時刻 6:00
北郷一刀の家でパーティが行われた
十数人の女性達が招待され各自、パーティに必要な道具を持ってきた
一刀「本日はパーティにご参加していたただいて真にありがとうございます。あまりたいそうな物はありませんが皆さんが楽しんでもらえる事を願っています。それでは乾杯」
皆「「「かんぱーい!」」」
パーティーは次第に賑やかになり、騒ぎ出すものがいれば酒で既に出来上がっている者もいた
時刻 7:00
一刀「それでは、これから王様ゲームを始めます」
皆「イエーイ!」
一刀「それじゃ、王様だーれだ!」
全員が一斉に番号がふったくじを引き、ゲームが始まった
華琳「あら、いきなり私からね、それじゃ五番の人はこの遊びが終わるまで語尾に『ニャン』を付ける事」
白蓮「私か…ニャン//////」
一刀「よーし、どんどん続けるぞ!王様だーれだ!」
桃香「わーい、あたしだ!それじゃ、八番の人はこの遊びが終わるまで語尾に『チュ―』を付ける事」
白蓮「また私か!…ニャンチュー///」
一刀「やれやれ、それじゃいくぞ!王様だーれだ!」
雪蓮「わたしね♪それじゃ、三番と六番が抱き合いなさい」
冥琳「六番は私だ、三番は誰だ?」
一刀「…俺」
二人以外「ええ!!!!!!!!」
雪蓮「無し無し!今の無し!」
冥琳「北郷、お前が嫌なら私は別に構わんが」
一刀「そんな事はないよ。どちらかというと嬉しいよ」
冥琳「そうか、それじゃ」
二人は皆が見ているのにもかかわらず強く抱き合った
雪蓮「ブー、ずるいずるい!いいわよ、今度は私が一刀ともっとすごい事をやるんだから」
そして、それに同意した他の者たちも目の色を変えて棒を引くようになった。しかし、過激なものを出すとそれなりのリスクがあるため、少々あまい命令も出た
それから数十分後
白蓮「や、やっと、私が王様になった!!ニャン、チュー、ゴンス、ワン、ズラ、なの~。ふふふ、さーて、どんな命令を出そうか、ニャン、チュー、ゴンス、ワン、ズラ、なの~。」
雪蓮「いいから、早く言いなさい!」
白蓮「わ、わかった(汗)、それじゃ、七番と九番が腕相撲をする、ニャン、チュー、ゴンス、ワン、ズラ、なの~」
雪蓮「地味ね」
一刀「地味だな」
華琳「地味」
白蓮「じ、地味って言うな!!ニャン、チュー、ゴンス、ワン、ズラ、なの~」
冥琳「また私か」
桂花「わたしね」
雪蓮「それじゃ、始めるよ」
冥琳「ああ、構わんが胸が邪魔でどうも」
桂花「(カチン)へぇ~、それは哀しいわね、こっちは何も無くてほんっとう腕が動きやすいわ」ゴゴゴゴゴ
一刀「なあ、何かもの凄く黒いオーラが出ているのだが。しかも後ろにいる何人からも痛い視線を感じるのだが」
雪蓮「気にしない気にしない♪それじゃいくよ、はっけよいのこった」
桂花「ふんぬーーー」
ドゴン
勝負は一瞬で決まった
雪蓮「しょ、勝者桂花」
桂花「ふう、スッキリした」
一刀「それじゃ、少し休憩しよう」
そして、事件が起きた
8:00
桃香「キャーーーー」
一刀「どうした、桃香!」
桃香「か、華琳さんが」
悲鳴を聞き桃香の所へ駆けつけ、指を差した場所を見ると、華琳がジュースのコップを持って倒れていた
愛紗「救急車を早く!」
桂花「華琳様!華琳様!いったいどうして!」
雪蓮「事件ね」
冥琳「ああ、警察も呼ぼう」
そして、警察が到着
朱里「はわわ、三国警察署の諸葛です」
雛里「あわわ、同じく龐です」
一刀「君達があの有名なはわわ警部とあわわ警部補だね」
朱里「はわわ、有名だなんてそれで、事件の内容は」
一刀「ああ、八時頃だったかな、その時に桃香の悲鳴が聞こえ駆けつけるとジュースのコップを持った華琳が倒れていた」
朱里「そうですか、それじゃそのコップが怪しいですね」
華雄「諸葛警部」
朱里「何ですか、華刑事?」
華雄「は、先程コップを鑑識に渡した所、どうやら痺れ薬が入っていたもようです」
朱里「そうですか」
華雄「それからもう一つ、コップはどうやら北郷殿のコップだったそうです」
