No.154829

ミッドナイト†無双 魏編3

あのさん

はたしてイルカって美味しいのでしょうか?

書きながらそんなことを疑問に思ってしまいました。

2010-07-02 21:46:19 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1489   閲覧ユーザー数:1349

 

 

 

皆さんは「ふしぎなアメ」というものをご存知でしょうか。

 

 

アメ一個につき服用者のレベルを1つ上げるという、本来ならば高みへと至るために必要な、努力や経験といった成長の過程を全く無視した、神掛ったアイテムです

 

 

これは、そんな不思議でふしぎなアメが織り成す不思議な物語。

 

 

 

 

 

 

 

――――城内訓練所

 

 

「ふははは、お前の底力はこんなものか北郷っ!」

 

しじッ、なッ、ていッ、れしッじだッ!

んッつ、んなッ、こッ、がんつッ!

 

「Oh~、屁のツッパリはいらんですよ~~~。」

 

ひゅーーーーーーーーん・・・・・・飛ぶ俺。

 

上空一直線に飛ばされる俺。引力に逆らいどんどん天へ引っ張られる俺。あっ屋根越えた俺。華琳と視線が交差した俺。熱いバトルの予感か俺。

下を見ると春蘭が申し訳なさそうに頬を掻いている俺。やっぱ春蘭はかわいいな~俺。

 

つーかドコまで行くんだ・・・・・俺。

 

 

ひゅーーーーーーーーん・・・・・・・

 

あああああ、止まらねー。もう、シャレにならんぞこの高さは俺。

昔さ、有名人とかが海外ロケなんかで、「わたし、イルカと一緒に泳ぐのが子どもの頃からの夢だったんです。」とか自慢げに言ってたけど、鳥と一緒に飛ぶ方がはるかに夢のあることだと思わないか、諸君。

まあ、俺の場合1秒も満たずに、すれ違うだけなんだけどね。

 

ひゅーーーーーーーーん・・・・・

 

ははは、はっ鼻が凍ってきた。股間もそろそろヤバイ気がする。取れたらくっつくかな。フリーズドライ製法万歳!!

 

ひゅーーーーーーーーん・・・・・

 

 

いっ息が・・・・・・・・・・・・・。チーン俺。

 

ひゅーーーーーーーーーー

 

ーーーーーーーー

 

ーーーーー

 

ーーー

 

 

―――部屋

 

 

眼が覚めるとベッドに寝かされていた。急いで股間に手をかざす。

ふう、どうやらジョニーも健在だったようだ。

 

「・・・なにやっているの、一刀?」

 

備え付けのイスに座っていた華琳が呆れている・・・・いたんだ。

 

「しかし、良くあんなに飛んだものだわ。偶然、真桜の乗った飛空挺が通り掛かったから助かったものを・・・・まあいいわ。

一刀、体が治るまで養生することを命ずるわ。もちろん警備の職務も禁止よ。」

 

ハ?なんだっちょ?

「ちょっまてよ華琳。俺の体はそんな大事にはなっていない。ほら、よ~く見ろ。俺のジョニーだってこんなにピンピンしてるじゃないか!」

 

「脱がなくていいから。えと、確かに体自体に問題はないわ。問題なのは、その・・・・・・鼻よ。」

 

 

ハナ?・・・・・・・・・っ!!?

 

「はっ鼻がねえぇーーーーーーーー!!!!!

アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

「かっ一刀、落ち着きなさい。大丈夫だから!

今、春蘭と秋蘭がパン工場へ新しい鼻を取りに行っているから。」

 

「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

「ほっ、ほら、このカタログを見なさい。パン工場の最新モデルで高い防水性を誇る、だって。良かったわね、これでお風呂にも安心して入れるわ。」

 

「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

「今ならドライバーセットが付いてくるんですって。良かったじゃない、これならいつでもミドリの配管工に転職できるわよ。」

 

「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

 

ああ、意識が・・・遠のいていく。俺の人生は一体・・・・

 

 

 

――――プツン!

 

 

 

 

 

 

 

 

如何だったでしょうか?この物語はこれでお終いです。

えっ、ふしぎなアメ全く出てきてない?

ええ、皆さんの疑問の気持ちはよ~く分かりますよ。分かるつもりです。

でもアメがまったく登場していない?

果たして本当にそうでしょうか?

 

アメというのは舐めると、温かくてとても幸せな味がしますよね。そんなアメのような心を持った人ならば、見つけられるかもしれません。

 

そのときこそ、あなたはこの物語の真実に気付くはずです。

なぜ、ふしぎのアメなのか。どのようにして物語に関わっているのか。

最期に何を言いたかったのか。

 

答えはあなたの心の中に・・・・。

 

 

 

では皆さん、近いうちにまたお会いしましょう。

 


 
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