No.155705

赤い布

aki ecoさん

恋姫だけで参加したかったけど思いつかなかったのでクロスで。



恋姫総選挙

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2010-07-06 16:05:35 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1683   閲覧ユーザー数:1581

男が荒野に倒れている……

 

その傍らには、6本の弦の付いた楽器が置かれている

 

赤い布を巻いた子犬がペロペロと男の頬を舐める

 

「…っん、なんだ?」

 

「わん!」

 

男は犬の頭を撫でながら周りを見る

 

「……俺のバルキリーはどこに行ったんだ?」

 

「わんわん!」

 

「兄ちゃん珍しい物持ってるじゃん」

 

「……おっさん、ここどこだ?」

 

「は?ここは、らく……じゃねえ!きているものと荷物全部よこせ!」

 

「ったく場所くらい教えろって……よっと」

 

男は、楽器を手に取り賊から離れる

 

「このちょろちょろとっふってい!」

 

賊は剣を抜いて切りかかるが、かわされてしまう。

 

「追剥なんてくだらねぇ!俺の歌をきけぇぇぇ!」

 

―――

 

――

 

 

数時間後そこには

 

疲れて地面に座り込んだ賊と

 

楽器を奏でて歌っている男と

 

赤いスカーフを首に巻いた子犬が……

 

男は歌い終わると、子犬の頭を撫でて

 

「ふぅ…首に巻いてるものがあるってことはお前飼い犬だろ?」

 

「わん」

 

「帰らなくていいのか?」

 

「くぅ~ん?」

 

「迷子か?」

 

「わん」

 

「そうか…おいおっさん」

 

「ハァハァ…なんだ?」

 

「ここって町から近いのか?」

 

「あぁ、洛陽の近くだ」

 

「……悪いが案内してくれるか?」

 

「……もう少し休んでからでいいか」

 

「ん、了解……お前が~風になるなら~」

 

再び歌い始める男を見ながら賊はその歌に惹かれはじめていた

 

 

洛陽に向かう途中で子犬を探しに来た飼い主が襲い掛かってきた。

 

「セキト殿をかえすのです!」

 

「こいつの名前か?」

 

「そうなのです!」

 

「もう逸れんなよ、じゃあな」

 

セキトの頭を撫でて飼い主に渡して

 

「……待つのです!」

 

「わん」

 

「セキト殿を助けてくれたお礼をしたいのです」

 

「気にすんなって」

 

「もう日も暮れるのです、それにこの辺には賊も出ますから」

 

「……」

 

「……」

 

男と賊は目を合わせる…

 

「お前以外にも、居るのか?」

 

「俺は、兄ちゃんの歌を聞いてたら賊をやってるのが馬鹿らしくな、確かにこの辺は、かなりの数が居るな」

 

「お、お前達は賊なのですか!?」

 

「「……」」

 

「めんどくせえから逃げるか」

 

「わりい」

 

 

数ヵ月後……大陸に2つの賊が出現し始める。

 

一つは黄色い布を身につけた黄巾党

 

もう一つは紅の布を身につけた紅巾党

 

 

………何故、紅の布か?

 

この星に来た時

 

目が覚めたときにあの子犬…赤いスカーフを巻いていたセキトが居たから

 

ただそれだけさ。

 

画像だけでよかったんですけどね…

モデルなのかコスプレなのかイラストなのか分からないので

つける必要の無かった小説を……ごめんなさい

 

いろんな戦いに突撃して歌いそうなお兄さんが居ますが、気にしない方向でお願いします。


 
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