No.144446

異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 A`S 2話

RYOさん

交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

そして物語はA`Sへ……

2010-05-21 03:02:59 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3737   閲覧ユーザー数:3360

12月1日 海鳴町 桜台

 

nanoha side

 

海鳴町を一望できる桜台の公園。あまり人が来ない場所を探して私は魔法の訓練をしていた。

 

「それじゃあ、今朝の練習の仕上げ。シュートコントロールやってみるね?」

 

『All right』

 

「リリカルマジカル。」

 

わたしの足元にピンク色の魔方陣が現れる。

 

「福音たる輝き、この手に来たれ。導きの元、鳴り響け!」

 

あらかじめ持っていたオレンジジュースの空き缶を高く投げて、魔法を発動する。

 

「ディバインシューター、シューート!」

 

わたしの魔法は空き缶を追いかけて空へ。落ちてきた空き缶に魔法が当たって宙に舞う。

 

「コントロール。」

 

集中して魔法をコントロールする。魔法は弧を描いて再び空き缶に当たり空き缶を宙に。

 

その動作を繰り返す。

 

『18・・19・・』

 

「アクセル・・・くっ!」

 

速度を上げてさらに早く魔法をぶつける。

 

『59・・60・・』

 

「う・・ぅ・・う・ん・・・」

 

『98・・99・・100』

 

空き缶を打ち上げた回数のカウントが100になる。

 

「ふぅ・・・ラスト!」

 

落ちてきた空き缶にディバインシューターを当ててゴミかごの方に飛ばす。

 

――カコン!

 

空き缶はゴミかごのふちに当たって、中に入らずに落ちてしまった。

 

「あ~・・・」

 

『よい出来ですよ、マスター』

 

「あはは・・ありがとう。レイジングハート。」

 

 

わたし、高町なのは。割と最近までごくごく普通の小学3年生だったんですが・・春先に起こったとある事件がきっかけで魔法使いになってしまいました。

 

わたしに魔法といくつもの出会いやの勇気をくれたあの時のみんなとは今は少し離れ離れ・・・

 

でもきっとすぐに会えるから・・・

 

 

「なのは。郵便が来てるぞ。」

 

「本当!?」

 

「海外郵便、差出人フェイト・テスタロッサ。」

 

半年前からフェイトちゃん達とはビデオメールで文通しています。

 

「ああ、あの子か。またビデオメールか?」

 

「うん!またユキくんも一緒に返事返そう?」

 

「げっ!?」

 

ユキくんもビデオメールに一緒に映るんだけど、なぜかあまり乗り気じゃありません。アリサちゃんが無理やり引っ張って来てるから、いつも映っているんですが…

 

「その文通も、もう半年になるよな。」

 

「フェイトちゃん今度遊びに来てくれるのよね?家に来てくれたらお母さん、もうう~んと歓迎しちゃう!」

 

「うん!」

 

フェイトちゃん、ユーノ君、クロノ君にリンディさん、エイミィさん、プレシアさんにアリシアちゃん。みんな元気かな?

 

………ユエさんはどうなちゃったんだろう?

 

side out

 

 

Asura side

 

食堂の一角。そこにはクロノ、ユーノ、フェイト、アルフ、プレシアがいた。

 

「じゃあ、最終確認だ。被告席のフェイトは裁判長の問いにその内容道理に答えること。」

 

「うん。」

 

「今回はアルフも被告席に入って貰うから。」

 

「わかった。」

 

「で、僕とそこのフェレットもどきは証人席。質問の内容はそこにある通り。」

 

「うん。わかった。……っておい!」

 

ユーノはクロノの言葉に気づいて講義の声をあげる。

 

「ん?なんだ?」

 

「誰がフェレットもどきだ!誰が!」

 

この場に我らが主人公が居たら「おお!お前、ラハール様の声だったのか!もっと…もっとツンデレチックな声を!」と言っていただろうが残念なことに今、彼はここに居ない。

 

「そりゃ、動物形態でいることも多いけど!僕にはユーノ・スクライアって立派な名前が!」

 

「ユーノ、まあまあ。」

 

「クロノ、あんまり意地悪言ったらダメだよ。」

 

「そうね。そんなことを言っていると、フェイトにもなのはちゃんにも嫌われちゃうわよ?」

 

その時まで会話に参加していなかったプレシアがクロノを茶化す。

 

