No.178917

妹と共に 46

護衛さん

さむい~

2010-10-18 01:51:29 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:5528   閲覧ユーザー数:4221

華琳「全員準備はいいわね?」

『はっ!』

華琳「蜀呉連合を打ち破る!全軍進め!」

一刀「暇だな」

華琳「暇ってあなたねぇ・・・今から戦にいくのに緊張感は無いのかしら?」

一刀「ない!」

華琳『コケッ』

桂花「華琳さま!」

華琳「大丈夫よ・・・はぁ・・・相変わらずね」

一刀「それはどうも」

華琳「褒めてるつもりはないのだけれど?」

季衣「兄ちゃん」

一刀「季衣?どうした、そんなにあわてて」

季衣「んとね・・・」

華琳「?」

流琉「兄様!」

一刀「流琉まで・・・どうしたんだ?」

二人「「凪ちゃん(さん)が怪我を・・・」」

一刀「本当か?」

二人「「うん」」

一刀「様子を見てくる・・・・案内してくれ」

季衣「こっちだよ」

一刀「凪!」

凪「たっ隊長!?どうしたんですか!?あわてて」

一刀「季衣と流琉から凪が怪我をしたって聞いて」

凪「あ・・・だっ大丈夫です・・・心配ありません・・・」

一刀「大丈夫ってお前な・・・見せてみろ」

凪「ふぇ!?」

一刀「だから傷、見せてみろって」

凪「だっだだだだ大丈夫です!ほら、この通り!」

一刀「何が大丈夫だ!血が滲んでるじゃないか!」

凪「ですから大丈夫です!あっ」

一刀「最初に間違った治療をすれば後に酷くなるんだぞ」

凪「わっわかりまし、あふっ」

一刀「凪?」

凪「え?隊長?」

一刀「強く締め付けすぎたか?」

凪「いえ、そんなことないですよ、あん・・・ちょっと」

一刀「ちょっと?」

凪「いえ、なんでもありません。ありがとうございます」

一刀「あ・・・ああ、次からはちゃんと呼ぶこと、いいな?」

凪「は・・・はい」

季衣「兄ちゃん、凪ちゃんどう?」

一刀「思ったほど重症じゃないが・・・あのまま放置してたらやばかったかもな」

流琉「兄様」

一刀「ん?」

真桜「あ、隊長やん」

一刀「真桜?どうした?」

真桜「ちょっち隊長かりるでぇ・・・あんなぁ」

 

真桜「ってことなんよ」

一刀「報告どおりだな・・・・こちらも何か手を打たないとな」

真桜「何かって何あるやろか?」

一刀「そうだな・・・・こんなのはどうだ?」

真桜「何々?」

数ヵ月後

華琳「ここまでが魏内の街よ。補給は十分に行うように。あと此処からは船で行くわよ」

桂花「はい!」

稟「ですが・・・圧倒的にわが軍の船が不足してますが・・・いかがいたしますか?」

華琳「そうね・・・・近くの町から買い取って数合わせに使いましょうか」

風「いい考えですねぇ・・・・ぐぅ」

稟「寝るな!」

風「おおう、ついおにーさんになでられることを考えたら眠気が」

稟「ところで一刀様はどこへ?」

華琳「さぁ、私にもわからないの・・・一体どこにいってるのかしら・・・」

一刀「ただいま」

華琳「一刀!一体どこにいっていたの!?」

一刀「ちょっとな・・・それよりどうしたんだ?」

華琳「何?」

一刀「いや・・・ここに留まって結構立ってるようだが・・・」

風「戦で使う舟を準備してるのですよ」

一刀「船?」

桂花「そうよ・・・ところであんた」

一刀「ん?」

桂花「いや・・・なんでもないわ」

一刀「気になるな・・・なんだ?」

桂花「なんでもないってば!」

真桜「にしても隊長の考えた船は偉い凄いやねぇ~」

沙和「大きいの~凄いの~」

凪「さすが隊長です」

麟「まったく考えもみませんでしたね」

真桜「さぁやることはたくさんあるでぇ~、ちゃっちゃとせーへんと隊長におこられてまう」

沙和「わかったの~、真桜ちゃん。何をすればいいの?」

凪「真桜、指示をくれ」

麟「真桜さん、よろしくおねがいしますね」

兵『姉御、よろしくお願いしまっす』

真桜「よっしゃ!きびきびいくでぇ!」

『おう!』

霞「なぁ、月っち?」

月「はい、霞さんなんですか?」

霞「ええんかいな?うちらだけこうして別行動して」

月「いいと思いますよ?一刀様からじきじきに言われたことですし」

霞「そりゃ・・・そうやけど・・・・」

月「不満ですか?」

霞「不満てか・・・不安やな」

月「そうですね・・・・あれは」

霞「関の旗・・・・関羽か」

関羽「止まれ!何用で蜀に踏み入る!?」

月「何用って・・・ねぇ」

霞「一刀から伝言や・・・滅ぶ国にこだわるな・・・や」

関羽「そうか・・・・無礼をしてすまない・・・全員武器を下ろせ」

月「敵意なしと見ますね・・・・そこにいる人イガイは」

関羽「星!」

星「おや、もう見破られてしまったか・・・私は趙雲、劉備殿に仕える将だ・・・愛紗よ、これは何の冗談だ?」

愛紗「冗談ではないのだがな・・・」

星「ほぉ・・・お前ほどの義の武将が一度負けたからといって寝返るのか?」

月「はいはい、話はそこまでにしてくれますか?」

星「なんだ、おまえらは・・・いやまて・・・その顔は・・・」

月「始めまして、董卓と申します・・・といっても既に名は捨ててますけどね」

星「董卓だと!?」

月「ええ、そしてこちらが張遼・・・神速と詠われた将です」

霞「まぁ、よろしくたのむわ」

星「愛紗よ・・・なにゆえ魏に寝返る!?」

愛紗「それは・・・・」

月「時間がありませんね・・・・今夜はこれで失礼します」

愛紗「待ってくれ」

星「愛紗!話を聞かぬか!」

月たちを追い関羽こと愛紗も蜀を飛び出し魏へ

そのことを劉備に話した趙雲に諸葛亮から・・・・が下される

『逆賊関羽を討ちと獲れ、桃香様の理想のために』

理想のために義妹とはいえ、今まで共に過ごしてきた関羽をあっさり見捨てる仲間

星の心にひとつの疑問が浮かび上がったのは・・・・魏についてからだった


 
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