No.154388

Great Continent Scenery

TRBRCHDMさん

現在の我々が棲む宇宙では、時間は一秒、二秒というように経過している。 これは実数の時間である。 だが宇宙のはじまりでは、時間は1i秒、2i秒という時間が刻まれていた。 「i」は虚数を表し、虚数の2乗はマイナスになる。 ……空間的には同じ地点でも時間が経過していれば別の地点である。 時刻の経過までをも含めた距離を式で示すと、 [時間と位置のずれた2点間の距離の2乗]=[空間的な距離の2乗]-[時間の経過の2乗]となる。 注意すべき箇所は、[時間の経過の2乗]が減法になっている点である。 ……その誕生以来、宇宙は膨張と収縮を繰り返しながらも時空の構造まで変容させる事はなかった。 エキピロティックにせよ、プレ・ビッグバンにせよ、それはまるで波浪のように行き来を繰り返しているだけだった。とある研究結果が示すところに拠ると、現在の我々が棲む宇宙は50巡目の宇宙との事らしい。 それらを巨視的なスケールで俯瞰すると、この世界は殆ど変動していない。

2010-06-30 17:58:43 投稿 / 1200×900ピクセル

2010-06-30 17:58:43 投稿
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