Chrono side
「そこまでだ! ユエ!」
この構図も何度目だったか。
僕はユエに杖を向ける。
くっ! ……ユエの髪の毛が邪魔で顔が見えない!
「どちらの君が本物だか分からないが……逮捕させてもらうぞ!」
するとユエはため息をついて呆れたように言う。
「君はまったく。少しは空気を読むという事をしたらどうだね? 今の俺、帰るよ~って空気だったでしょ? 邪魔しちゃダメだろ。」
「何を言ってるんだ! 犯罪者をみすみす見逃すわけないだろう!」
「いやでもさ~。犯罪者って言っても俺、自分の世界守っただけだし。プレシアの時は次元震起こらなかったし、今回だってお前らが掛かって来なきゃこっちからは何もしないし。夜天の書だって暴走はこっちで処理してお前らに迷惑かけてないし。宝具は俺の世界の遺物だし。そもそも、俺を逮捕したいんだったらこっちの政府通さないとダメだろうし。俺を政府通さないで逮捕しようとしたり邪魔してるお前らの方が犯罪者じゃね?」
「あ、あれ? いや……でも……あれ?」
「つーか。お前ら俺と間違えて一般人逮捕したよな? それってどうなんだ?」
「あ……あうう!? と、とにかく! 逮捕だ!」
「ちっ……」
「舌打ちしたな!? 今舌打ちしただろう!?」
「そんな事ないって。クロ助は自意識過剰だな~。」
「う、うるさ~い! 逮捕だ~!」
「もう空気読めよ。……空気読めないんだったらこれでも食らえ! 多重影分身の術!」
――ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボフン!
「なな……なんだこれは!?」
「そしてトレースオン!」
何だ?……ユエが剣を取り出したら……いきなりユエの姿が薄くなっていって……消えた。
side out
yukito side
「是、イクティノス。」
ちなみに人格は無い。
「ど、何処だ!?ユエ!」
あれ? 俺の姿見えなくなってるみたいだけど? まさかこの剣のせい? さすが空気王の剣。
「それじゃあ……始めよう!」×100
俺たちはブラストキャリバーを発動する!
「見せてやろう!」×100
――キュピーン
カットインが入り秘奥義が発動する。
「リミッターを外させてもらう。」×100
「な、なに!?」
クロノは慌てている。さて、これでも食らって空気を読めるようになりなさい!
「はあああ!」×100
「う、うわあああああああああ!?」
100人全員で斬りかかる。そして……
「後は……頼んだぞ。」×100
――ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボフン!
全員で消えた。誰に任すんだよwwwwwwww
その後――
「ねえ、フェイトちゃん。クロノ君ってどうして管理局止めちゃったの?」
「う~ん。それが雪人のせいらしいんだ。」
「え!? ユキくんの!?」
「うん。雪人と最後に戦った時に雪人が使った技が原因なんだって。」
「もしかして……トラウマになっちゃったとか?」
「ううん。」
「じゃあ、どうして?」
「それが空気が読めるようになっちゃったんだって。」
「ふぇ?」
「う~んと雪人が空気を読めって言って使った技らしいんだけど。それが当たってからね? 犯人が仕事が終わったみたいな雰囲気を出すと体が動かなくなるらしいよ?」
「う~ん。まったくもって分からないの。」
「私にもさっぱり。技を使った雪人じゃないと分からないんじゃないかな?」
「そっか~。」
しかし……その技を使った本人もその原因は分からないのでした。
――チャンチャン!
クロノ、空気が読めるようになるEND
………………
「ふふ……私がこんな扱いなのに空気を読まないで目立つのは許さないよ……」
あとがき
連続投下!
こんにちは、また会いましたね! 作者です。
さて、今回はクロノ君が空気読めるようになるEND!
お前ら! クロノに空気読めって言ってるけど! クロノが空気読めるようになったらこんな事になるんだぞ!
もう少しだな! クロノ君にも立場があるってことを……
アニメ「そこまでだ!」
……空気読めよクロノ!
おっと! つい言ってしまった。
と言うわけでクロノ空気読めるようになるENDでした!
みんなもこんな風にならないようにしてね?
それじゃ~まったね~~!
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交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。
これは……そのIFのお話。