No.177722

真・恋姫†無双 北郷三羽外伝 No,06

さん

久しぶりに団長のお話です(^^)
今回のターゲットは・・・

2010-10-12 00:26:57 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:7254   閲覧ユーザー数:5470

 

 

(はじめに)

  この話は、『北郷一刀と三羽鳥』の外伝になります。

  団長を中心としたシナリオで、団長が自b・・一刀の為に、

  お嫁さん候補を探すお話です。その為、本編に影響が出てきます。

  ご都合主義で時間無視です。団長だから仕方ないと思って読んで下さい。

  キャラ崩壊・セリフ間違いがあると思いますが、温かく読んで下さい<(_ _)>

 

 

☆団長とは、

 

 本当の名前は、姓・・・曹(そう)  名・・・鼎(てい)   字・・・不明

        真名・・・流心(りゅうしん)

 

 一人称・・儂    年齢・・53歳      武器・・・鉄棍、永寿(えいじゅ)

                             剣、団長が二十年以上鍛えた業物

 

 設定・・・華琳の母、曹嵩の叔父にあたる曹氏の一族。

      自由奔放で、掴み所がない。正史では、汚職して捕まったが、

      この物語では、刺史の娘と駆け落ちし、一族の名を捨て野に下った。

      妻を早くに亡くし、身寄りがない子供や自分の気に入った者を子供にして、

      いつも楽しく暮らしている。皆から団長と呼ばれている。

 

特殊能力

 

 神出鬼没・・・言葉通り、どこにでも現れ時間も無視します。

        例:前日まで蜀に居たのに、次の日には呉にいる様な感じです。

 

 団長レーダー・・・近くに、子供候補が居るのが分かる。

          だいたいの距離と方角は無意識の内に割り出しているが、

          正確な位置までは分からない。

          

 団長アイ・・・目で見た人物の実力が、ある程度分かる。

 

 

 

~ 国境に近い街 ~

 

 1人の男が難しい顔をしながら歩いている。

 

?「う~む、この街に居るのは間違いないのだが・・・」

 

 独り言を言いながら辺りを見回す男。団長である。

 

団「存在感があるのに薄い・・・儂1人で探すのは困難か」

 

 荷物を下ろすと中身を確認する団長。

 

団「よし。これだけあれば大丈夫だろう。

  あとは・・・おお、いたいた」

 

 団長は再び辺りを見回し、目当ての者を発見すると近付いて行く。

 その者は近付いてくる団長を警戒しながら見詰めている。

 

?「・・・・?」

 

団「すまぬが、少しばかり協力してくれんか?

  報酬は払うぞ」

 

 その者は団長が報酬を見せると頷いた。

 

 

 

~ 裏道 ~

 

 1人の少女が足音を立てずに走っている。

 暫く足を進めると少し開けた場所に出る。

 少女はゆっくりと足を止め、辺りを警戒する。

 

?「・・・・ふぅ~」

 

 辺りに人の気配を感じないのを確認すると

 息を吐きながら石の上に腰かけた。

 彼女の名前は、性は周、名は泰、字は幼平。

 呉の将の1人である。

 

周「此処まで来れば、もう大丈夫でしょう」

 

 懐から竹製の水筒を取り出し口に含む。

 

周「周喩様からの任務は達成できました。

  でも・・・」

 

 彼女の顔に影が差す。

 

周「孫策様からの任務は失敗でしょうか?」

 

 彼女は懐から二枚の絵を取り出し溜息を吐く。

 その時、

 

≪――ガサガサッ!≫

 茂みが揺れる。

 

周「ッ!」

 

 周泰は一瞬で立ち上がり、

 何時でも自分の得物、魂切を抜ける体勢で構え茂みを睨むが、

 次の瞬間、

 

猫「にゃ~ん」

 

周「お、お猫様~♡」

 

 周泰は飛び付かない様に自分を抑えながら

 現れた猫に近付く。

 

猫「にゃ~」

 

周「ちょ、ちょっとお待ち下さい」

 

 猫はその場で座り周泰に鳴きかける。

 周泰は慌てて荷物を漁るが、

 

周「はぅ~、申し訳ありません。

  お猫様に貢物出来そうな物がありません・・・」

 

 周泰が持っている食べ物は干し米位しか無く、

 ガックリと肩を落とす。

 いつもなら、猫は直ぐに何処かに行ってしまうのだが、

 