「どういう意味ですか!?」

 

「まあ!なのはちゃんはともかく、うちのフェイトはあげないけど!…ユエくらいの子ならあげてもいいけど。」

 

「か、母さん!」

 

……なにやらおかしなことになっているが…

 

「とにかく!…プレシアさんも、みんなも受け答えはしっかりと暗記しておくように!」

 

「「はい。」」

 

「わかったわ。」

 

「…はい。」

 

 

司令室

 

ここはアースラの司令室。

 

艦長席ではリンディが誰かと話している。

 

「お疲れ様、リンディ提督。予定は順調?」

 

「ええ。レティ。そっちは問題なぁい?」

 

「ふぅ…ドッキング受け入れとアースラ整備の準備はね。」

 

「え?」

 

「こっちの方では余り嬉しくない事態が起こっているのよ。」

 

「嬉しくない事態って?」

 

クロノが司令室に入ってきていたがレティは話を続ける。

 

「ロストロギアよ。一級捜索指定が掛かっている超危険物。」

 

「っ!?」

 

「いくつかの世界で痕跡が・・・と言っても魔獣や魔法生物だけに限ってるから、気づくのが遅れてね。捜索担当班はもう大騒ぎよ。」

 

「そう。」

 

「捜査員を派遣して、今はその子たちの報告待ちね。」

 

「そっか~。」

 

「………。」

 

クロノは何か大きな事件があると予感していた。

 

side out

 

 

FATE side

 

フェイトは裁判の打ち合わせの後自室に戻っていた。

 

ふと、机の上を見ると半年前に友達になった子とその友達の写真があった。

 

栗色の髪をツインテールにした私の最初の友達、高町なのは。

 

金色の髪で少し気の強そうな女の子、アリサ・バニングスさん。

 

薄い紫色の少しウェーブがかかっている髪の女の子、月村すずかさん。

 

そして、アリサさんが逃げないように捕まえているのが高科雪人くん。

 

ユエと同じ白い髪を短くしている男の子。アリサさんに捕まえられて少し苦笑いしている。

 

写真と少し離れた場所には、なのはから送られてきたビデオメールがある。

 

「…ふふっ」

 

なのは達が友達になってくれて、嬉しくて少し笑みがこぼれてしまう。

 

早くみんなに会いたいな。

 

side out

 

 

vita side

 

12月2日 PM7:45 海鳴町 市街地

 

夜になって暗くなった海鳴町の上空にあたしはいる。

 

「ヴィータ。本当にやるのか?」

 

「あったりまえだ!そもそも、なんで守護騎士じゃないあいつに行動を制限されなきゃいけねーんだ!」

 

はやての友達だという高科雪人。あいつが私たちに人を襲うのを禁止されていたがもう限界だ。

 

魔導師を収集したほうが早くはやての身体を治せる。はやてを治してあげるのは、あいつじゃなくてあたしなんだ。

 

「ふう…わかった。お前は一度いったら聞かないからな。」

 

「うっせーな。」

 

「それで?見つかりそうか?」

 

「さっきから探してるんだけど……居るような、居ないような…」

 

ああもどかしい!

 

「分かれて探そう。闇の書は預ける。」

 

「OKザフィーラ。あんたもしっかり探してよ。」

 

「心得ている。」

 

そう言ってザフィーラは魔導師を探しに行ってしまう。

 

さてと。こっちも探すか。

 

「封鎖領域…展開。」

 

グラーファイゼンを振り払うとともに封鎖領域が展開される。あいつの家は入らないようにしてだ。

 

あいつにばれたらめんどいし。なにより……お仕置きがこええ。

 

前は、あいつに鉄棒みたいな物に足を括りつけられて、その下で火を焚かれて腹筋と背筋を交互にやらされたっけ……やばっ。思い出したら体、震えてきた。

 

あいつは、あのお仕置きはある人が訓練としてやっていたって言ってたけど、ゼッテー嘘だろ。ありえねえって。

 

そんなことを思い出している間に大物が封鎖領域に入ってきた。

 

「大物見っけ!」

 

あたしは魔方陣を解いて反応があった方へと向かう。

 

 

あとがき

 

お久しぶりです!

 

私は昨日まで修学旅行?みたいなのに行ってきました。

 

皆さん元気でしたか?

 

更新が遅れましたがこれからもがんばって行きたいと思います!

 

 


 
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