~~~現代~~~
某デパートにてはじめて見る物ばかりの中、一刀との逢引を楽しんでいた3人の前に現れた男・・・。
「やっほーやっほー。今日は4人でデートかいな?」
そう、3人の前に現れたのは及川だった。片手を軽く上げながら近づいてくる一応知っている男に驚き、少し下がってしまう3人。
「確か・・・及川だったか?」
蓮華が確認するように聞く。
「お、わいの名前も覚えてくれたか~。素直に嬉しいで~。ところでかずぴーはどこいったん?」
きょろきょろと周りを見つめる及川。
「お兄さんならお会計にいきましたよ~」
風がそう言うと。
「ふむふむ。ならわいもここでまっとってええ?」
と、聞いてくるので3人は無言でベンチの端を空ける。
「おーきにねー」
そう言って座る及川を見つめる3人6対の瞳。
「おーおー。流石に乱世を駆け抜けた英雄達やねぇ。何か聞きたい事でもあるん?」
少しおどけた風に言う及川に3人は驚きつつも一刀の事を聞きたかった。彼がなぜあんな修羅の道を選んだのか、こいつはそれを止めれたのではないのか?という思いから少し強い目線になってしまった。それを受け流すように及川は優しい目で3人を見つめる。
「かずぴーの事やね?」
こく。っと3人が静かに肯く。
「まぁ、どっから話してええか分からんけど、なぜ、かずぴーが無茶ばっかしとるかってのが一番やろ?」
こくり、静かに肯く3人を見て及川は喋り出す。こちらに戻ってきてからの一刀の状態。それでも学校に戻って来た時は嬉しくて必死に喋りかけた事も。一刀のがんばっている理由を打ち明けられたときの嬉しさ。それからの二人のがんばり。それを3人は静かに聴いていく。
蓮華は目を瞑り。
風はしっかりと目を開け。
雛里は悲しそうに。
「こんなもんかねぇ~」
ふうっと息を吐きながら及川の話は終わる。
「及川といったな。彼を、一刀をありがとう」
「貴方がいなければお兄さんはもう笑う事は無かったのかもしれませんねー」
「あ、ありがとうでしゅ・・・です!」
そういって3人は及川に礼を言う。
「ええって。やっぱりわいもかずぴーが笑ってなきゃつまらんもん」
ははは。と笑い出す4人。一刀にはこいつが必要なのだ。そう思った3人は感謝の意を込めて彼に自分達の大切な物を預ける覚悟を決める。
「私の真名は蓮華だ貴様に預けよう。一刀以外の男でこれを預けたのは貴様が初めてだ」
「私の事は風と。そうお呼び下さい~」
「ひ、雛里でしゅ」
そんな3人に驚く及川。
「え、ええの?それって大切なもんなんやろ?」
「だからだ。我々のいない間貴様が一刀を支えた・・・」
「そうですね~。私達だとそれがうまく出来たかどうか・・・」
「ご、ご主人ひゃまの事とはべ、べちゅにしても、しょう思ったからあじゅけます!あう・・・」
3人の言葉を聞いて笑う及川。
「蓮華はん。風はん。雛里はん。おおきに。かずぴーの相棒として嬉し・・・・・・ぐえっ!」
ドゴッ
鋭い一撃が及川の後頭部を襲う。
「お前!勝手に真名を呼ぶなと言っただろ!3人ともすまん!こいつはそうゆうの分からないんだ!」
それは戻ってきた一刀だった。
「か、一刀?及川は大丈夫なのか?」
「確かにすごい音がしましたね~」
少し驚いた風に3人が及川を確認すると・・・
「いったいわ!突っ込むにしても、もうちょっとやり方があるやろが!星が見えたで!」
ガバッと起き上がった及川に一刀は冷たい目線を向ける。
「お前が真名を簡単によんだりすっからだ!」
「ちゃんと預かったわ!かずぴーの早とちりや!」
「・・・は?いやいやいや・・・。まじで?」
ちらっと3人を見ると3人とも肯いていた。それを確認して及川の方を見ると・・・。
「昼飯は奢りやろうね?」と怨めしそうに睨んでいた・・・。
「すまん!そうとは知らず・・・でも、なんでお前ここにいんの?」
ガバっと頭を下げた一刀。ついでに気になった事を聞いてみる。
「それはな・・・言っても怒らん?」
なぜ、そんな事を聞いてくるんだろう?と思った一刀は気付いてしまった・・・。
「お・い・か・わ?お前、俺の携帯を追ってきただろ?」
最早顔は笑っていない一刀。
「ち、違う!わいはかずぴーを追ってきたんやない!それにかずぴーの携帯GPSで追えない様にわいが改造したんやで?」