猫(ゴロゴロ)

 

周「はぅあ?! お猫様が、お猫様が!」

 

 猫は周泰の足に頭を擦りつける。

 周泰は恐る恐る猫を撫でる。

 猫は逃げる事無くその場に寝転がる。

 

周「はぅ~♡」

 

 周泰の顔は幸せのあまりとろけている。

 さらに、

 

猫2「にゃ~」

 

 いろんな場所から

 

猫3「にゃ~」

 

 沢山の猫が出てくる。

 

猫「「「「「 にゃ~ 」」」」」

 

 猫達は全員で周泰に甘える。

 

周「ああ~♡ ここは天国です~♡」

 

 周泰は笑みを浮かべながら猫に囲まれている。

 そして、

 

子猫「みぃ~」

 

 最後に現れた子猫が、周泰の膝に飛び乗る。

 

周「モフモフ~♡」

 

 周泰は任務を忘れて幸せに溺れるのだった。

 

 

 

― 数分後 ―

 

 大人しくしていた猫達が急に周泰から離れて行く。

 

周「お猫様、どうしたのですか?」

 

 そんな猫達の背中を視線で追って行くと1人の男が立っている。

 その肩には白い大きな猫が乗っている。

 

?「ふっふっふっ、見つけたぞ」

 

 男は笑みを浮かべながら周泰の方へ歩いてくる。

 周泰は先程までとは違い真剣な表情で睨む。

 

周「何者ですか?」(何処かで見た様な?)

 

団「儂の名は鼎、皆から団長と呼ばれておる。

  ・・・そう警戒せんでくれんか周泰殿」

 

周「ッ!? 何故、私の名前を」

 

 周泰は一瞬で距離を取ると何時でも抜刀できる体勢を取る。

 そんな周泰を見ながら団長は慌てる事無く、

 

団「ふっふっふっ、儂が何故お主の名前を知っていたのかというと・・」

 

周「・・・」

 

団「この者に聞いたからだ!」(ババーン!!

 

白猫「にゃ」

 

 団長は猫の脇を両手で持ち上げながら周泰に見せる。

 

周「・・何を言っているんですか?」

 

 周泰はある考えが浮かぶが直ぐに否定する。

 団長は笑いながら、

 

団「信じられんかも知れんが儂h『フシャー』 ぬお!」

 

 持たれていた猫が団長を威嚇する。

 団長は慌てて猫を下ろす。

 

団「すまんすまん、ほれ約束の報酬だ」

 

 団長は荷物から猫達に干した魚を配る。

 しかし、

 

白猫「にゃ~」

 

団「なッ?! 約束と違うぞ?!」

 

 白猫は溜息を付きながら首を振る。

 

白猫「にゃ」

 

団「モ、モフモフは別料金だとッ?!」

 

白猫「にゃ~」

 

団「くッ! 分かった持っていけ!」

 

 団長は更に干し肉を取り出し猫達に渡す。

 猫達は満足そうに去って行った。

 

団「商売上手な猫t-『クイクイ』― うん?」

 

 団長が袖を引かれ、振り向くと

 先程までとは違いキラキラと輝く瞳の周泰が、

 

周「貴方は、お猫様の言葉が分かるのですか?」

 

団「うむ! その通r ―『弟子にして下さい!』

 

 団長が言いきる前に頭を下げる周泰。

 団長は困った表情になる。

 

団「教えてやりたいのだが・・」

 

周「だ、駄目ですか?」

 

団「儂も『ある本』の影響で急に習得したのだ。

  だから、どう教えれば良いか・・・」

 

周「では、その本の題名だけでも!」

 

団「四十年前の記憶だからな、間違っているかも知れぬが良いか?」

 

周「はい! 構いません!」

 

団「確か・・たい・・太へ・・」

 

 団長は暫く目を瞑りながら考えると

 思い出した様に手を叩き、

 

団「確か、『大変用心の書』だった!」

 

周「大変用心の書ですね!」

 

 周泰は題名を記憶する。

 団長はそんな周泰を見て嬉しそうにしている。

 

周「・・そうだ! 団長さんは私に用があったのでは?」

 

団「おお! 忘れていた!」

 

 周泰に最初の様な警戒心は無い。

 団長は一度咳払いをしてから

 

団「周泰殿、儂の娘にならんか?」

 

周「娘?」

 

 団長の言葉に首を傾げる周泰。

 

