No.155202

真・恋姫†無双 百花繚乱伝

スミマセン(TωT;) 新しいネタは思いつけど、連載が……
2週間更新に間に合うか、微妙ですOrz

これはオリジナル色は強いですけど、一刀君【TSver】と主人公の成長物語です。2話目で、一刀君【TSver】を出したいなぁと思っています。

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2010-07-04 12:50:06 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:2623   閲覧ユーザー数:2427

 

 

 

占い師曰く、

 

 

 

 

『黒天を貫きて大地に白き流星が落つる時、

 

 

 

 

 

 

 天より舞い降りし者が姿を現す。

 

 

 

 

 

 

 その者こそ、乱世を鎮める種となろう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

占い師の予言は民の間で噂として広まり、やがて大陸中に広まっていく。

 

それは、英傑達の耳にも入る事に……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天下泰平という大義を掲げ、諸侯は乱世に足を踏み入れる。

 

その中でも、王の器を持ちし3人の英傑がいる……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陳留にて頭角を現すは、曹操 孟徳。

 

 

誇り高き心を持ち、覇王の仮面を被る孤独な少女。

 

乱世の奸雄と呼ばれ覇道を進みゆく。

 

 

 

 

 

楼桑村にて起ち上がりしは、劉備 玄徳。

 

 

仁徳に溢れる王であり、理想を抱きしか弱き少女。

 

桃園の誓いにて、義姉妹と共に民の笑顔の為にと起ちあがる。

 

 

 

 

 

南陽にて袁術の下で虎視眈眈と独立を狙うは、孫堅 文台。

 

 

優しき母であり、戦場では鬼と化す女性。

 

江東の虎は国を再興すべく、その時まで牙を研いでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれの思惑が鬩ぎ合う中、大乱の火種は燻っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貧困にあえぐ民はやり場の無い怒りを沸々と煮えたぎらせ、獣へと身を落としていく。

集団と化した獣は匪賊となり、無害な民を狙い暴力の限りを尽くしている。

 

 

これにより、霊帝は事態を早急に沈静する為に三公や司隸に首謀者を調べさせた。

 

 

だが、結果として首謀者は見つからずに無害な民や兵士等も入れ

計一千人余りを誅殺してしまった。

 

 

黄巾党を刺激するだけに終わり、各地で一斉蜂起が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、黄巾の乱が勃発したのだ。

 

 

 

 

 

 

ついに、霊帝は諸侯に向けて黄巾党討伐の勅命を出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、大乱の火種なのかもしれない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、外史はまだ始まったばかりなのだから……

 

 

 

 

 

 

 

真・恋姫†無双 百花繚乱伝 

 

 

 

 

‐序幕‐ 『天の御使い、少女と邂逅す』

 

 

 

 

SIDE:張角

 

 

「♪~」

 

 

私は鼻歌を歌いながら、いつものように薬草を山に採りに来ていた。

いつも場所に辿り着くと、貴族らしき青年が一人と山賊が2~3人が居るのが見える。

どうやら、追いはぎの類の様だ。

 

 

「ど、どうしよう……このままじゃ、あの人が殺されちゃう……」

 

 

何とか助けてあげたいけど……

足がすぐんじゃってるから声をあげようにも、

ここに居るのがばれて、すぐに捕まっちゃうだろうし。

 

 

あっ、チビっこい山賊が倒れてるっ!?

 

 

「ほっ……」

 

 

こ、これで大丈夫かな? もしかしたら、あの人は強い人かもしれないし……

 

 

『バキッ』

 

 

小枝が折れる音が静かな山に響く。

 

 

あっ、ど、どうしよう!?

は、早く逃げなくちゃ……えっ、腰ぬけちゃってる!?

 

 

「おいっ、坊主。大人しく、金と武器を置きな。

 さもねぇと、このお嬢ちゃんの首と胴体がおさらばしちまうぜぇ?」

 

「くっ!?」

 

 

うぅ、私が早く誰か呼びにいってたら良かったのかなぁ。

そうだ、おにぃさんだけでも逃げてもらおう……

 

 

「あの、おにぃさん! 逃げた方がいいですよっ!