「ふむ・・・。俺名義で新しく買った携帯ならどうだろうな?今日は3個とも俺の側にあるしな」
「か、か、かずぴー!わいが悪かったけど、大事な話があったんもまじや!」
と、こんなに騒いでいると気になるのは周りの目。
「あれって及川ぐるーぷの社長じゃね?」
「そしたら側にいる帽子とグラサンで顔隠してるのって親友と言われる北郷一刀じゃね?」
「格闘技世界チャンピオンか?」
ふうっと息を吐いてから。
「まずは飯にしよう。3人も付き合ってもらっていいかい?」
肯くのを見てから移動しようとすると、どっと人が詰め寄せる。
「一刀様ですか!」「サインください!」「めっちゃファンっす!」「応援してます!」
ファンのいない方向に走り出す5人。
「及川!いつものとこに来い!飯くらい奢ってやる!」
そう走りながら及川に言うと。
「あいよ!あそこやね。それじゃ、まった後でな~」
手を振りながら別方向に駆けていく及川。
ファンを振り切り車に戻って来てから一刀は3人に謝る。
「ごめんな。折角来たのにもう戻る事になってしまって」
「いいわ。それでもいろいろと見れたのは見れたしね」
それを聞いて一刀は笑う。ありがとうと。そして車は走り出す。4人を乗せて。ちなみに席順は助手席にはちゃっかり風がまた座っていたりする。
~~~いつもの飯屋~~~
個室に落ち着くと及川が到着する。
広めの個室を借り切ったので、テーブルが二つある。奥に3人が座り、前の方のテーブルに一刀は座っている。
「お待たせ~」
そう言って軽く手を上げながら手前の席に着く及川。
「で?大事な話ってなんだ?」
タバコの煙を吐きながら小声で及川に尋ねる。
「まずは、鏡が見つかったって言う情報が一つ。もう一個は施設の破壊依頼やね」
指を折りながら説明を始める及川。
「ちなみに依頼の方はもう受けといたで?」
「そこに鏡の情報があるんだな?」
確認するように呟くと。
「その通りや・・・が、しかしやね・・・。胡散臭いんよ・・・」
「どういうことだ?」
「依頼者が怪しいんや・・・」
何かを思い出したように震える及川。
「どんな奴だった?」そう目で聞くと。
「なんや?一言で言うと筋肉達磨?燕尾服を上だけ着ていて、白髪にネクタイやろ?褌みたいのにブラがついてたわ・・・」
そこまで言ってブルブルと震えだす及川。
「ふぅ~」
ジュ。
タバコを消すと真面目な顔になり喋り出す一刀。
「たぶんそいつは当りだ」
「・・・え?なんやかずぴーしっとるん?そいつ?」
顔を上げた及川が聞いてくる。
「・・・あぁ、まぁ協力者っちゃぁ協力者だ。だから情報は本物だと思う」
~~~飯屋・3人視点~~~
「このじゅーすっておいしいですね~」
クピクピとオレンジジュースを飲む風。
「うむ。こっちの紅茶?もおいしいわ」
静かにティーカップを傾ける蓮華。
「あわわ・・・このけーきもとってもふわふわです!」
ほっぺにクリームを付けて興奮する雛里。
3人がわいわいとしていると。
「おまたせ~」
そう言って及川が一刀の前に座る。そこからは小声で話をする二人を見つめる3人。
「また・・・危険な事になるんですかねー?」
最初に声を出したのは風だった。
「止めたいのは同じ気持ちだが・・・」
蓮華が辛そうな顔をする。
「他の皆さんの事を考えるとそんな事できませんもんね・・・」
雛里も悲しそうな顔をする。
そんな中風があたかも閃いた!と、言わんばかりに手をポンっと叩く。
「こんな策があるのですよ~」
「「策?」」
二人が顔を傾けながら風を見ると・・・。
「お兄さん独占の計・・・とでも名付けましょうか~。お兄さんには鏡を探すのをやめてもらって私達4人で暮らすと言う素晴らしい策なのですよ~」
「「そ、それは」」
なんて魅力的な策なのだろうと2人は思う。そもそもそれは二人も考え付いてしまった物である。だが、それを一刀はよしとしないだろう。
「まぁ、お兄さんがそれをよしとしないのでこの策は出る事はないのですけどねぇ・・・」
嬉しそうに。でも、少し悲しそうに風は言う。
「それよりも気になったのだけれど・・・私達がこちらに来て4日起つけどあちらはどうなっているのでしょうね?
