カレンは決心した。
[お母さん、いままで親孝行とかできなかったけど、
これが最高の親孝行だとおもってね]
お母さんは離婚していていつも寂しそうに
しているけれどいつも迷惑をかけていた。
お母さんの顔はとても寂しそうに見えたが、
ここで引き下がるわけにはいけなかった。
それにここで引き下がれば全てが失われてしまう。
[あんたにはこの世界が掛かってるんだからね、
シャキッとして地球という大きな存在を
背に乗せ頑張ってきなさい!]
カレンは不安で一杯だったが、
地球という重みを考えるとなんだか
頑張れる様な気がした。
[よし、じゃぁ荷物の準備よ]
お母さんは大きな、
なんでも入りそうなバッグを取り出してきた。
[ この中にいるもの全て入れなさい]
カレンは色んなものを次々に積み込んでいった。
[カレンちゃん、これもっていきんさい]
お婆ちゃんは紙を大事そうに封筒にいれ、渡してきた。
紙には[私はこの世界の者ではない、
目的を果たしたらかえらなければならない。
目的は小惑星の衝突を防ぐものを得る]
と書いてあった。
[その紙は忘れない様にいれてるんじゃ、
向うに行くと自分が何をする為に来たか、
自分は誰なのか忘れてしまうそうなんじゃ]
[後、言葉って通じるの?]
[言葉は通じるらしいんじゃ]
[私はこの地球を隕石から守る物を探してくるだけでいいんだね]
[そうじゃ、がんばってきんさい]
[じゃぁ、今から行ってきます]
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待ち受けていた重みに決心して旅立てるのであろうか。