とある発電所にて、そこへバイク走らせてやってくるのは、黒い帽子を被るクールな青年だった。
知る者は彼を左 翔太郎(ひだり しょうたろう)・・・ハードボイルドな私立探偵と呼んでおり、今回はある依頼を聞いてこの発電所へやってきたのだ。
それはここへ来る20分前のこと、彼の所属する『鳴海探偵事務所』は随分と暇そうにしているが、そこへ誰かがやってきた。
?「あの~・・・ここが噂の探偵事務所ですよね?」
リュックサックを背負い、眼鏡をかけた青年が入ってくる。すると奥からこの事務所の所長である鳴海 亜樹子(なるみ あきこ)がササッと面に出てくる。
亜樹子「はいそうです!どんな用件ですか!?」
早くしてくれといいようが無い彼女にギョッと驚く青年。翔太郎は少し落ち着けといいながら青年に顔を向けた。
翔太郎「んで、用件は何なんだ?」
青年「はい・・・その前にここではなんですから、奥のほうで話させてくれませんか?これは皆さんに言わなければならないことなので・・・」
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亜樹子は一旦地下ガレージに向かい、そこで本を読んでいる青年、フィリップに話しかける。
亜樹子「フィリップく~ん、依頼人から話があるんだけど来てくれる?」
フィリップ「勿論さ。すぐに向かうよ」
本を閉じて依頼主の元へ来る2人。事務所のメンバーは3人なのでこれで全員だと確認した青年は早速その内容を話し始めた。
青年「まず始めに、最近起きている連続殺人事件を存知ですか?」
亜樹子「それって、毎晩起こっていることですよね?」
青年「はい。実は今日、とんでもないものを見てしまったんです。その事を今から説明します・・・」
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時間はさらに30分前のことだった。青年が街道を歩いているときに起こった事である。
青年「! あれは・・・」
人込みの中に不審な男性を発見し、男性は街道から右へと出て行く。気になった青年もすぐに追いかけ、見つからないようにこっそりと追跡をしていると、その先に見えた光景に青年は口を塞ぐ。
見るからには廃止された発電所であるが、その入り口付近には緑色の姿をした物体がうじゃうじゃといるではないか。見たところではサナギと言うことが正解だろうけど、こんな数を男性は平気で近づいていく。危ないと思っていると、男性が突然と虫の怪物に変身し、発電所の中へと入っていったのである。
青年(あれってまさか・・・ワーム!?)
何か知っている様子か、青年はすぐにこの場から立ち去る。
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亜樹子「ワーム?」
青年「間違いありません。あの姿は風都で起きているドーパントではありません」
翔太郎「そんなまさか・・・」
信じられない様子でいる翔太郎だが、フィリップだけは違っていた。
フィリップ「翔太郎、アキちゃん。ワームを検索してみたらとんでもないことがあったんだ」
亜樹子「え!?ほんと!?」
フィリップ「うん。ワームは本来、この世界には存在しない者・・・言うなれば、別世界の生き物だよ」
翔太郎「何だって!?じゃあ何で風都にいるんだ!!」
青年「おそらくかもしれないですけど、発電所に何かあると思うんです。それに、連続殺人事件にもワームの可能性があるんです」
フィリップ「可能性・・・?」
青年「はい。ワームには、相手の人間にそっくりそのままの姿に変身する『擬態能力』を持ってるんです。予測が正しかったら、擬態したワームが本人を殺害し、ワームが警察に通報してたんじゃないかと・・・」