話を逸らそうと蓮華が言うと。
「まぁ、誰かが私達の分の政務も行っているのでしょうね~。あちらにしたら私達は4日間勝手にいなくなっているわけですしね~」
「それは、とてもまじゅいのでは・・・?あう」
「そうですねぇ~、蜀では朱里ちゃんが呉では冥淋さんが魏では・・・考えたくないですね~」
ふうぅと3人がため息を漏らすとあちらも話が終わったのかこちらに歩いてくる。
近くへきて席に座ると一刀がスッと雛里の頬に付いていたクリームを指で掬ってなめる。
「あ、あわわわわ」
と、顔を真っ赤にしている雛里をよそに一刀が話し始める。
「俺と及川はちょっと仕事でいなくなるんだけど、3人はどうする?こっちに残るなら家の物は自由に使ってもらってかまわないけど・・・」
そこまで言うと風が
「風達は一回戻ろうと思うのですよ~」
と、のんびり話し出す。
「今回はあちらとこちらの時間軸?が合わさったといっていたのであっちでは風達3人はいきなりいなくなった事になっているのですよ~。鏡を覗いていれば風達がこちらにいるのはバレバレなので、あちらではちょっと酷い事にもなりそうな気もするのですが・・・まぁ、仕事の合間にこちらにも来れる様にもなりましたので問題はないと思いますよ~」
そう、にこりと微笑む風。
「そうね・・・正直今、あちらに戻ると怖いわ・・・それでも私達3人はいつでも一刀に会えるものね・・・他の子にも譲ってあげなくちゃ」
蓮華も雛里も笑顔で言う。
「分かった。こちらにはいつでも来てくれ。みんなで喧嘩しないようにな」
と笑いながら3人を見つめる一刀。
【いつでも会える】
その言葉に3人とも笑顔になる。
では、と光に包まれる3人を見送った後、及川との話を纏める。
今回の任務は無理やり女の子を働かせている娼館の破壊。そこの地下倉庫に鏡はあるかもと言う話。きっと今回も当りなのだろう。心がざわめく・・・。破壊の方法は及川に任せるとして、自分の役目は潜入と戦闘。今回は刀を2振りもって行く事に決めた。
助けた女の子達は及川の作った孤児の施設に入れると言っていた。あいつの事だから裏でそのこたちの親を探すのだろう。もっとも本当に帰りたいという子達だけだろうが。
「・・・・・・・・・いつもいつもさんきゅーな・・・」
そう、小さい声で呟く。こいつがいなければここまで来ることは出来なかったかもしれない。本当にそう思ったからの感謝。この声は誰に聞かれることも無くどこかへ消える。
「ま、そんな感じやから準備だけはしっかりな~」
そう言って及川が片手を上げる。
「お前もしっかりな!」
パァァァァァン
いつもの音が響き渡る。さぁ。義賊【雷刃】の出発だ・・・。
~~~大陸~~~
「あわわ、み、みなしゃんちょっと怖かったですぅぅぅぅぅ」
蜀からは雛里の絶叫が。
「だ、だから悪かったと言っているだろう!」
呉からは蓮華の弁明が。
「ふふふのふー。私は皆さんに怒られたらあちらに逃げるので悪しからず~」
魏からは風の余裕の声と周りの将達の悔しそうな声が・・・。
次はどの恋姫なのか・・・。
それは外史のみ知る・・・。
あとがきというなにか
はい!次の獲物を求めて二人が動き出しました!次は誰が来るのかな~。まぁこれから考えるんですけどねwwwPC壊れてこっちのプロット的なものが消えてこれどうしよう?と最初は思っていたのですが・・・。なんとかなるもんですね!話に矛盾が出て来ない様にはいたしますのでよろしくお願いします。誤字脱字などあれば報告お願いします!急いであげようとするとどうしてもおかしな言葉が出てきます・・・orz
3人とのデートは中途半端に終わってしまいました・・・orz
もっといろいろしたかったのですが自分の文才の無さに嘆いています・・・。次回はちょっとシリアスパートになる予定です。あくまで予定ですのでwww
それと自分の中で及川がかっこよくなりすぎているきがするんですけどwww皆様はどうでしょう?wこんなの及川じゃねーよ!って人もいるかもしれませんがそこは勘弁してくださいwww
これからも及川君の応援をお願いしますwww
それでは!皆様!休日をお楽しみください!私は仕事に行ってまいりますwww
では!次回のあとがきにて!
PS・萌将伝少しプレイしました!個人的には兵達の関係に吹いてしまいましたwwwこ・い・つ・らwww駄目だ早く何とかしないとwww恋姫達の拠点的なものはほとんどできませんでしたが、続きに期待しつつ仕事がんばってきます!であ!
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お久しぶりです!
お休みという名の半休を頂いたので更新していきたいと思います!
今回は物語が少し動きます・・・たぶんwww
それでは!妄想と想像の世界にどうぞ!w