No.178926

異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 A`S 19話

RYOさん

交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

そして物語はA`Sへ・・・

2010-10-18 02:28:29 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3541   閲覧ユーザー数:3299

yukito side

 

「な、なんだかいっぱいあるね。」

 

そう言ったのは俺の目の前にいるフェイトだ。

 

今日はフェイトが携帯を買うというので皆でアドバイスをしてあげよう大作戦です。

 

「まあ、最近はどれも同じような性能だし、見た目で選んで良いんじゃない?」

 

アリサは見た目重視なのか。てっきりお金かけて最新のやつ持ってると思った。

 

「でもやっぱメール性能の良いやつが良いよね。」

 

なのはちゃんは性能重視か。スターライトブレイカーとかの威力重視もそれに関係してるとか?

 

「カメラが綺麗だと色々楽しいんだよ。」

 

ふむ。すずかはカメラ重視か。色々あるな~。

 

「う~ん。」

 

悩んでるな~。

 

「でもやっぱ、色とデザインが大事でしょ。」

 

「操作性も大事だよ。」

 

「外部メモリがあると色々便利なんだけど。」

 

「そうなの?」

 

「うん! 写真とか音楽とかたくさん入れておけるし。」

 

はっはっはっ。フェイトの携帯決めるのに外野が話し合ってるんだけど。

 

「雪人は?」

 

俺が提案しないで見ているとフェイトが話しかけてきた。

 

「うん?」

 

「雪人はどういうのが良いの?」

 

「俺か? 俺は見た目重視だな。操作性があればなお良し! あとは……変身?」

 

「へ……変身?」

 

「そうそう。変身。こう……ベルト装着して、5を3回押して「変身!」って言うと変身するようなそんな携帯が欲しい。」

 

「フェイト。あいつの言うことは半分聞くくらいがちょうどいいわよ。」

 

「そ、そうなの?」

 

「おいソコ! 聞こえてるぞ! 誰が変態白髪男女だ!」

 

「そ、そんなこと言ってないよ!?」

 

「あ~ら。自分から言うなんて解ってるじゃない。」

 

「なんだと~?」

 

「なによ~?」

 

「あ、あうあうあ~。ふ、二人とも落ち着いて~!?」

 

そんな感じでハチャメチャになってしまいましたと。

 

ちなみに携帯を買いに行くときには俺はついて行かなかった。

 

理由はリンディ提督に会いたくなかったからだ。

 

フェイト達には仲直りしようと言われているがこればかりは譲れない。

 

 

 

 

ところ変わって違う日、違う世界。

 

俺とヴォルケンリッターは蒐集のため違う世界に来ていた。

 

「今日は分かれて蒐集をするぞ。」

 

シグナムがそう言う。

 

「分かれてか?」

 

「ああ。この頃、管理局の介入が多くなってきただろう? なので今日は二手に分かれて蒐集をする。」

 

「でも、それだとどっちかが管理局に見つかったらカバーできないぞ。」

 

俺は反論する。

 

「だが、全員が見つかり逃げることに時間をかけるより、二手に分かれて管理局の目が一方に向いてる間に多く蒐集するほうが効率的だ。」

 

「むう……それはそうだけど……」

 

でもなんか不安なんだよな。原作にもこんなことがあったっけ? う~ん。忘れた。

 

「心配するな。ベルカの騎士は負けん。」

 

俺が何かを思い出そうとしていると、シグナムがお決まりのセリフを言ってきた。

 

「ん……そうだな。じゃあ行くか。」

 

シグナムの言葉があまりにも自信に満ちていたので俺は了承してしまった。

 

「では、チームの分け方だが。私とザフィーラのチーム。そしてヴィータとユエのチームで行く。」

 

「あ、あの~私は?」

 

シャマルがおずおずといった感じで手を挙げる。

 

「シャマルは家で腹筋でもしてれば?」

 

「それどういう意味!?」

 

「いえいえ。やっぱりシャマルは後衛だから、シグナム達と比べたら消費カロリーが。」

 

「そ、そんな事ないもん!」

 

「まあまあ。お兄さんに言ってみ? 何キロ増え「ひ、ひどいわ~~~!!」 あちゃ~。やりすぎたか。」

 

弄ってたらシャマルが逃げちゃった。さすがに女性に言うのは酷すぎたかな。

 

「なんで体重であんなに取り乱すんだろうな~? シグナム、解るか?」

 

「いや。私にも解らん。」

 

……どうやらヴォルケンリッターにいる女性はシャマルだけのようだ。

 

「とにかく、行こうぜ。」

 

シャマルには後で謝っておこう。そう考えながら俺はヴィータと一緒に転移した。

 

 

side out

 

 

nanoha side

 

私がフェイトちゃん兼リンディさんの家に遊びに来ていた時にそれは起こりました。

 

――ビービービー!

