No.169037

鬼姫武者  第4話

BLACKさん

この作品はクロスオーバー作品の関係上、恋姫キャラの性格や立ち位置や生き様などが変わっています。
それが嫌な方をご閲覧をご遠慮願います。

2010-08-29 17:36:54 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:2098   閲覧ユーザー数:1964

 

 

鬼姫武者  第4話

 

 

愛紗は礼拝堂に入る。入るといきなり幻魔による熱烈な歓迎を受けた。

 

「相変わらずの歓迎だな。幻魔!」

 

愛紗は迫りくる幻魔を切り倒していく!

愛紗はその礼拝堂で鬼の祠を見つけ、空牙刀を手にいれ、礼拝堂の幻魔が作った隠し通路に入り、隠し部屋でギルデンスタンを見つける。

その隠し部屋は現代の機械の設備がいっぱいあった。

 

「貴様!」

「よく来たな、虫ケラ。約束通り、面白い事を教えてやろう。

私は今、時と世界のねじれの研究中でな」

「時と世界のねじれ?」

「この研究が完成すれば、時間だけでなく様々な正史や外史を自由に飛び越えることが出来る。

そうなれば、趙様を始め、大勢の幻魔がこっちへやって来て虫ケラどもを滅ぼすだろう。この世界も幻魔のものになるのだ!」

「黙れ! そうはさせるか!!」

「ふん! 虫ケラは虫ケラらしく地獄へ行け! はーはっは!」

 

ギルデンスタンは転送装置で自身をどこかに飛ばす。

ギルデンスタンがいなくなった部屋からは中等幻魔が姿を現す。

 

「邪魔だ貴様ら!」

 

愛紗は鬼武者の力を使う。

愛紗の髪は黒から白に変わり、目の色も紫色になる。

そしていとも簡単に中等幻魔を蹴散らす!

愛紗は鬼武者モードを解除し、すぐに転送装置を使って、ギルデンスタンの後を追うが……。

 

「ここはどこだ?」

 

先ほどとは明らかに別の場所に移動していた。

そして愛紗の目の前には大きな船があった。それは一刀が過去に乗っていった船だが、正史と外史が繋がるはずが本来ないのだが……。

 

「これって一刀が乗ってた船だけど、何で外史のものが正史にあるのかな?」

「さっきギルデンスタンの言っていた時と世界のねじれの影響が他にも出始めているかもしれない。

一刀の様子を見てきてくれないか?」

「分かった」

 

阿希が過去に飛ぼうとするが、飛べない。

 

「あれ?」

「どうした?」

「いつもなら、これで時間と世界をひとっ飛び出来るんだけど……。

よくわかんないけど、ここって時と世界の流れがおかしくなってるみたい」

「時と世界が……何か手掛かりがありそうだな」

 

愛紗と阿希は船の周りを捜索してみる。

扉があるのを見つけ、その扉を開ける。

扉の先は大きな部屋があり、祭壇のようなものがあった。

 

「これは……何かありそうだな」

 

愛紗はなにか変わったものが置いてある事に気付く。

 

「………うん」

 

愛紗は箱の存在に気付く。

箱の中身にある書を読んでみる。

 

「なるほど、阿希。お前はこれを通っていけるかも知れんぞ」

「本当?」

「ああ、これを」

 

愛紗は阿希に見つけた書を見せる。

 

「そうなんだ~」

「ついでだ……」

 

愛紗は祭壇のようなものにはめられていた一つの円盤を取る。

するとその円盤の色とあわせて、一つの部屋に繋がる階段が沈んでいく。

 

「やはりな……。これを持って一刀のところに」

「分かった」

 

阿希は変わった灯に突っ込んで行き、姿を消す。

 

 

過去

 

 

船がようやく止まり、一刀は船から降りる。

 

「どこだ、ここは?」

「一刀!」

 

一刀は阿希の声が聞こえ、その方を向く。

 

「戻ってきたのか。何だか変な場所だが、ここが幻魔のアジトか?」

「それがね、今、未来の愛紗も同じ場所に居るのよ。しかもこれと同じ船が側にあってね。ボロボロなんだけど……」

「まさか…過去の外史と未来の正史が繋がり始めたのか? そうなると……」

「それってめちゃめちゃまずいってことだよね」

「ああ、すごくまずい。未来と言うか、正史がめちゃくちゃになっちまう。何とかするぞ」

 

一刀は阿希がやって来たとされる部屋へと向かう。

 

「ここか……」

「うん。愛紗も未来の正史のここで待ってるはずだよ」

「繋がり始めたということは外史も正史も関係なく、過去と未来が繋がってるはずだ。俺が何かすればあっちにも影響があるはずだ」

「あ、あれ…」

「うん?」

 

一刀が阿希に言われた方向を見る。

 

「確か、愛紗はあの部屋の色と同じ円盤をとってあたいにくれたんだ」

「となると俺がこれをはめ込めばいいんだな」

 

一刀は未来で愛紗が外した円盤を過去ではめなおす。

すると未来で沈んだ階段が再び浮き上がってくる。

 

