるんですけど・・・・・・なんで、先輩は水着着てないんですか」

「着てるだろう、ちゃんと」

「あ、もしかしてバカには見えない布とか「エア水着を」バカはアンタだよ!」

「お前、こんな美人のヌードとか喜ばないでどうするんだ?」

「時と場合と状況によるでしょうが!!

 

思わず振り向いて吠える一刀だったが、右手を頭の下にやり、左手で仕事か何かの資料を持ってパラソルの傍に設置されたビーチチェアに腰掛けて凭れている冥琳を見て、振り向いた勢いでそのまま海を眺める。

先ほどから何やら鼻歌でふんふんと歌っているが、どうにもそのメロディに聞き覚えがあるような、いやでもまさかと一人で否定する一刀。

 

「せんぱーい!海!海が透明なのですー!!」

「あーうん・・・綺麗だねー」

 

顔を向けた先には純度100%な笑顔を浮かべてはしゃいでいる明命の姿。

否応無く「俺・・・汚れちまったな・・・」とか思っていると、何時の間にか冥琳が背後まで迫っていた。

 

「おーい、妹と遊ばんなら私と絡んでくれんかー」

「あの・・・「当ててんのよ、というのがお決まりらしいな?」なんでそんなネタ知ってるんすか・・・」

「妹の部屋にあった漫画だな」

「明命ェ・・・・・・」

「漫画というのも中々面白いモノだな。思わず本棚を新調してしまった」

「無駄遣いって言葉を辞書で引いてみてください」

「なーんだつれないなぁ。まぁいい。そろそろ飯にしよう」

 

せーかーいでーと歌いながらデカい屋敷へ先に向かっていく冥琳。

冥琳の歌が何かを思い出して思わず固まってしまう一刀。

 

「冥琳先輩が・・・侵食されている、だと・・・?」

「どうかしましたか、先輩?」

「い、いや・・・・・・あのさ、明命」

「はい?」

「・・・・・・冥琳先輩に、●ク聞かせたり、した?」

「はい!お姉ちゃんも絶賛大ハマリ中なのです! 今度会社でボカロの調教師とプロデューサーを育成するって言ってました!」

「・・・・・・なんか、ごめん。ほんと、ごめん」

「どうしたんですか?」

 

口元を押さえて瞳に涙を溜め、ただただ謝罪を続ける一刀を気遣わしげに見る明命。

自分は、大変な事をしでかしてしまったのかもしれない。そんな風に思った一刀だった。もう手遅れだったが。

周姉妹の出番が少ない?だっておまけですから。

 

反省。私は所詮こんなもんです。それとBWのシステムがいけないんです。現在絶賛黒二週目中。待ってやがれ高固体地風神。

 

ようやくプール編終われました。最後雪蓮が良い思いしてますが、果たして華琳との周回差を取り戻せたのやら。

次は何になるやらさっぱりです。妄想の方も絶賛停止中なので、「なにか」はこのままフェードアウトするかもしれません。ワリとマジで。

 

と、弱気コメントはこのぐらいにして、一刀と姉'sの旅行話を求めてもらっていたのを思い出したのでちびちび書いております。

前言撤回に定評のある作者ですので、話半分程度に聞いて置いてください。

 

何?文化祭編?あばばばbbbb

お礼返信 (なにか 24

 

風の旅人様    豚が悪いんやない、全部猿がいかんのや・・・な性能差になってましたね、豚カワイソス

         ところで、何で恋姫†無双のSSでポケモンの話をしているのか自分を問い質したい。

 

景様       CVが全部いかんのや、と中の人に全ての責任を擦り付けます<釈迦堂さん

         一刀はきっと、産まれた時から騒乱の中心になる運命を背負ってたんです。

 

よしお。様    ありがとうございます、ただただ感謝の一言です。がんばります。

 

イタズラ小僧様   まさか一刀を強請られるとは、一体誰が予想できようか。

 

リッチー様    いい加減口は災いの元という事実に気づけ、俺。

         マジコイぼちぼちかいてまーす。

 

武中様      なんというMMR、だがそれが良い!!