 

いきなり緊急アラートが鳴り響いて、私たちはすぐに指令室みたいな場所に行きました。

 

「文化レベル0。人間は住んでない、砂漠の世界だね。」

 

エイミィさんが映した画面にはユエさんは居なくて、剣士さんと、使い魔さんがいました。

 

「結界を張れる局員の集合まで最速で45分。……うぅ。まずいな~。」

 

エイミィさんが困っていると

 

「エイミィ。私が行く。」

 

「あたしもだ。」

 

フェイトちゃんたちがそう言った。

 

「フェイトちゃん!? でも……」

 

「解ってる。なのはが言いたいのはこの間の事だよね。」

 

「……うん。私達が何もしなくてもこの事件はユエさん達が解決できるって。ユエさんはそう言ってた。」

 

「そうだね。でも……」

 

フェイトちゃんはそこで言葉を切って決意したように言う。

 

「母さんの罪を出来るだけ早く晴らすには私は犯罪者を捕まえなくちゃいけない。そのためだったらユエを捕まえてでもその目的を果たさないと。」

 

「フェイトちゃん。」

 

「それに私がこうなったのはユエのせいなんだから、責任は取ってもらわないと。」

 

「フェ、フェイトちゃん!? それ、誰から教わったの!?」

 

「? 母さんだよ?」

 

「そ、そうなんだ。」

 

ユエさん。捕まったら判決と一緒にお嫁さんも貰えそうなの。

 

 

side out

 

 

yukito side

 

「うっ!?」

 

ぞぞぞ!

 

「ん? どうしたユキト?」

 

「ユエと呼べっちゅーに。いや、なんか外堀を気づかないように埋められているような気がしてさ。」

 

「なんだそりゃ?」

 

さあ?

 

「まあ良いや。とりあえずこの辺りの魔獣は狩りつくしたな。」

 

「ああ。ほとんどお前がやったんだけどな。」

 

見下ろすとそこには剣で串刺しになっていたり、鎖で締め上げられている魔獣たちがいた。

 

「いやいや。ヴィータも9:1の割合くらいでやってんじゃん。」

 

「そんなん慰めにもならねーよ。」

 

「まあ、気にすんな。俺がチートなだけだから。」

 

「なんだよそれ。ま、いっか。次行こうぜ。」

 

「お~う。」

 

 

side out

 

 

nanoha side

 

 

フェイトちゃんが剣士さんと戦い始めた時にまたアラートが鳴った。

 

「え!? もう一ヵ所!?」

 

違う画面を見るとそこにはあの赤い子とユエさんが映っていた。

 

「ユエ……さん。」

 

どうしよう。わたし……

 

わたしが悩んでいると後ろから歩く音が聞こえた。

 

「何があったの? 騒々しいわね。」

 

振り返るとそこにはプレシアさんがアリシアちゃんと一緒に居た。

 

「プレシアさん……」

 

「どうしたの、なのはちゃん? あら、これユエじゃない。捕まえに行くの?」

 

「あの……それが……」

 

にゃあぁああああ! どうしよう!? ユエさんに任せてれば、もしかしたら誰も傷つかずに終わるかもしれない。でもユエさんが嘘ついてたら? でもでも! 嘘ついてるような感じじゃなかったし……

 

わたしが悩んでいると今度は画面にクロノ君が映った。

 

「少し良いだろうか?」

 

「クロノ君!? どうしたの!? 今、確か手が空いてないんじゃ……」

 

「そうだったんだが、ある知らせがあってね。それがユエに関係していることだから急いで連絡を取ったんだ。」

 

「ユエさんと!?」

 

どんなことに関係してるんだろう?