「よし、行こう」

 

一刀と阿希は部屋に入っていく。

そして部屋の中には幻魔がいるが……。

 

「うおりゃ!」

 

一刀は幻魔を蹴散らし、ある部屋に入る。

そこで発見したのはギルデンスタンの時と世界のねじれに関する書であった。

一刀がその書を読んでいると……。

 

「はっはっは」

「むっ!」

 

一刀の後ろから笑い声が聞こえる。そこにいたのは李信であった。

 

「どうやら謎が解けて来たみたいですね」

「お前は!」

「ギルデンスタンはここで時と世界のねじれ装置を造ったんですよ。まあ、まだ未完成ですがね」

「ねじれ装置……。言え! それは今、どこにある!」

「ご自分で探すことですね」

「待て!」

 

一刀が李信を追おうとすると……。

 

「番人には気をつけることですね」

 

李信の後ろから矢が放たれ、一刀は防ぐ。防いでいる間に李信はすでにいなかった。

 

「逃げられたか……」

 

一刀はその部屋にあったエレベーターのようなもので上に行く。

部屋には行ったが、その先は別の鬼の力が必要で行けず、やむなく下に降りた。

そして通路の方に戻る。

 

「あ……」

 

一刀が何気なく、横を見ると一本の角が欠けた龍の造形があった。

一刀は先ほど行き止まりになった部屋で見つけた角を差し込む。

すると通路の下にあった水が引いていった。

 

「時間と世界が繋がり始めたのなら、これで愛紗の方も変わってるかもしれないね」

「そうだな。という事は愛紗はさっきはこの部屋に行けなかったって事か」

「そうなるね」

「とりあえずはあの祭壇みたいなところに行くか。阿希、愛紗によろしく」

 

一刀達は中央の祭壇に行き、阿希は愛紗のところに向かった。

 

 

現代

 

 

愛紗は阿希の案内でギルデンスタンが時と世界のねじれ装置を造った部屋に向かうと……。

 

「はっはっはっ、ここまで追ってくるとはな」

 

その張本人のギルデンスタンがいた。

 

「ギルデンスタン!」

「褒美に面白い者を紹介しよう」

 

ギルデンスタンがそう言うが、何も起こらない。いや、正確にはもう居るのだ。

 

「!」

 

愛紗は気配を察知し、後ろを振り向き、下がる。

その面白い者は愛紗の後ろから突然現れたのだ。

 

「お前は!」

 

愛紗はその者に見覚えがあった。

それは愛紗が正史に飛ばされる前に倒した李信であった。

 

「李信、お前はもう今までのように弱くはない。その強さ、この虫ケラに見せてやれきゃーはっはっは」

 

ギルデンスタンは姿を消す。

愛紗は李信の方を見る。

 

「哀れな姿になったな、李信」

 

李信の姿は幻魔にされた造魔に近かった。

 

「黙れ! 俺は最強の力を得たのだ。行くぞ、関羽!」

 

李信の剣は炎のように燃え上がり、そこから火球を愛紗に放つ。

愛紗はそれを巧みによけ、李信に刀を当てようとするが、李信はアクロバティックな避け方で避ける。

しかし李信は剣による攻撃もそんなアクロバティック動きだったため、愛紗に隙を突かれてしまい、愛紗の攻撃をまともに受けた。

 

「ぐわあ! まだ体がなじんでおらんのか……」

 

李信はその場にひざまづく。

 

「関羽! 今回は……今回は見逃してやる!」

 

李信は急いで逃げた。

愛紗は居なくなった部屋で祭壇に置くタイプの円盤を拾い、祭壇に戻る。

その円盤を阿希に渡し、阿希は一刀の元に行く。

 

 

過去

 

 

一刀はもらった円盤をはめ込み、そこからまた新しい扉への階段が現れ、一刀は階段を上り、扉に向かった。

そしてその部屋で鬼の祠を見つけ、新たな力『氷砕球』を手に入れた。

一刀と愛紗は阿希の協力の元、神殿を探索していく。

そんな中、一刀はある女と会った。

それは何と張遼であり、張遼は幻魔と戦っていた。

 

「張遼、どうしてここに?」

「はっはっはっ」

 

張遼は笑いながらその場を去っていった。

 

「あいつ、幻魔の味方じゃなかったのか?」

「変なの」

 

張遼の行動に不審を抱きながらも、神殿を探索する一刀。

一刀は一つの大きな部屋に入る。

そこにはなんと頭が二つある巨大な獣がその部屋で寝ていたが、一刀の侵入を察知して起き上がったのだ。

 

「!」

「うわっ! ビックリした!」

「何だこのケルベロスみたいなのは?」

「出て行けって言ってるみたい」

 

阿希はそのケルベロスみたいな生き物の言葉が少しだが分かるようである。

 

「こいつが李信の言ってた番人か。番人じゃなくて番獣の間違いだろ」

 

ちなみにケルベロスみたいなモノの名前は『ガートルード』である。

ガートルードが一刀に襲いかかろうとする!

