三国が統一され、大陸には一刀を中心とした都が作られていた。
仲間達は慌ただしくも楽しげな毎日を過ごしている。
そんなある日、その事件は起こった。
「ご主人様、ご主人様、ご主人様ぁーーーーー!!」
俺が執務室で仕事をしていると桃香が慌てながら駆けこんで来た。
「どうしたんだ、桃香?」
「りゅ、りゅ、りゅう……」
「りゅう?」
「流星が…ご主人様が天から降りて来た時のと同じような流星が見えるの!!」
「な、何だって!?」
執務室から飛び出して城壁に行くと皆が空を見上げていたので俺も空を見ると確かに昼間にもかかわらず一筋の流星が降りてくる。
「あそこは……ちょうど街外れの所に降りてきそうだな。よし、行こう!!」
「はわーー!!い、いけませんご主人様。危険です!!」
「あわわ、ご主人様、危ないです」
二人は止めたが俺は妙な予感がして走り出す足を止められなかった。
街の中は凪達警備隊が動いていて住民達は家の中で大人しくしている様に言われたらしく、何事も無く街はずれにたどり着いた。
其処にはすでに華琳達が着いていて捜索の準備を始めていた。
「華琳、さすがに対応が早いな」
「当然でしょ。この時期に再び流星が降るなんてただごとじゃないわよ」
「華琳様、探索は終了しました。…隊長、いらしてたんですか」
「ああ、なんか妙に気になったんでな。で、どうだったんだ?」
「は、はあ……それが…その……」
「何だ?歯切れが悪いな」
凪に話を聞こうとしていると向こうから真桜と沙和達がやって来る。降りて来た人なのか誰かが担架に乗せられている。
「なんや、やっぱり隊長は来たんか。あいからわず鼻だけは効くお人やな」
「さすがは隊長なの」
「その口ぶりだとどうやら其処に寝かされているのは女性の様ね」
「当たりや、孟ちゃん。それにな、驚いた事に一刀と同じ様に日の光でキラキラ光る服を着とってん。それにえらいベッピンさんやで」
「俺と同じ?」
霞がそう言うと俺は担架に寝かされているという女性の元に駆けだす。
俺の服と同じという事はもしかしたら聖フランチェスカの制服かもしれない。
そしてさっきから感じる妙な感覚。いや、感覚というより気配。
馴染みのあるこの気配はもしかして……
「一刀…まったく、ちょっと待ちなさい!!」
担架の上に寝かされている女性の姿を見て俺は愕然とした。
この女性、そして真桜が持っている槍。
……間違いはなかった。
「やっぱり……お前まで此処に来たのか…」
「何、一刀。貴方の知り合い?……!!こ、この娘は……ジュルリッ……コホン。一刀、この娘は誰なの?貴方とどんな関係なのかしら?」
…今の涎の音は聞かなかった事にしよう。
答えようとすると次々と人が集まって来た。
「それは是非とも聞きたいわね」
と、雪蓮。
「説明してくれルワヨネ、カズト」
と、病f……いやいやいや、蓮華だ蓮華。蓮華じゃないと嫌だ!!
「ご主人様?…」
桃香…笑顔が怖いよ。
「ご主人様……ご説明をお早く」
愛紗さん、偃月刀が首筋に当たってますよ?
「当ててるんです。そんな事はよろしいので早くご説明を」
「分かりました…この娘の名前は一姫、北郷一姫」
「北郷?それって一刀、貴方の」
「ああ、俺の……」
俺は担架の横に膝を付き、眠っている彼女の髪をかき分け、華琳の問いに答える。
「一姫は俺の妹だ」
一姫+無双・萌√
唐突に始まる。(笑)
とりあえず、続く。
あとがき
分かってます、皆さんの言いたい事は分かっています。
では、皆さんご一緒に。
『本編書かずに何を書いている!!』
いや、萌将伝やっていたらもしあそこに一姫が居たらと色々妄想してしまって。
とりあえずこの話は本編の様にストーリー物ではなく、短編集の様の様になる予定です。
本当は一姫は一刀の従姉で一刀より何カ月かの年上にしようと思ったけどゲーム内で妹がいると分かったので妹にしてみました。
でも、わざわざ妹という新設定を出すという事は何かの伏線なのだろうか?
だったらいいな。
では、また今度。
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だって……書きたくなったんだモン!!