王佐の才

桂花「はぁ･･･なんでコンナにあるのよ」

『コンコン』

桂花「開いてるわよ」

一刀「桂花」

桂花「あんたか･･･何？」

一刀「ちょっとな･･･大丈夫か？」

桂花「当たり前よ･･･これくらい」

一刀「そうか････あった、邪魔したな」

桂花「あ、ちょっと」

一刀「ん？」

桂花「その･･･すこし付き合いなさいよ」

一刀「え？」

桂花「ここに据わって･･･ね？」

一刀「わかったよ」

『サラサラ･･･カタン』

桂花「･･･」

一刀「･･･」

桂花「ねぇ」

一刀「ん？」

桂花「あんた、華琳様のことどう思ってるの？」

一刀「そうだな･･･素直になれない女の子」

桂花「そう」

一刀「王として気丈に振舞ってるけど･･･きっと無理してると思うんだ」

桂花「そうね･･･」

一刀「一人で何でも抱え込んで････周りにはこんなにも大勢の人がいるのに」

桂花「その中にあんたはいるの？」

一刀「いないかもしれない」

桂花「どうして？」

一刀「桂花も知ってるだろ？俺は流琉の兄貴分で天の御使いだ」

桂花「知ってるわよ･･･でも、魏でアナタに勝てる者は････いないのよ？くやしいけど」

一刀「それとなく噂は聞こえてくるよ･･･でも･･･」

桂花「････記憶･･･あるんでしょ？」

一刀「うん、すこしだけど･･･」

桂花「あんたの世界･･･天では魏は･･･華琳様はどうなってるの？」

一刀「魏は負ける････蜀呉に赤壁で･･･」

桂花「そう･･･」『カタン』

一刀「桂花？」

桂花「･･･」

一刀「どうしたんだよ･･･けい･･･ふぁ？」

桂花「今の話は････内緒･･･誰にも、華琳様にも内緒」

一刀「わかったよ」

桂花「ねぇ、一刀」

一刀「桂花、おまえ･･･名前」

桂花「一刀････そばにいて･･･ずっと･･･」

一刀「ああ、わかったよ」

桂花「･････絶対よ･････約束････してね」