ガートルードは左の頭から冷気を吐き出す!

 

「うおっ!」

 

一刀は何とか回転して避けた。先ほどの場所を見るとその場所が凍っていた。

 

「危なかったぜ」

 

一刀はガートルードの方を向き直すと、ガードルートは次に体当たりを仕掛けようとしていた。

 

「まずい! 思ったより速い!」

 

ガートルードの速さに回避不能かと思ったが、ガートルードの上に何かをひっかけるものがあることに気付き、一刀はすぐに鞭をそこにひっかけてガートルードの攻撃を避けた。

ガートルードは壁に思いっきり突っ込んだせいかすぐに抜けなかった。

 

「回転槍斬り!」

 

一刀は雷閃槍を利用して自身の体を回転させてガートルードの体を切り裂く。

ガートルードの体は丈夫であり、切り裂くこと自体は出来なかったが、ダメージは与えることが出来、ガートルードは倒れた。

 

「ふぅう……」

 

一刀が落ちついていると水槽のようなガラスにひびが入る。

 

「あ……」

 

先ほどの体当たりでガラスがもろくなっていたのだ。

そしてガラスは割れ、水が浸水してきたのだ。

 

「うわああああ!」

「まずい! 逃げるぞ!」

 

一刀と阿希は急いで部屋から脱出。

一刀は無我夢中で何故か目の前にあり、動き出した列車に飛び乗った。

 

 

「危うく溺れるところだったぜ」

 

一刀がその列車の客室に入る。そこには誰もいなかった。幻魔も……。

 

「この列車、一体どこへ向かってるんだろ」

「さあな……。と言うよりこの世界に列車ってあるのか」

「普通はないよ」

「まあ見た目が幻魔の奴だったし、幻魔がオーバーテクノロジーで作ったんだろうけどな……」

 

一刀が窓を見る。列車はまだトンネルを通っているようであった。

 

「朋絵、いつになったら俺は元の世界へ戻れるんだ」

「一刀……」

「幻魔め! たくさんの人を苦しめて、幸せを踏みにじりやがって…」

 

一刀が鬼の籠手のある右手を見ながらつぶやいた。

 

「だから一刀と愛紗が頑張るんだよ」

「…そうだな。しかし、少し疲れたな」

 

一刀は客室にあったベットに寝転がる。

 

「俺はしばらく寝るから、お前は愛紗の所に行ってくれ」

「うん」

 

阿希は先ほどの神殿から遠く離れていたのか、現代に飛ぶことが出来た。

 

「幻魔め………。俺を敵に回したことを後悔させてやる」

 

一刀は深い眠りに着いた。

 

 

現代

 

 

「愛紗」

 

阿希が現代に居る愛紗と合流する。

 

「一刀はこの遺跡から脱出したよ」

「どうやって?」

「幻魔の乗り物でだよ。偶然見つけたんだよ。もしかしたら、この時代にもあるかもね」

「ならこっちもそれを探すとしよう」

 

愛紗は阿希の案内で、一刀がガートルードと戦った部屋に案内する。

その部屋にはガートルードがいなかった。

 

「(過去にあの化け物いたけど、世界が違うから居ないのかな?)この先だよ」

 

するとそこに突如、李信が襲いかかってきた。

愛紗と李信は少しばかり武器を打ち合う。

 

「弄んでからなぶり殺しにしてやろうと思ったが、もっと面白いことを思いついた」

「何!?」

 

愛紗の上から突然、雷が落ちて来て、愛紗の動きを封じる!

 

「ああああああ!!」

「愛紗!」

「関羽! 貴様を幻魔に改造してやる」

「…何だと!?」

「それと貴様と一緒に居たあの女もな。ふふふふ、ははははは」

 

李信が去ると同時に愛紗もいずこかへと消えてしまった。

 

「愛紗っ!」

 

阿希は急いで神殿を出て行った。

 

 

おまけ

 

 

作者「久々の鬼姫武者だ」

一刀「どうしたんだ急に?」

作者「少し書く気分になってな。それで書いた。結構調子に乗ったから2話ほどストックがある」

一刀「ふーん」

作者「今日で仮面ライダーWが終わったな」

一刀「それがどうした?」

作者「いや、皆『いい最終回だった』とか言っててな。まあ確かに良かっただろうけど、『そこまでいいか?』と個人的に思った」

一刀「どうしてだ?」

作者「昭和の特撮の見過ぎなんだろうな。きっと。まあ最低でもキバやディケイドよりはいいな」

一刀「あの最終回はな…」

作者「まああれなら冬の映画に続いても…」

一刀「さらりとネタバレ言うな!」

作者「おっと少し危なかったぜ。まあ他にここで書こうと思ってたことがあったと思ったが、忘れたので今回はここまでだ。

後それと前の作品にコメントが一つもないのに俺が泣いた」

一刀「コメントくれみたいなことを言ったからだろ」

作者「他の人の評価や感想が知りたいだけだよ。あんなこと言うんじゃなかったかな…。

それでは!」


 
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