         斗詩は影薄いですね、どうにも印象に残りづらいのでやっぱり貧乏籤でした。

 

U_1様     つまり秋蘭のおっぱいを独占ですね!わかりません!

 

七夜様     あれ、いつ書き込んだ俺。

 

裕様     寝てるだけで色々なモノを奪われ続ける。なんて羨まし、いやけしからん、もっとやる!

 

叢 剣様    この前原典をやり直してたら、秋蘭が春蘭をシバかない事に違和感を感じました。

        こうなると末期ですね、マジで。

 

happy envrem様  不思議ちゃんって文字で表すの大変ですね。

          そんな当たり前の事にすら気付けないほど切羽詰まってあばばばbbb

 

風籟様     原典が魅力的だからこそのギャップ萌え。ほんと、ベース●ン様ありがとうございます。

 

sai様     次点ネタとしては夏侯姉妹の弟ポジションの一刀というのがありました。

       そっちだと秋蘭はツンデレだったので、こっちにして正解だったのかなぁとも思います。

 

zero様    多大な応援に感謝するばかりです、褒めてもらえると嬉しいタイプ。

       華琳様は誰と絡んでもオチをつけてくれる偉大なお方です。

 

抹茶様    カレハ先輩可愛いですよね、昔彼女の為にPS2のシャッ●ル買ったの思い出しました。

 

Will-Co21様  くそ、口座番号を公開しておくんだった!!

       原作レ●プなキャラ崩壊モノですが、気に入って頂けてホント何よりです。

 

jackry様   秋蘭が自重しないと凄い勢いでR-18になるんだぜ?

 

SeeeeD様   閨ではっちゃけるまゆっちに夢中な俺ダルシム。

       が、それでも百代、辰子、マルさんの年上ジェットストリームは凶悪だと言わざるをえない。

 

t-chan様   上がったら落ちるのが「なにか」のお約束です故。

 

付和雷同様  もう知ってる新ジャンルないんです・・・ 時期的には一刀が中●ぐらいです。星が留学する前のお話。

 

poyy様    追い上げられた華琳様涙目www

 

2828様    図書館で課題写した後、写真屋にいってあっは~んな秋蘭のエロ写真現像してもらってます。お店の人にヒソヒソ言われながら。

 

よーぜふ様  ちょっとぐらい草タイプ優遇してくれたっていいじゃない!!シビルドンとかマジチートすぎだろ!!

       おっぱい枕で寝ても怒られない一刀。君は三回ぐらい刺されたらいいとおもうの。

 

Ocean様   星を思い出そうとして真っ先に「ござる」を思い出したんだと言い訳します。悪気はなかった。

 

320i様   楽しんで戴けたなら何よりです。ほんと、面白かったの一言で満たされてます。

 

悠なるかな様  何度も何度も確認して「よし、今回こそ大丈夫だ!」と思って投稿したのに!!

        ほんと、誤字指摘いつもお疲れ様です。読みにくいSSで申し訳ないです。

 

ユート様   一つだけ気になったのは、何故皆さんは彼の秘めたポテンシャルに気がつけないのか!!

       釈迦堂さんは萌えキャラだよ!!間違いないよ!!

 

ちきゅさん様  地味っ娘は輝かせるよりも日陰の濃さを表す方が報われるんでさぁ。と言い訳します。

 

KATANA様   この世界では麗羽様の代わりに秋蘭の相方やってます。秋蘭の相方だ、後はわかるな?

 

tyoromoko様  多分何も変わらないと思いますよ、悪乗りして頬擦りぐらいはやると思いますが。

 

ポセン様   せ、星は影分身の術が使えたんだってばよ!!   アホですんません・・・

 

mighty様   お、おべっか言ったって何もでないんだからね!!

       これから先秋蘭の出番が続いても偶然なんだから、勘違いしないでよね!!

 

はりまえ様   気に障った様ですいません。

 

 

感想ありがとうございました。


 
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