朱里「え!なんで華琳さんがごしゅ…じゃなくて北郷さんのコップを?」
華雄「わかりません、引き続き調査します」
朱里「お願いします」
頭を抱える朱里に雛里警部補がやって来た
雛里「あわわ朱里ちゃん、容疑者が絞れたよ!」
朱里「それじゃ、その人達を連れて来て」
雪蓮「ふふふ、話は全部聞かせてもらったわよ、諸葛警部」
朱里「はわわ、貴方達は誰ですか!」
雪蓮「あ、ごめんね、私達はこういうもの」
雪蓮はご丁寧に名詞を渡すと
朱里「『孫呉探偵事務所』の孫雪蓮さとん周冥琳さん、ってあの有名な?!係わった事件は100%解決するあの!」
雪蓮「そ、だから私達もこの事件に協力させてもらうわ」
朱里「はわわ、よ、よろしくお願いします!」
冥琳「それじゃ、容疑者とご対面だ」
容疑者
部屋に入ると、六人が不安な顔で椅子に座っていた
雪蓮「この人達が午後七時から午後八時の間に遊びから抜け出したのね」
冥琳「雪蓮、お前もいただろ」
雪蓮「遊びに夢中だったから覚えていないわ」
冥琳「はぁまったく、とりあえずそれぞれどの時間に、何をしていたのかを聞かなくては」
一人目
詠「あたしは、午後七時半ぐらいに三分ぐらい出ていたわ」
冥琳「いったい、何を」
詠「のどが渇いたから、水を飲みに行ったわ」
冥琳「なら、あの食卓に行ったと?」
詠「そうよ、でもあたしは何もしていないわ」
冥琳「わかった、ご協力感謝する」
二人目
焔耶「私は詠が戻った後に小腹が空いて肉を取り入った」
雪蓮「その時、何か変化とかあった?」
焔耶「いや、何も無かったしかし何で華琳殿があんな事に」
雪蓮「ありがとう」
三人目
思春「私は七時二十分頃にトイレに行っていた」
冥琳「そうか、証人とかいるか」
思春「一様、蓮華様に席を外すと行っているが一緒に行っていないので、証拠はありません」
冥琳「そうか」
思春「あの、華琳殿は大丈夫なんですか」
冥琳「ああ、命には別状ないそうだ」
四人目
桂花「なによ、あたしが痺れ薬が入ったカプセルを入れたっとでも言う気?」
冥琳「いや、そういう訳ではない、ただお前の出ていた時間が聞きたいだけだ」
桂花「ふん、八時十分前にトイレに行ってたわ、五分ぐらいして戻ってきたわ」
冥琳「そうか、ありがとう」
桂花「それより、怪しいのはあの男でしょ!」
冥琳「怪しいとは?」
桂花「このパーティの主催者、あの精液孕ませ男よ!あいつ、見たのよ華琳様が持っていたコップと同じ模様のを持っている所を」
冥琳「なんだと!」
五人目
一刀「確かに、八時五分前に俺はコップを持っていました」
雪蓮「となると、貴方が犯人ね」
一刀「え!」
雪蓮「だって、そうでしょ貴方が自分のコップに薬を入れれば…あれ?」
一刀「何で、俺が自分のコップに薬を入れるんだよ、入れるならその人のコップだろ」
冥琳「確かにそうだな、ではなぜ華琳殿は北郷のコップを?」
一刀「知らない、それにあの時間、俺は自分のコップに入っていたジュースを飲んでいたが何にも起きなかったぞ」
二人「「なんだって!」」
終了
五人が抜けた時間を整理するとこうなる
7:20~7:25 思春がトイレに行く
7:30~7:33 詠が水を飲みに行く
7:33~7:37 焔耶が肉を取りに行く
7:50~7:55 桂花がトイレに行く
7:55~7:57 一刀がジュースを飲みに行く
雪蓮「ねえ、冥琳どう思う」
冥琳「少し調べたい事がある、お前は邪魔しないように」
雪蓮「ぶー」
食卓
午後七時、私達は北郷殿の遊びのため、広間まで行ったつまり、その間誰もここにはいないはず、あの五人を除いて。犯人の検討は付いている、しかしどうやって薬を持ってきた。パーティに参加するも警備は厳重だった。何か工夫しない限りもって来れない。それに犯人はどうやって薬を入れた。午後八時五分前、北郷が薬入りのジュースを飲んでも平気だったと言ってたのも謎だ
冥琳「ん、これはパーティの参加者が持ってくる物のリスト……そうか!雪蓮、すぐに皆を呼ぶぞ」