団「儂は今、儂の子供になってくれる者を探す旅をしておるのだ」

 

周「・・・娘にしてどうするのですか?」

 

団「何、簡単な事だ。お主に子供が出来た時に、

  儂をじいちゃんと紹介してくれ。後、儂の葬式に参加してくれると嬉しい」

 

周「そんな事でいいのですか?」

 

団「うむ」

 

 周泰は少し考えた後に、

 

周「はい。いいですよ」

 

団「おお! 本当か?」

 

周「はい!」

 

 

 その後、2人は真名を交換した。

 座って話していると団長は真剣な顔で、

 

団「所で、明命よ」

 

明「はい、何ですか?」

 

団「今、いい人は居るのか?」

 

明「へ?」

 

団「将来を誓った男は居るのか?」

 

 明命は最初理解が出来ずに首を傾げるが、

 徐々に顔が赤くなっていき、

 

明「そ、そそ、そんな人居ませんよ!」

 

 その瞬間、団長の目が光る。

 

団「ふむ、それなら儂の息子を紹介しよう!」

 

 団長は何処からか筆と紙を取り出すと

 サラサラと書いて行く。

 

団「これが儂の息子の一刀だ」

 

明「こ、この人は!?」

 

 団長の書いた絵を見て驚く明命。

 

団「知っているのか?」

 

明「はい。天の御使い様ですよね?」

 

団「そう呼ばれている様だな」

 

 団長は笑いながら筆を進める。

 

団「ほれ、特別版だ」

 

明「こ、これは!」

 

 そこに描かれたのは、猫耳をつけた一刀だった。

 

団「何、無理にとは言わんが候補として考えておいてくれ」

 

 団長の言葉を絵を見ながら頷く明命。

 暫くして、

 

明「団長、こっちの絵は他の人に渡しても良いですか?」

 

団「ん? 別に構わんぞ」

 

明「ありがとうございます! これで孫策様に怒られずに済みます!」

 

団「どう言う事だ?」

 

明「実は私は任務で魏に居たのですが、

  天の御使い様の絵を見つける様に言われていたのですが・・」

 

 明命は懐から二枚の絵を取り出す。

 

明「でも、手に入れたのはこんな絵しかなくて」

 

 明命は団長に絵を見せると

 団長は固まった。

 

団「む、婿殿、何故この様な姿に」

 

明「あの、言い辛いのですが、団長の為だそうです」

 

団「な、何、本当か?」

 

明「私の集めた情報では、団長の指名手配を取り消して、

  探し人に変える為の交換条件だったらしいです」

 

 明命は団長を見た時の違和感を一刀の絵を見る事で思い出した。

 団長は膝から崩れおちる。

 

団「む、婿殿、すまぬ儂の為に・・」

 

 団長は二枚目を見ようとする。

 

明「あの二枚目は見ない方が・・」

 

 が、遅かった。

 団長は涙を流しながら無言で立ち上がると

 絵を持ったまま、

 

団「婿殿~! 儂は必ずやり遂げるからなーーーー!」

 

 意味不明な事を叫びながら走り去る団長。

 残された明命は、

 

明「・・・もしかして、

  私はしてはいけない事をしてしまったのでしょうか?」

 

 そう呟くのだった。

 

 

 

・・・つづく?

 

 

 

〈あとがき〉

 

  どうも、猫です。今回の犠牲者(?)は明命ちゃんでした。

  絵には何が書かれていたのかは、本編の3-0で書きますので、

  お待ち下さい<(_ _)> 久しぶりで、口調が・・・orz 見逃して下さい(><)

  また、暫くお休みが貰えないので本編更新はいつになるか(^^;)

  お待ちいただけると嬉しです<(_ _)>

 

★新能力

  猫語を操る者・・・猫との会話が可能。

           依頼をしたり情報を集める事が出来る。

           ただし、偏りがある。(猫の興味のある事だけ)

 

☆説明

  今回は、猫の情報網に明命ちゃんが食べ物をくれる人と有名だった。という、設定です。

  後、お気付きだとは思いますが、本当の本の題名は「太平要術」です。

  昔の記憶なので間違えた団長でした。

 

 

★現在の団長の子供リスト

   一刀、凪、沙和、真桜、天和、地和、人和、斗詩、猪々子、恋、稟、風、亞莎、明命

 

 

 コメント・メール・友録、何でもお待ちしています<(_ _)>

 

 

 

 
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