亜樹子「うそぉ~!?私聞いてなぁ~い!!」
ハイテンションを丸出しの様子で亜樹子がここ一番の驚きを見せる。
青年「このまま放っていたら、風都がワームに侵略されてしまう可能性があります。そこで探偵の2人に依頼をしに来たんです」
翔太郎「なるほどな・・・いいだろう、引き受けてやる!」
青年「ありがとうございます!あと、注意しておくことがあるんですけどよく聞いてください。実はワームは擬態するだけでは無いんです」
翔太郎「まだ何かあるのか?」
青年「はい。ワームはサナギ体から脱皮することにより、成虫体へと変貌します。この時の成虫体にはクロックアップがあるんです」
亜樹子「く、クロ・・・クロックアップ?」
フィリップ「クロックアップのことも検索してみたよ。翔太郎、ワームは非常に危険な敵だ」
翔太郎「どういうことだ?」
フィリップ「クロックアップとは、人間の一万倍の速度で動く超高速移動能力。サイクロンでは到底追いつけないんだ」
翔太郎「マ、マジかよ!?」
青年「確かに貴方がたでは苦労するかもしれません・・・けど、サナギはクロックアップが出来ないので、その間に倒せば何とかいけるはずです!リスクはデカいですけど・・・」
翔太郎「いや、参考になれた。あいつも呼べは何とかなるかもしれないしな」
フィリップ「照井 竜(てるい りゅう)・・・だね」
翔太郎「そういうことだ。照井にはあのメモリがあるんだし、何とかなるだろ」
フィリップ「じゃあ照井 竜も呼んでおくよ」
こうして翔太郎は発電所へと向かい、現在に至っているのだ。するともう一台のバイクがやってきて、翔太郎とともに戦っている刑事の照井 竜の姿が現れた。
照井「フィリップから話は聞いた。この発電所に何かがあるらしいな」
翔太郎「ああ。どうしてもお前の力が必要なこともあるみたいだぜ」
照井「やはりか・・・」
そう言って照井はあるものを取り出した。ストップウォッチとメモリが合体しているような特殊なアイテム・・・それは照井が新しく手に入れた『トライアルメモリ』だ。
このメモリを使うことにより超高速の力を発揮することが可能で、ワームとも互角に戦えるはずである。
翔太郎「! 照井、どうやら俺達は歓迎されているみたいだぜ」
前を見るとワームが入り口から現れてくる。2人はそれぞれの変身ベルトであるダブルドライバーとアクセルドライバーを腰に巻いた。
翔太郎「フィリップ、照井、行くぞ!」
≪JOKER≫
フィリップ『僕はいつでもいいよ』
≪CYCLONE≫
照井「相手とって不足はない」
≪AXEL≫
翔太郎・フィリップ「変身!」
照井「変・・・身!」
お互いはそれぞれのガイアメモリをドライバーにセットし、起動させる。
≪CYCLONE・JOKER≫
≪AXEL≫
翔太郎の周りには風のオーラに、照井はアクセルのオーラに包まれ、それぞれのライダーへと変身する。
翔太郎・フィリップ「さぁ、お前達の罪を数えろ」
そういうのは翔太郎とフィリップが変身する仮面ライダーW。同時にワームが一斉に突撃してきた。
照井「俺に任せろ」
そういうのは照井が変身する仮面ライダーアクセル。自分の武器であるエンジンブレードにエンジンメモリをセットする。
≪ENGINE≫
さらにトリガーを引く。
≪JET≫
エンジンブレードを前方へ突き出すと光弾が発射され、ワームを次々となぎ払っていく。
翔太郎「こっちも負けてられねぇな。虫にはコイツだ!」
こちらも動こうと、サイクロンメモリを抜いて赤色のメモリに取り替える。
≪HEAT・JOKER≫
翔太郎「最初から決めるぞフィリップ!お熱いのをかますぜ!」
フィリップ『OKだよ翔太郎』
今度はジョーカーメモリーを抜いて、右腰のマキシマムドライバーにセットする。