 私のせいでこんな事に巻き込んじゃったし……だから逃げてください!!」

 

「いややっ! 女の子を放っとけるわけないやんか! だから、安心してまっときぃ……」

 

「ほぅ……坊主、聞き分けがいいじゃねぇか。ほら、さっさとおきやがれ。

 俺はよぅ、とろいやつが嫌いなんだよ。早くしねぇと、ほんとにやっちまうぞ!!」

 

「ぐぅ……」

 

 

青年は武器を置こうとした瞬間に、山賊めがけて砂をまぶしかけた。

 

 

「くそっ!!! まちやがれぇーー!!」

 

 

山賊を巻こうと必死になって逃げるが、体力に差があるようだ。

それに、私を抱えてるから余計にだろう。

 

 

「さっきので、七味は使ってもうたしなぁ……どうすりゃいいんや……」

 

「おにぃさん、やっぱり私をおいていったほうが……」

 

「だ・か・らっ! 君みたいかわええ子を山賊なんかにやれるわけないやろ。

 それに、これは俺がしたくてしてんやからなっ」

 

「///」

 

 

初めて男の人に可愛いって言われちゃった。

不謹慎だけど、嬉しい……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山賊から逃げ回るが、未だに諦めない様子だ。

 

 

「てめぇら、早く捕まりやがれっ!」

 

「そ、そうなんだなっ」

 

 

おにぃさんを見てても、満身相違な感じだし。

誰か助けに来てくれないかなぁ……

 

 

「観念しろっ、もう逃げ場はないぞ」

 

 

私達は、山賊の根城に誘いこまれてしまったみたいだ。

 

 

「ここが、正念場のみせどころってか……」

 

 

青年は、私を背に持っている武器を構えている。

 

 

「おにぃさん……」

 

 

 

 

 

 

 

私はどうする事もできず、体を硬直させていた。

 

 

「覚悟しやがれぇっーーー!!」

 

 

これでとどめばかりに、山賊が束になってかかってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふんっ!! 天和殿、あまり老骨をいじめんでくれ。皆も心配しておる」

 

「楓!!」

 

 

 

楓の二刀小太刀による乱舞は、山賊をあっという間に屍に変えた。

 

 

「あのぅ、天…「訂正せいっ!!」ええっ!?」

 

 

おにぃさんは、何で真名をいきなり呼んだだろう……でも、嫌な感じがしなかった

でも、一応注意しておこう。

 

 

「おにぃさん、すみませんが訂正してください」

 

「うん、わ、わかったで。訂正する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山賊の根城には先程の十数人しか居なかったみたいで、無事に助かった。

根城には食糧や水等の生活品が有り、よく分からない本もあった。

楓の部下達が、山賊から押収した物を運び出していく。

 

真名については、楓が青年に説明している。

とりあえず、互いに名前も分からないので自己紹介する事になった。

 

 

「あのお名前は、何ていうんですか?

 姓は張、名は角で、真名は天和です。

 

 命の恩人に礼を尽くしたいので、真名を預けます」

 

「そか。ほな、大事に真名を預かるわ」

 

 

やっぱり変だったかなぁ、貴族かもしれないし敬語じゃないといけないよね。

 

 

「今度は俺の自己紹介やな。

 姓は時雨、名は樹夜や。字と真名は無いんやけど

 真名に当たるんは、名前の樹夜やから自由に呼んだってや。

 後は、俺に対して敬語はいらんで? そんな身分高い人とちゃうからさ」

 

「そっかぁ、真名が無いって珍しいね」

 

「そうじゃのぅ」

 

「んー、なんていうか……詳しく話せば長くなるんよ」

 

 

私は好奇心に駆られたが、今は道中だったので後で聞く事にした。

 

 

「まぁ、話は後で聞くね。それじゃぁ、私は樹夜って呼ぶね♪」

 

「ふむ。天和様を救って頂いた礼にわしも預かってもらえるかの?

 姓は馬、名は元義、字は無いが真名は楓と申す。樹夜よ、わしにも気軽に話せよ?」

 

「おうっ、大事に真名を預かるわ」

 

 

 

 

 

 

私達は、何気ない事を話しつつ邑に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

これから待つ、争乱の足音が近づいてるのを知らないままに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真・恋姫†無双 百花繚乱伝 

 

 

 

 

‐第1章‐ 『唐周の讒言』

 

 

SIDE:樹夜

 

 

「ここが私達の邑だよ」

 

「のどかな感じでええとこやなぁ~」

 

「うむ。何しろ、南華老仙様のおかげで官軍も近づけんからの」

 

 

楓は、邑の近くにある屋敷に案内してくれた。

ここは楓の家らしい。何故、邑の中に無いのかを聞くと見張りする為に

立地条件として適してるからだと言う。

 

 

そして、楓の家で水を飲みつつ談笑していると……邑に着いた時の、楓が言った言葉を思い出す。

その言葉は、民を守るべきはずの官軍をわざわざ遠ざけているように聞こえる。

気になったので、楓に聞いてみる事にした。

 

 

「楓……もしかして、この邑って官軍と敵対してるんか?」

 

「樹夜も、やはり察しておったか」

 

「何で、こんな状況になったんや?」

 

 

楓は過去を振り返る様に、ゆっくりと話しだす。

 

 

「この様になったのは、つい最近の事じゃよ。

 唐周という青年がおって、天和殿に熱を上げてしまってな。

 だが、その恋も実らず終わったのだ」

 

「なるほどな、よくある失恋話やな」

 

