No.163670

本・恋姫無双第二十一話

nakatakさん

反董卓連合の合間の留守番組の一コマです。
それでは、どうぞ。

2010-08-06 06:44:01 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:4528   閲覧ユーザー数:3747

 

---長沙---

 

 

一刀達が連合に出陣してから、一月たった頃…とある『お客』が訪れていた。

 

 

百合「水鏡先生、お久しぶりです。お元気そうでなによりです。」

 

 

水鏡「百合ちゃんも元気そうね。孫堅様達はお留守?」

 

 

百合「生憎…大半が出払っていまして、今おられるのは、北郷夫人、睡蓮様だけです。」

 

 

水鏡「あら残念ね…北がきな臭くなってきたからこっちに『学園』を移そうか相談に来たのだけど…」

 

 

百合「でしたら、睡蓮様にお会いください。留守役の最高責任者なんです。ささっ、こちらへ…」

 

 

---図書館---

 

 

睡蓮「お初にお目に掛ります。姓を北郷、名を蓮華、真名を睡蓮と申します。」

 

 

水鏡「ご丁寧に…私は司馬微、水鏡とも呼ばれています。」

 

 

睡蓮「それで、お話は『学園の移転』についてですね?」

 

 

水鏡「百合ちゃん、この件…話した?」

 

 

百合「私からお話したことは…」

 

 

睡蓮「一刀…主人より伺っておりましたので…この件に関しては『金に糸目をつけなくて良い』と孫堅様よりのお言葉も有ります故…」

 

 

水鏡「あらあら…『至れり尽くせり』ですね。で、対価は『優秀な人材』ですわね。」

 

 

睡蓮「それも有りますが、正確には『優秀な人間を創るための【仕組み】』ですね。どれだけ国土を手に入れても、『人』がいなければ意味が無いですからね。そう言う意味では、『水鏡女学園の誘致』は歓迎するところです。」

 

 

水鏡「…本当は、いろいろ見せていただいてから、決めようと思っていたのですが…『学園の移転』学園長として、よろしくお願いします。」

 

 

睡蓮「主人も喜びます。百合さん、至急で『移転』のための見積もりをお願いします。」

 

 

百合「御意です。」

 

 

睡蓮「水鏡様は、一晩お泊り下さい。帰りもありますし、ここの書籍に興味ありませんか?」

 

 

水鏡「…では、お言葉に甘えさせていただきます。さっきから目移りしてまして♪」

 

 

そんなこんなで、更に一カ月後、『水鏡女学園』は長沙に移る事になった。

 

 

やってきた学生は有象無象が大半であったが、一人優秀なのがいた。

 

 

徐庶元直である。

 

 

睡蓮は、徐庶の名前を聞くや否や、水鏡協力の下、彼女に課題をだした。

 

 

内容は、少し前に蓮華に出したものと同じである。

 

 

三日ほどして…

 

 

徐庶「粗方、百合ちゃんが手を出していたので苦労しましたが、少し細かいところを…」

 

 

徐庶が挙げたのは、『治安』に関する事で、『警邏隊を組織する』事を提案した。

 

 

しかし、彼女の案はそれに留まらず、火事や有事の際もこれに対応させようとした。

 

 

睡蓮「それで、何を参考にしたのかしら?」

 

 

徐庶「これです。」取り出したのは…

 

 

『鬼平犯科帳』である…成程、『火付盗賊改』(ひつけとうぞくあらため)の制度を参考にしたのか…納得。

 

 

徐庶「あと、火事に関連してなんですが、区画整理をなさる時は三間(約5.4m)くらいの大通りを造ると良いかと。」

 

 

睡蓮「延焼を防ぐためね。」

 

 

徐庶「はい。あと、上水…ですか?『江戸時代』とやらに記されていたのですが…これを作れると完璧ですね。」

 

 

睡蓮「なんとまあ…磨く前から『玉』がいましたね。あなたさえ良ければ仕官してみない?俸禄は弾むわよ?」

 

 

徐庶「あの…宜しいのですか?孫堅様不在の折に…」

 

 

睡蓮「一応、全権委任を受けているのよ。安心してください。それより、『あなた』を失う方が痛恨です。」

 

 

徐庶「そういう事でしたら、よろしくお願いします。」

 

 

睡蓮「まあ、今回は『内政』のことを聞いたのだけど、それ以外で何かある?」

 

 

徐庶「今すぐではありませんが、荊北ですね。後継者問題が解決しておらず、内部分裂は必至。さらには、江夏の『黄祖』が不穏な動きをしていますね。」

 

 

睡蓮「それは、本隊が帰って来ないと何もできないわね。今いる兵では、守備が精いっぱいだしね。」

 

 

徐庶「あと、【牙龍皇船】…でしたっけ?あれの武装は『庄子弩』を配備すれば良いかと思います。」

 

 

睡蓮「百合は軍事に精通していないとはいえ…ほんと、徐庶って軍師向きよね。」

 

 

徐庶「恐れ入ります。」

 

 

睡蓮「改めて、よろしくね。」

 

 

これ以降、孫呉において文官に困る事は無くなった。後は武官か…

 

あとがき

どうも、nakatakです。

 

高校野球が、甲子園が始まるー、そんなこんなで8日見に行きます。

というか、仕事の都合でこの日しか行けない…残念。

 

さておき、まだ思春が出て来て無い…そろそろ出ますので…それでは、また。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
52
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択