≪JOKER MAXIMUM DRIVE≫
メモリの力を最大へ増幅させるマキシマムドライブを発動させ、スイッチを押す。するとWの両手がジェット噴射をしながら飛行して、2つへと割れながら竜巻のごとくにワームに攻撃を仕掛けた。
2人「ジョーカーグレネイド!!」
必殺技のジョーカーグレネイドにワームは翻弄され、燃える拳の応酬を受けながら爆散した。
翔太郎「・・・とりあえず入り口の奴は駆除できたみたいだな」
フィリップ『けど油断は禁物だよ。この先に何があるのか分からないからね』
翔太郎「分かってるぜフィリップ。んじゃあいくぞ!」
入り口から潜入し、まずは怪しいと思われる地下への道を探し始めた。エレベーターもまだ使用できるらしいが、照井の考えで近くにあった階段を使って地下を目指すことにする。
最初に地下1階にくるとここにもワームがいて、Wはメタルメモリを使ってヒート・メタルになりながらなぎ払っていく。
翔太郎「しかし何匹いやがるんだこいつ!どうもヤバくねぇか!?」
照井「やはり何かあるに違いない・・・次へ進むぞ!」
ここも駆除を終えて地下二階へと足を運ぶ。すると今度は男性2人を発見した。
男性1「まずい!来やがったぞ!」
男性2「アレだ!アレを早く使うんだ!」
直ちに右側の壁にあったレバーを引くと、左側のシャッターが開くと同時にジオフィリドワームが現れる。
翔太郎「あれが成虫体か」
フィリップ『! 翔太郎、男達が三階へ逃げていくよ!』
気づいたときには男性が地下三階への階段に入って行った後である。
照井「ここは俺がやる。左はあいつ等を追え」
翔太郎「分かった。気をつけろよ!」
すぐに追いかける翔太郎。1人と1体になったこの場所で照井はアクセルメモリを引き抜く。
照井「全て・・・振り切るぜ!」
≪TRIAL≫
トライアルメモリをアクセルドライバーにセットすると、信号が赤から黄色へと変わると同時にアクセルも黄色へと変わる。そしてスタートの合図となる青の信号に変わった直後にアクセルは青の姿、アクセルトライアルへと変わる。
ジオフィリド「グルァァァァッ!!」
照井「行くぞ!!」
再び引き抜き、ストップウォッチのスイッチを入れた。照井とジオフィリドワームは同時に高速移動を始めるが、照井のスピードが僅かに上なおかげでジオフィリドワームを捕らえ、キックを連続で叩き込んでいく。その内に「T」のマークが現れ、照井は落ちてきたトライアルメモリをキャッチした。
≪TRIAL MAXIMUM DRIVE≫
照井「9.3秒。それがお前の絶望までのタイムだ」
直後にジオフィリドワームは爆発。照井は燃え残っている赤い炎を見つめた。
照井(別世界の怪物か・・・まさか、この発電所に何か世界を繋ぐ装置でもあるのか?)
そうだとすれば急がなければならないと、照井は翔太郎のあとを追いかけた。
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地下三階では装置から現れるワームを見続けている男性と、青年が目撃した男性がいた。
男性3「人間に擬態し、クロックアップを持つ地球外生命体ワーム・・・なかなかの傑作者だな」
男性4「こちらもだ。これで取引は成立ということで」
お互いに握手をする2人だが、そこへさっきの男性2人があわてながらやってくる。
男性1「あ、兄貴大変だ!奴がもうすぐここへ着やがるんだ!」
男性2「このままじゃ取引が取りやめにされちまう!」
男性3「そうか・・・ならあとは任せろ。始末してやる」
迎え撃とうとする男性が待っていると、翔太郎がついにその場へとやってきた。
翔太郎「お前が犯人か」
男性3「そうだが、取引の邪魔はして欲しくねぇな。これじゃあ水の泡だぜ」
