また一つの外史が終幕を迎えた。
???「今回もご主人様は種馬だったわん。どぅふふふ。」
気の弱い人間が見たならば卒倒しそうな紐パンの筋肉達磨がそう感想を漏らした。
???「どぅわれが、一目見れば三日三晩はうなされそうな化け物ですってぇ。」
???「貂蝉?誰に向かって言っておるのだ。」
と、これまた筋肉達磨に負けず劣らずの肉体美を誇るツインテールの化け・・・
???「誰が身長45メートル体重15000tのウルトラ怪獣じゃ。」
貂蝉「卑弥呼こそ誰に向かって言ってるのかしらん。」
卑弥呼「有無、何か悪口を言われたような気がしての。まぁでもボチボチじゃな。」
貂蝉「そうね。ご主人様が次の外史に降り立つまでの間ね。」
そう言うと二人のむくつけきをのこが光に包まれる。そして光が収束する。
卑弥呼「う~ん。やっぱり久々のこの身体はいいわねぇ。」
一国を纏め上げるだけの美貌を持った絶世の美女がそう言いながら伸びを一つ。
貂蝉「そうですね。いつもつき合わせて申し訳ありません。師匠。」
一国を傾けさせるだけの美貌を持った女性が申し訳なさそうに項垂れる。
卑弥呼「気にしないで私も好きでやってるんだから。それに可愛い弟子だけこんな目に合わすわけにはいかないわ。」
卑弥呼「でもあなたもその姿なら北郷くんも放っておかないでしょうに。ままならないわね。」
溜息をつきつつ呟く
貂蝉「確かにこの姿ならご主人様のお傍にいてその寵愛を受けることも叶いましょう。「ならば」でも、それだとご主人様を護る事が出来なくなってしまいます。」
貂蝉「ご主人様には外史にいる間は健やかにお過ごし願いたいのです。その障害を取り除く為にはあのむくつけき肉体が必要ですから。」
慈愛に満ちた笑顔でそう言った。
卑弥呼「しかし、神様も残酷な選択をさせるわねぇ。”絶世の美女だけどご主人様を護る力は無し。”か”むくつけきをのこで筋肉達磨だけどご主人様を護る力はある”の二択なんて。」
貂蝉「でも、なんだかんだ言って付き合って下さるのですから師匠は素敵なお方ですわ。」
クスッと小さく笑いながら
卑弥呼「ま、まぁ私も嫌いじゃないからな北郷くんのことが。」
少し照れながら
卑弥呼「む、そろそろ時間切れみたいね。」
貂蝉「そうですね。ご主人様が新しい外史に降り立ってくるみたいですね。」
卑弥呼「それで次はどっちを選ぶのかしら?って聞くだけ野暮だったわね。」
半ば諦めたように
貂蝉「すみません、決まってます。」
穏かな笑顔でそう答えた。
そしてまた光に包まれる美女二人、光が収束するとそこには”むくつけきをのこ”が二人
貂蝉「ご主人様、今いくわね~ぶるぁあぁぁぁぁ。」
卑弥呼「東方は紅く燃えている~~~~。」
と駆け出す筋肉達磨二人
貂蝉「てなわけでアタシは本当は美女なのよご主人様~。」
愛しのご主人様を懲りもせず追っかける。
一刀「いや、それわけわかんないから~。とりあえずこっちに来るな~。」
逃げ惑うご主人様。
愛紗「卑弥呼殿、さっきの話は本当か?」
卑弥呼「さーて本当かどうかよりも今おぬしらとご主人様がこうやって楽しく過ごせてる事のが大事じゃろ?」
と、にんまりと笑い返された。
愛紗「そうだな。それが大事だな。」
一刀「まとめないで助けてくれ~。」
貂蝉「ご主人様~~~~。」
追いかける貂蝉の姿が美女に見えたり見えなかったり。
今日も外史は平和です。
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この作品は誤字脱字遅筆無知駄文製作者が急に思いついて書いたものです。過去に同様の作品様ありましたらご指摘いただけますと幸いです。