No.154167

~魏志恋姫伝~0

SekiToさん

恋姫の魏√です。

2010-06-29 17:35:32 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:7824   閲覧ユーザー数:5626

 

 

 

私は、ある大学の先生をしている。

専攻は考古学で、次の学会で三国志について発表する予定なのである。

その際、たまたま見つけた資料の中に面白い文献を見つけた。

今回、発表する資料と同時にこの話についても書き記していこうと思う。

~魏志恋姫伝~ 第0幕 旅立ち

「まったく、歳を考えろよなぁ」

いきなり愚痴を吐いているこの青年は、北郷一刀。

私立聖フランチェスカ学園に在籍している。

今は、実家の鹿児島に帰省しているのだ。

 

実家は古武術を受け継いでいる家系なので、もちろん一刀も幼少のころから(強制的にではあるが)その心得を叩き込まれている。

久しぶりに祖父と打ち合った結果、腰を痛めたのである。

祖父は、腰を擦りながら一本の刀を持ってきた

そして、漆の装飾がされた刀を突き出して言った

 

祖父「一刀よ、わが北郷家に伝わる刀“残月”じゃ、持っていけ。」

 

一刀「持っていけって、良いのかよ。だいじなもんなんだろ。」

 

俺は慌てた、北郷家に代々伝わる刀だからだ。

 

祖父「だからじゃよ。一刀も師範の域までつよくなっておるし、

継承の証として持っていって欲しいのじゃ。」

 

一刀「わかったよ、大事にする。」

 

祖父の真剣な眼差しに少々気押されながらも残月を受け取る。

 

残月を受け取り、俺は中庭にでた。

そこで、残月を鞘から抜いてみた。残月は月の光を浴びて刀身が淡く発光しているようだ。

そして、次第に月からの光とは別の光を発し、視界を奪い去った。

俺は意識を失い、気が付いたら荒れた荒野のど真ん中にいた。

 

 

 
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