フィリップ『取引・・・なるほど。翔太郎、あそこにある装置からワームをこっちに送り込んでいたんだ』
翔太郎「てことは、あれを壊せば解決か」
武器であるメタルシャフトを構える翔太郎だが、男性は笑う。
男性3「そんなことしていいのか?この転送装置を壊しても大変なことになってしまうんだぞ?」
翔太郎「何だと?」
男性3「死ぬ前に教えてやる。俺は元ミュージアムの者であり元ガイアメモリの開発部員、その技術で作り上げたガイアメモリと別世界の方で生産しているワームと交換しているのさ」
翔太郎「ガイアメモリの・・・開発部員だと!?」
男性3「そしてその取引先でも征服活動を行っている。もしあっちの世界で計画が成功すれば、全ての世界を征服する力を得れる!そうすればこの世界も征服が可能だ!」
フィリップ『とすれば翔太郎、敵は彼等だけじゃない。向こう側にある奴等もだ』
翔太郎「おいおいマジかよ・・・」
男性3「秘密を知った以上に生きて返さん!死ねぇっ!!仮面ライダーっ!!!」
≪HOPPER≫
男性はガイアメモリを取り出し、飛蝗の姿をしたドーパントへ変身する。もう1人の男性はガイアメモリを使用せず、アキャリナワームへと変身した。
翔太郎「あの男もワームだったのか・・・!」
フィリップ『翔太郎、来るよ!』
ホッパーは勢いよくジャンプしてとび蹴りを仕掛けてくる。とはいえスピードが非常に速く、翔太郎はメタルシャフトで跳ね返そうとするが間に合わずにとび蹴りを受けてしまった。さらにアキャリナワームが全身のトゲを翔太郎に向けて発射する。
ヤバいと感じた翔太郎はメタルシャッフトを振り回しながらガードをすると、すかさず両方のメモリを抜き取って別のメモリに交換する。
≪CYCLONE・JOKER≫
サイクロン・ジョーカーとなり肉弾戦へと持ち込ませる。最初に翔太郎はホッパーにお返しをしようと殴りにかかった。
翔太郎「うおらぁっ!!」
ホッパー「フンッ!ハッ!」
状況は五分五分の様子であるが、それはアキャリナワームを除けばの話だった。アキャリナワームは翔太郎の背後に回って右腕の爪で攻撃する。
翔太郎「ぐああっ!このっ・・・!」
エルボーで後ろへ押そうとする翔太郎だが、クロックアップで素早く回避してトゲをもう一度翔太郎に当てる。これにはかなりのダメージを背負うことだろう。
アキャリナ「ギチギチ・・・」
アキャリナワームは疲れかけている翔太郎に接近。前にもホッパーが翔太郎の行く手を阻んで挟み撃ちを狙う。
ホッパー「止めだ!!たああああっ!!」
アキャリナ「グルァァァッ!!」
一斉に翔太郎に襲い掛かる2人。すると目の前に何かがぶつかり、2人は急停止をしてその場から離れてしまう。
ホッパーがぶつかったのは鳥の姿をしたメカで、クェーンと鳴きながら翔太郎より少し離れた場所で止まる。
アキャリナワームがぶつかったのは蜂の姿をしたメカで、鳥と同じ場所で止まる。
すると鳥の下部分から緑の光が現れ、そこから亜樹子と依頼主だった青年が現れる。
翔太郎「亜樹子!?なんでお前がいるんだよ!!」
青年「どうやらこの鳥の光に巻き込まれたみたいなんです。けど、俺も決心しました。一緒に戦います」
いきなり何を言うかと思えば、翔太郎よりもホッパーが聞いて呆れる。
ホッパー「お前馬鹿か?たかがだらしない人間のクセに・・・」
青年「そうとも限らない。なにせ俺は・・・コイツと一緒だからだ!」
青年は蜂を素手で掴むと、左腕のブレスにセットする。
青年「変身!」
≪HENSHIN≫
青年の体が黄色い鎧に包まれていく。その姿を見た翔太郎、そして何よりもハイテンションな亜樹子も驚く。
ホッパー「な、何だあのライダーは!?見たこともないぞ!?」
