-一刀の私室-
椅子に腰掛けて卓の上に肘をつきがら部屋の主はある事について考えていた。
一刀「やっぱりけじめとしてやっておかなきゃなぁ・・・俺も既に父親で今更って思われるかもしれないけどさ。」
そう言いつつ思い浮かべたのは”愛しい妻達の顔”
一刀「でもこればっかりは俺のワガママなんだけど正直な気持ちなんだよなぁ・・・君がいなければ俺はここまで来れてなかった。」
思い浮かべた顔の中からたった一人を想いそう呟いた。
時は赤壁終了後天の血を孫呉に注ぎ込む事に成功し続けている”呉の大都督兼呉のびっぐぱぱ”こと北郷一刀はある決心を固めた。
それは以前から考えていた事なのだがそれを行う事によって周囲に及ぼす影響が少なくないことも考えていた。
しかし現在は主たる妻達(一部除く)とは子を成した間柄であり確固たる信頼関係が築けている自負もあった。
元々妻同士は孫呉としての固い絆もある事からけして杞憂している状況にはならないだろうと、
まぁ少しは非難されるかなぁと少し腰がひけたりもしたが、暦的にも正に”今、時は来た”状態である事も彼の背中を押していた。
一刀「明日、皆の前で発表するか・・・と、待てよ。どうせ暦で拘るなら服装もだな・・・。」
と思いつきこの時代では貴重な”紙”の上に筆を走らせ何やら”装備品”らしきものを描いていた。
一刀「胸元を大胆に開いた感じで、それでも清潔感を失わないように白を基調にして・・・あぁ似合うだろうなぁ。」
そこにいたのは”デザイナー北郷一刀”の姿であった・・・そして夜は更けていく。
-玉座の間-
朝議の場で大事な報告があると言われて妻達が勢ぞろいしている。
蓮華「それで一刀、発表したい事って一体何?」
で、玉座に座っている孫呉の王蓮華が促すように口を開いた。
思春「蓮華様はお前のような暇人ではないのださっさと発表しろ。」
早く話せと言わんばかりに睨まれながら
祭「また誰かを孕ませたのか?」
冗談まじりに・・・しかしその目は笑ってはいなかった。
明命「もしやモフモフできるお猫様の集会情報ですか?」
期待に目をキラキラさせながら
亞莎「か・一刀様、美味しいごま団子の作り方ですか?す、すみません。」
顔を赤らめて言い終わるとその顔を隠しながら
穏「もしかして~新しい本屋さんが出来たんですか~行きたいです~。」
既に何か高ぶってる感じで。
『うん。君に関する事には間違いないんだけどね。皆、普段俺の事をどう見てるのかよくわかるなぁ。』
あれ?小蓮がいない・・・ぐはぁ
小蓮「か~~~ずと、そんな事より一緒に朝餉にしましょ、シャオがあーんってしてあげるから。」
と、背中からダイブされて息が詰まる。
一刀「あ、後でね。では改めて、呉の都督北郷一刀より呉王 孫権様にお願いがあります。」
と、蓮華に向かって拱手をしながら発言をした。
その様子を見てただならぬモノを感じた蓮華は真剣な表情で
「聞こう。但し口調はいつもの状態で話して、無理してるのがわかるから。」
と、身に纏う空気を換えてそう促しつつ構えた・・・そこに何が待っているのかも知らずに。
一刀はその発言を受け大きく深呼吸をした後、
一刀「呉の軍師である陸遜こと穏を娶り結婚式を執り行う事を許可頂きたいのです。」
と一息に言い切った。
「「「「「「ハイ?」」」」」」
皆の目が点になっていた。一人を除いて
小蓮「もう~かずとってば冗談きついんだから、シャオ達はとっくにかずとの妻じゃない。緊張して聞いてて損しちゃった。」
と、空気を緩和させるように言うと
一刀「確かに皆は俺の妻だよ、勿論同じくらい好きだし愛してる。」
思春「だったら今更何をッ、冗談は顔だけにしておけ。」
どこかホッとしたような少しそれを隠す怒気を孕むような口調で
一刀「だからこれは俺のワガママなんだ。そしてそのワガママの理由を聞いて欲しい。」
-あとがき-
はい、盆休みで甲子園球場で奇跡の開星の9回逆転負けを見てきた作者です。(どちらも関係はないのですがたまたま座ったアルプス席がそちら側でした。)いやー熱いですねぇ高校野球作者も元気を貰ってきました。
予告編書いた作品でなくまずこの作品を創作させていただいた経緯を少し・・・書きたかったからです。(みじかっ)後編で明かしますねw
アンケートは続行させて頂きます。1については作者がよく一つの物語作って別サイドからの物語を後出し(一つにまとめる能力がないのですね。)することが多いのでしつこいとか思われてないかなぁと不安になって聞かせて頂きました。2については今週末で数少なくても順位決定させて順位どおりに作成していこうかなと思ってます。
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はい、駄文製作者のshirouです。誤字脱字口調違和感キャラ崩壊はご勘弁下さい。インスパイア元の作品のイメージを損ねていなければ幸いです。2010.8.15本文行間を見やすくしました。