--- 拠点 蓮華の『宿題』の裏で---
蓮華が雨蓮からの『宿題』で悩んでる頃…
睡蓮も悩んでいた。きっかけは一刀との会話である。
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一刀「【納豆】が恋しいなあ…」
睡蓮「あなた、それはさすがに勘弁してくれるかしら。苦手なのよ…【納豆】」
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ふと、そんな会話を思い出し、それに関連する書籍を探していたのだが…
睡蓮「本命とは、違うものが出てきたわね…どうしようかしら…」
睡蓮が引っ張り出してきた本…タイトルは『発酵学』である。
チーズやらヨーグルトやら醤油やら味噌やら紅茶やらいろいろあったが…
睡蓮が悩んだもの…それは…
【酒】だった…
睡蓮自身、一刀の世界で『癖の少ない酒』を好んで飲んでいたせいか、こっちの酒は口に合わなかった。
ただ、これを作ってしまうと、絶対みんな飲み過ぎる。
雨蓮・雪蓮・祭は仕事を放っぽり出してでも酒を飲むし、冥琳や穏も、彼女らに付き合ってた結果の隠れ酒豪だし…
【酒】のせいで、孫呉が壊滅…なんて光景が容易に想像できたため、物凄く悩んでいた。
結果、蓮華の『宿題』の手伝いが出来なかったのである。
そんな時、蓮華の髪を掻き毟る光景を見て、『些細な事で悩んでる自分』を振り返ることが出来た。
蓮華に『宿題』について助言した後…
睡蓮「まあ、売り物にはなるかしらね…」作ることを決めた…
睡蓮が作ろうとしている酒は日本酒に近いものだった。要は、【麹】の改良をしたのである。
この時代の【麹】は、他のカビも多く含み、出来上がる酒の味にも、かなりのバラつきがあった。
ここで睡蓮が導入したのは、『木灰を使って【麹】以外のカビを殺す』方法だった。
この方法は、日本の桃山時代に出てきたもので、『清酒』を作る方法だ。
こっちの『杜氏』さんと相談しながら、試作品が完成した。その味は…
睡蓮「絶対にあの親子には秘密よね♪」…絶品だったようである。
ただ、遠征から帰ってきた雨蓮・雪蓮親子に「お宝のにおいがする!」と言われ、すぐに存在がばれたのは、また別の話…
あとがき
どうもnakatakです。前々からこのネタは浮かんでたんですよ。
呉√≒酒豪√なんてイメージがあったものですから…
後、改めて『ルーデル』さん、庄子弩のアイデア、ありがとうございます。
大きい弓のイメージはあったんですが、名前をどうしようか悩んでたんですよ、本当。
『渡りに船』みたいなタイミングだったんで、尚のこと感謝です。
それでは、また。
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またまた、拠点です。もう何日か後、更新は中断するかと…萌将伝、出ますしね…
それでは、どうぞ。