No.145971

真・恋姫†無双 頑張れ一刀 その9

前回のコメント数がやばい( ゚∀゚)o彡°

みんな月が大好きなんだね/(^o^)\

2010-05-28 00:12:31 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:11030   閲覧ユーザー数:8125

 

 

洛陽から地元に戻って数日後、劉備軍に朝廷からの使者がやって来た。

 

 

内容は今回の功績により徐州の州牧に任命するとのこと。

 

 

それにより劉備軍は引っ越しをすることになった。

 

 

まだ見ぬ幼女を求めて一刀たちは徐州へと拠点を移した。

 

 

 

 

 

 

劉備軍が徐州に到着すると徐州の民たちは大いに歓迎した。反董卓連合での劉備軍の勇名や、平原での善政が噂として伝わっており、新しい統治者への期待の表れであった。

 

 

 

さっそく内政や、軍備の拡張にとりかかった劉備軍。朱里、雛里をはじめとした文官たちは平原で培った経験を活かして予想より早いスピードで統治をすすめていった。軍の方もロリコンの猛者共が大量に集まり、全兵数は十万に達しようかというものであった。

 

 

 

改めてこの時代のエネルギーを肌で感じた一刀であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぅっへっへっへぅ♪」

 

 

メイド服を着た月は鼻歌を歩きながら部屋の掃除に勤しんでいた。

 

 

「どうして軍師のボクがこんなことを……」

 

 

そのとなりで詠も同じくメイド服を着てぶつぶつとぼやいていた。

 

 

「へぅ?」

 

「そ、それは仕方ないけどこの格好は何よ」

 

 

月と詠は表舞台に立つことが出来ないのでこうしてメイド服を着て侍女の仕事を行っているのだ。

 

 

「へぅ、へぅ~♪」

 

「月は似合うけどボクにはこういうのはね……」

 

 

メイド服を着こなす幼女二人。この二人が兵の前に現れるとおそらく劉備軍は兵一人一人が一騎当千になり得るだろう。

 

 

「おっ、二人ともご苦労さん」

 

 

そこに一刀先生が現れた。

 

 

「へぅへぅ!」

 

「べ、別に月が楽しんでるからやってるだけよ!」

 

 

月は今の仕事に満足しているようだった。

 

 

「へぅ~、へぅへぅ?」

 

「ああ、今から警邏に行こうと思ってね」

 

「君主自ら警邏ってどうなのよ?」

 

 

月の疑問に答えた一刀に呆れる詠。

 

 

しかし本日一刀には特に仕事がなく、単なる暇つぶしだった。

 

 

 

「へ、へぅ?」

 

「いいね。それじゃあ一緒に行こうか」

 

 

一刀は月たちの買い物に付き合うことにするのだった。

 

 

 

 

「なんで手を繋がなくちゃいけないのよ……」

 

「へぅ♪」

 

 

街に出た一刀たちは一刀を真ん中にして三人で手を繋いで歩いていた。

 

 

月はご機嫌に、詠は若干顔を赤らめながら歩いている。

 

 

 

その姿を見た街の男たちはこぞって劉備軍に入隊するのであった。

 

 

 

 

 

 

買い物を終えた三人はそのまま帰るのがもったいないということで兵に荷物を預けてそのまま街をまわることにした。

 

 

ちなみその兵は月のお願いによって神速で城へ走っていったという。

 

 

「へぅ!」

 

「どうしたの月?」

 

「多分あれのことよ」

 

 

三人の視界に映るのは肉まん屋の前で悲しそうに肉まんに目を向けている恋がいた。

 

 

「お、お客さん、商品を買わないならどいてくれませんかね?」

 

 

店主がそう言うと恋の目に涙がじわっと溜まる。

 

 

「ゴルァ肉まん屋! 貴様なんてことしやがるんだ!」

 

「そうだそうだ! 幼女を泣かせるなんてどういうつもりだ!」

 

「かっしょくぅぅぅ~!」

 

「ぶち殺すぞ肉まん屋!」

 

「ひき肉にしてやんぞ!」

 

 

周りの男たちから集中砲火にあう肉まん屋。

 

 

 

 

「恋のやつ凄い人気だな」

 

「はぁ。まったくあの子は……」

 

 

詠は慣れているのか、ため息をついた。

 

 

「へぅ~」

 

「そうだな。買ってあげるか」

 

 

月の頼みを断れるわけがなく一刀は恋に肉まんを買ってあげようと近づいた。

 

 

 

「あぁ~~! もう、負けたよお嬢ちゃん! 全部ただで食ってくれ!」

 

「…………いいの?」

 

「ああ、存分に食ってくれ! お嬢ちゃんに目をつけられたが最後だ!」

 

「……ありがと」

 

「俺は兵に志願してくるぜー!」

 

 

恋にお礼を言われた店主は城に向かって走っていった。

 

 

「今日は肉まん屋がやられたな」

 

「昨日はラーメン屋がやられたぜ」

 

「その前はメンマ屋だったな」

 

「趙将軍が泣いてたな~」

 

「ありゃ破壊力がやばかったな」

 

 

恋は常習犯だった。

 

 

「だからあんなに星が泣きついてきたのか……」

 

 

数日前の顔を泣きはらした星を思い出した一刀。

 

 

「……食べる?」

 

 

いつの間にか目の前にいた恋。

 

 

「へぅ♪」

 

「はぁ、いただくわ」

 

「おっ、ありがとな恋」

 

「……(ポッ)」

 

 

今日も平和な劉備軍である。

 

 

 

 

<おまけ>

 

 

「ふぇ~ん、あるじぃ~~!」

 

「うわぁ! どうしたんだ星?」

 

「ぐすっ、メンマがぁ~」

 

「メンマがどうしたんだ?」

 

「メンマがぁ~」

 

「う~ん。よく分からないけどメンマになにかあったんだな?」

 

「ぐすっ……(コク)」

 

「よしよし」

 

「ふわぁ……」

 

「それじゃあ今度一緒にメンマ食べに行こうね」

 

「うんっ!」

 

 

 

 

完。

 

 

これで勝つる!


 

 
 
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