黄色いライダーはホッパーに向かって走り出す。迎え撃とうとするホッパーも走りながら拳を青年の体に当てようとした。が・・・
ホッパー「ぐおおおっ!?」
結果、ホッパーが体に当てたはずなのに全く効かず、青年のパンチがホッパーを吹き飛ばすこととなった。
ホッパー「ば、馬鹿な!?貴様は、一体何者なんだ!?」
青年に問い詰めるホッパーの前に、彼は答えた。
青年「俺は・・・俺はライダー・・・仮面ライダー、ザビーだぁぁぁっ!!」
仮面ライダーザビー。ZECTにより開発されたザビーゼクターによって変身するマスクドライダーの1人。
それがこの風都に存在していたという信じられない事実に一同は息を呑む。すると階段から今度は照井がやってきて、亜樹子や翔太郎、そしてザビーの光景を目の当たりにする。
照井「左!」
すぐ助けに向かうが、アキャリナワームは照井をターゲットにクロックアップで襲い掛かる。対する照井も超高速で回避しながら手にしていたエンジンブレードで斬ると、素早くトリガーを引いた。
≪ENGINE MAXIMUM DRIVE≫
光るエンジンブレードを構え、アキャリナワームの起き上がる瞬間に照井は勢いよく斬りつけた。
照井「絶望がお前のゴールだ・・・」
アキャリナ「ギャアアアアアァァァッ!!!」
断末魔を上げてアキャリナワームは爆発する。残るはホッパーとなり、ザビーはゼクターウイングを展開させる。
ザビー「・・・キャストオフ!」
≪CAST OFF≫
装甲が弾け飛びザビーは蜂そのものの姿へと変わる。
≪CHANGE WASP≫
亜樹子「は、蜂になった~!?」
翔太郎「なんじゃこりゃ・・・」
唖然とする翔太郎と驚く亜樹子。それを聞きもしていないザビーはホッパーへ再び走り出してパンチを連打していく。
ザビー「俺はお前を許さない!この世界にワームを呼び出して、多くの命を奪ったお前を今倒す!ライダースティング!」
≪RIDER STING≫
ザビーゼクターのフルスロットルを押してチャージを開始。ニードルに伝わるエネルギーが鋭さを強くしてホッパーゼクターを狙う。
ホッパー「キ~サ~マァ~~ッ!!」
今度こそ返り討ちにしてくれるとホッパーはザビーへとび蹴りを仕掛ける。その時にはザビーのチャージが終わり、あとは相手へ突き刺すのみとなったザビーは、ホッパーの右足を狙ってニードルを突き出す。
サビー「うおおおおおおおおおっ!!」
ズシャアッ!!
ホッパー「ぐあああああああああああああっ!!!!」
逆に返り討ちを浴びてホッパーは爆発。炎から男性と壊れたガイアメモリが飛び出して、青年は腕を下ろす。
亜樹子「勝っちゃった・・・」
フィリップ『僕達とは違う戦闘力を持っているのか・・・』
翔太郎「ハードボイルドだぜぇ・・・」
変身していた3人は元の姿に戻る。するとさっきまでいた鳥がまた緑の光を放ち、今度はフィリップが現れて翔太朗のもとに来る。
フィリップ「大丈夫だったかい?」
翔太郎「ああ。けど、あいつは一体・・・」
青年をじっと見つめる翔太郎の前に、青年は近づいてきた。
青年「・・・本当は俺だけでは心細いと思ったんです。実は俺も貴方と同じ仮面ライダーだったんですけど、今まで黙っていてすみません。とても怖くて・・・俺1人で地球を守れるのかって思ったりもします。けど決めました。貴方がたの暑い情熱のおかげで、俺はこの町に潜伏しているワームを倒します。貴方がたは・・・」
フィリップ「そちらの世界で解決してほしい・・・だよね?」
青年「知ってましたか・・・風都のことはもう1人のライダーと協力しますので、気にせずに行ってください。それが俺の本当の依頼です」
翔太郎「・・・分かった。亜樹子、事務所は頼むぞ」
亜樹子「ええっ!?私!?私聞いてない!!」