 

「それが……上層部の決定で、ユエを逮捕できればテスタロッサ一家に恩赦が与えられることになったんだ。」

 

「うにゃ? つまり……どお言うこと?」

 

少し難しい事を言われて理解できなかったわたしに、プレシアさんが説明してくれた。

 

「つまり、私達が管理局に無償奉仕する期間が短くなる……そう言うことよ。」

 

「本当ですか!?」

 

「ああ。しかも艦にいる誰が捕まえても与えられるらしい。」

 

「へぇ。すごい太っ腹ね。上層部は何を考えているのかしらね?」

 

「僕にはさっぱり。とにかくチャンスだ。なのは、頼む。君が迷ってるのは百も承知だ! でも、フェイト達の罪を軽くできるチャンスなんだ! 協力してくれ!」

 

「うぅ……」

 

ユエさんを捕まえるともしかしたら被害が大きくなるかもしれない。でも捕まえればフェイトちゃんたちの罪を軽くできる……

 

「闇の書の事なら大丈夫だ。僕たち管理局にかけて地球に被害は出さない!」

 

「…………わかったの。わたし……行きます!」

 

side out

 

 

yukito side

 

新しい蒐集対象を探して俺たちが飛行しているとシャマルからの念話が飛んできた。

 

『シグナム達が!?』

 

『うん。砂漠で交戦してるの。金髪の子と、その守護獣の子と。』

 

ちっミスった。だから言ったんだ。二手に分かれるのは危ないって。

 

『う~ん。長引くとまずいな。助けに行くか。』

 

『俺が行く……ん?』

 

俺達は前方に敵影を見つけて止まった。

 

『ヴィータちゃん? ユキくん?』

 

『こっちにも来た。あの白服のやつ。』

 

『ヴィータここは俺が何とかするからお前ははやての家で待機してろ。』

 

『ユキト!? でもシグナムが!』

 

『大丈夫だ。すぐに倒してシグナムのところに行くから。』

 

『……わかった。』

 

どうやら納得してくれたようだ。ダダ捏ねられたらどうしようかと。

 

『シグナムもだけど……お前も無事で帰ってこいよな。』

 

『ヴィータ。』

 

「ふん!」

 

くっ! なんだこの可愛いヴィータは。忘れていた……これがツンデレの威力ってやつか! じゃあヴィータは今デレ期? 俺の時代キタコレ!

 

「ヴィータ! …あれ?」

 

すぐ近くにいたヴィータが居ない。辺りを見渡すと俺の後方30メートルの場所に居た。

 

「じゃあ頼んだぞー。シグナムに何かあったら許さねえからな。」

 

そう言ってヴィータは転移した。

 

「えぇぇ……」

 

結論=俺の時代じゃなかった。

 

ヴィータの上げて落とす戦術に俺の心はブロークンハート寸前だが、なんとか耐えてなのはちゃんの方を向く。

 

「今回はやけに簡単にヴィータを逃がしたな?」

 

「わたしの目的は……ユエさんを捕まえることですから。」

 

ん? 俺を捕まえること?

 

おかしい。なのはちゃんには俺が闇の書をなんとか出来ることを教えたはず。それなのに俺を捕まえる?

 

なのはちゃんがそんな事しようとするか? 否、ありえない。つまりなのはちゃんに俺の事を捕まえるように言ったのはリンディ、クロノ、もしかしたらさらに上の人間が動いている?

 

「ふん! 不屈の心も最初に曲げられれば変な方向に行くってことか。」

 

まあ良い。どんな意志が働こうと俺が負けなければ良いだけだ。

 

「来い! 高町なのは!」

 

「行きます!」

 

 

あとがき

 

こんにちは。作者です。

 

そろそろ寒くなってきましたね。私の学校でもインフルエンザ対策とかが進められたりしています。

 

みなさんも風邪には気を付けてね!

 

さて今回の異世界冒険譚は!

 

雪人君はまだリンディさんたちを許してないようですね。

 

そしてヴォルケンリッターのシグナムとヴィータは体重のことはあまり気にしないみたい。

ヴィータは子供だし、シグナムに至っては体重が増えると攻撃の威力が高くなるとか思ってそう。

 

フェイトはお母さんを救うのに必死。お母さんの罪が少しでも軽くなるならユエでさえ捕まえる気でいる。

 

そして軽く外堀から埋まっていくユエwww

 

大きな意志に自分の意思を曲げられてしまう不屈の心。

 

次回! 異世界冒険譚! 第20話

 

壊れた過去と現在となの

 

月「人は……忘れたい事がある時、その記憶を破壊する。」

 

それじゃあ次回もゲートオープン! リリなのの世界へGOー!


 
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