「それで終われば良かったのじゃが……唐周は振られた腹いせに、

 

『今回の黄巾の乱は、鉅鹿の邑に居る張角が首謀者です。このままでは、黄巾党の数が

 増大するばかりです。直ちに討伐を行うべきかと……』

 

 と讒言してから、宦官共に口封じとして殺されてしまったのじゃよ。

 アホな奴よ……利用されるだけに決まっておるのに」

 

「それで、官軍は面子の為に討伐しにきたんやな……」

 

「そうじゃ。南華老仙様に守って貰っておるが、一時凌ぎにしかならんと申していた。

 宦官共は首謀者を見つけ出し、例え偽物であろうと権威の贄にするつもりじゃろう。

 諸侯はまだ首謀者の顔を知らぬからな……」

 

「なるほどなぁ。俺ができる事は大してあらへんけど、何でも協力するで!!」

 

「樹夜、ありがとぉ……」

 

天和は俺に向かって、涙ぐみながら頭をさげた。

 

「ええて、乗りかかった船やろうし……これも、袖振り合うも多生の縁や」

 

「樹夜は不思議な男じゃな。自分の命も顧みず、会ったばかりの者を助けるとはお人好しじゃな。

 もしやすると、、お主は天の御使いかもしれぬな」

 

 

俺は天の御使いとは、何の事だろうと思って聞いてみる。

 

 

「楓、その天の御使いってなんや?」

 

「んっ? 樹夜は知らぬのか。

 それはな、大陸中に広まっている予言に出てくる者の事じゃ。

 

 占い師曰く、

 

『黒天を貫きて大地に白き流星が落つる時、天より舞い降りし者が姿を現す。

その者こそ、乱世を鎮める種となろう』

 

というものなんじゃが、先程の事件に駆けつけれたのも南華老仙様に

流星の落ちた場所を調査に向かうところじゃったからのぅ」

 

 

確かに、偶然にしては出来過ぎている。

これを、天啓というのだろうか……

 

 

「そうなんかぁ……」

 

「ん? どうしたのじゃ?」

 

 

俺は今までの出来事を振り返り、冷静に考えてみる。

パズルのピースを埋めていく様に整理していくと、確信めいたものを感じ取った。

 

 

「天の御使いかどうかはわからんへんけど、違う世界から来たっていう事ははっきりしとる。

 この時代は俺の世界で言えば1800年前の時代やからな。それに、天和とか楓の性別はまるっきり逆やし」

 

「そ、そうなんだ」

 

「ふむ、そういうことか」

 

 

天和は驚いているが、楓は何気なく納得している

 

 

「楓、驚かへんのか?」

 

「わしは樹夜の服装やら言動からして、そうではないかと予想はしていたからのぅ」

 

「まっ、それよりや……これから、どないしよかなぁ」

 

 

この大陸でどう過ごすかを悩んでいると、天和が話しかけてきた。

 

 

「ん~、よくわかんないけど。樹夜は、天の御使いでいいんじゃないかな?」

 

「天和? 俺はそんなたいした人やないで?」

 

 

俺は元の世界で一般の大学生であり、知識は三国志をかじったくらいで

兵法や軍略や用兵術等を知る訳も無い。

 

唯一、時雨家に伝わる剣術を祖父に習っていたくらいだ。

一刀と鍛練して居た頃が懐かしく感じる。

 

 

「天和殿の言に一理ありじゃな。このまま邑に入っても、怪しい者と間違われる。

 ただでさえ、今は諸侯がやっきになって首謀者を探しておるからな。

 邑では、よそ者に厳しいじゃろう。ただし、天の御使いなら別じゃ。

 

 それに、南華老仙様に樹夜を紹介せねばなるまい」

 

「そやな、南華老仙様に会って話すれば解決策がでるかもしれんからな。

 ふわぁ~……そろそろ寝てもええかな」

 

「私も眠いぃ~、樹夜ぉ~一緒に寝よ♪」

 

「ふふっ、ゆっくりとやすみなされ。では、眠るとするか」

 

 

 

 

俺はふたりと同じ寝床で、河の字になり眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき!!

 

 

ほんとすいませんっ>< 3人称視点でしか書いた事がなくて、ずたずたな文章ですOrz

色んな視点で書こうと思っていたのですが、関西弁の1人称が書きにくいです。。。

 

 

天和の口調が丁寧だったり、くだけてたりするのは場面に合わせて変わりますのでご容赦をOrz

オリキャラはあと二人。それか、二人+α[何儀・劉辟・黄邵]の三人だけです。

 

 

黄巾党の重鎮を勢力に加え、実質の黄巾党はMob的な扱いで終わる予定です。

次の回を書くのであれば、次回で黄巾党編は終幕です。

 

 

では、メインを更新できる様に頑張りますっ。再現!!


 
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