フィリップ「今聞いたよね、アキちゃん」
軽くいなされた亜樹子は「2人のバカ~!」と描かれたスリッパを取り出して壁にスパーンと叩きつける。照井は主犯とその連れを手錠で掛けて、これから連行するところだった。
照井「左、フィリップ。本当に行く気なのか?」
翔太郎「だからなんだ?」
照井「お前達が行く先が何処か分からないということなんだぞ?」
フィリップ「そうかもしれない。けどここで待っているよりはましさ。これからが僕達の戦いなんだから」
翔太郎「そういうことだ」
早速台座の上に立つと、転送装置の起動システムのところに恐竜のメカが起動スイッチを押す。すると2人の周りにオーラが現れて転送が始まり、待機していた鳥と恐竜が2人の元へと来る。
フィリップ「君達もついてくる気だね」
今2人の前に立つのは、第7と第8のガイアメモリとされるファングメモリとエクストリームメモリで、どちらも高い戦闘力を持つ。この2匹の力も大いに役立ててくれるはずだ。
翔太郎「んじゃ、行ってくる」
亜樹子「ちょ、ちょっとぉ~!?」
こうして2人はこの世界を後に、向こう側の世界へと旅立っていた。2人の姿が消え、亜樹子はがっくしと落ち込む。
青年「あの、もしよかったらまた事務所にお伺いしますけど・・・」
返事は無反応。相当落ち込んでいるようである。
青年「そうだ!今度たこ焼きを奢りますよ!?限定のたこ焼き!」
亜樹子「ほんと!?」
気の変わりの早い亜樹子だった。照井はさっさと連行し、風都を襲う連続殺人事件の謎は解明された。
だが風都の平和は守られたわけではない。彼ら2人は取引先である世界で戦わなければならない。
全てを受け入れる世界、幻想郷へ・・・!
何故か遅れたりもするダークボールです。ようやく13話目です。
さぁ、今回はWが登場しました!トライアルメモリも容赦なく使っていますが、照井さんも幻想入りするのかと思っていた方は申し訳ありません、でません><
エクストリームとファングジョーカーはその内に出す予定(苦戦気味な相手やフィリップに及ぶ緊急のときなどに使用)なので、どういった形になるのかはお楽しみにしてください。
そしてこれは余談なのですが、オリジナルのドーパントを考えていた中でホッパー・ドーパントを思い浮かべたので実際に作り上げてみました。モデルでは仮面ライダークウガに登場する未確認生命体第6号「バヅー」にしていのですが・・・
本編に出てきちゃったよorz
せっかくのオリジナルドーパントが台無しだぁ~と落ち込みました。しかしまだまだオリジナルはあるのですからまだ負けません!
【ライダーデータ】
◇仮面ライダーW
登場作品:仮面ライダーW
備考:ハードボイルドな私立探偵の左翔太郎と、運命の子と呼ばれる少年のフィリップが変身するライダー。
基本では「風」と「切り札」の意味を持つサイクロン・ジョーカーで変身し、状況にあわせて半身にある能力をチェンジしながら戦う。
また、彼らが持つ6つのガイアメモリの他にスタッグ、スパイダー、バットの力を借りることで様々な特殊能力が発動可能。Wは多彩なメモリであらゆる戦況で活躍する。
基本形態の必殺技ではジョーカーのマキシマムドライブより竜巻を発生させ、その力で宙に浮き上がった後、Wが正中から分割され、両半身が連続して飛び蹴りを放つ「ジョーカーエクストリーム」。
え?なんでアクセルだけ入れてないって?それを知りたければ次回を見てくれたまえ。
それでは!
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こちらは東方Projectと仮面ライダーシリーズのクロスオーバー作品です。こういった二次作品にあまり慣れない方は戻るボタンを押してください。