雪蓮「あら、冥琳も犯人わかったの?」
冥琳「そのセリフからするとお前も気付いたのだな」
雪蓮「当然、私の勘をなめないで」
広間
朱里「あの、雪蓮さん犯人が分かったって本当ですか!」
雪蓮「ええ、犯人はこの中にいるわ」
ザワザワ
詠「いったい誰よ」
桂花「決まっているでしょ犯人は…『北郷では無い』…え?」
朱里「それじゃ、誰ですか?最後に抜け出したのは北郷さんですよ」
桂花「そうよ、それにこいつはコップを持っていたのよ」
冥琳「いや、犯人は間違いなく北郷ではない」
桂花「え?」
冥琳「それを証明するため、私が犯人を特定するための証拠を見つけた」
朱里「しょ、証拠が見つかったのですか」
冥琳「まず、この時刻表だ。全員が大体三分から五分の間その場から抜け出している。三分もあれば充分犯行を行う事ができるわ」
一刀「だが、俺がジュースを飲んだのは皆が外した後だ。もしその時に何かを入れたなら俺が倒れていたはずだ」
冥琳「ああそうだ、だから犯人は氷を使った」
桃香「氷ですか?」
冥琳「ああ、あらかじめ犯人は薬を凍らせ他の氷と一緒に入れていた。これならパーティに持ってくる事が可能だ」
桂花「確かに、それなら誰でも犯行が出来るわ。でもそれって危険じゃない!下手したら無差別に痺れ薬が入ったジュースを飲むじゃない!」
冥琳「ああ、だから犯人はその氷をクーラーボックスの底に隠していた。コレなら他の者に氷が行く可能性は低い」朱里「な、なるほど」
冥琳「そして、この氷が完全に解けるのにだいたい十分はかかる、諸葛警部これで貴女も分かるわよね」
朱里「あ!それじゃ」
冥琳「そう、この事件の犯人は荀桂花『お前だ!』…雪蓮」
雪蓮「ふふふ、やはりあたしの勘は正しかったようね」
桂花「か、勘で解決する気?!」
雪蓮「そう『雪蓮?(ゴゴゴゴゴ)』…ごめん(汗)」
冥琳「諸葛警部、コレを見てください」
朱里「これは?」
冥琳「パーティに参加する者達が持ってくる物のリストです」
朱里「荀桂花…持ってくる物-氷、あ!」
冥琳「そうです、彼女が唯一このパーティに薬を持ってくる事が可能なのです」
桂花「だからって、なんで私が痺れ薬入りのカプセルを『まただ』…え?」
冥琳「私達は一度も痺れ薬入りのカプセルとは言っていない」
一刀「そういえば、俺達は何が入っているのすら知らされていなかったな」
焔耶「ああ、そんな事は聞いておらんぞ?」
桂花「あ」
冥琳「しかも、私と腕相撲した時お前の手は非常に冷たかった、あれはおそらくお前がクーラーボックスから氷を取りために腕を突っ込んだからだろ」
桂花「くっ」
桂花は観念したかのように悔しそうな顔をしてひざまついた
朱里「署までご同行お願いします」
一刀「桂花、いったいどうして?」
桂花「決まっているでしょ!華琳様を守るためよなのになんで華琳様がこんな奴のコップを」
華雄「その話は後でだ、来い」
そのまま桂花は警察に連れて行かれた
一刀「本当にありがとう」
雪蓮「いいのよ、コレも仕事だから」
一刀「今度、またパーティを開く時は必ず呼ぶから」
雪蓮「え、本当?」
一刀「ぜひ、来てください冥琳さん」
雪蓮「え?」
冥琳「ああ、呼ばれたら必ず行く」
一刀「待っていますから」
雪蓮「ちょ、ちょっと!何で冥琳だけなの?!」
一刀「え?だって雪蓮何にもしていないじゃん」
冥琳「確かにな、いいところ横取りされたが」
雪蓮「ぶー、冥琳も行くなら私も行くからね!」
一刀「ははは」
冥琳「まーこれにて一件落着だな」
こうして、パーティで起きた事件は解決した
白蓮「だから!私の取調べがまだだ!!!!!!!」
予断
この事件では華琳がコップを口にした理由ですが、読者の皆さんは既にお気づきですよね。もし華琳が飲んでいなくてもこの事件は必然的に起きていたのです。桂花がこの犯行を行っていれば、華琳以外の女性達が犠牲になっていたかもしれない。
おまけ
ガチャン
一刀「あのーなんで、俺にも手錠が?」
霞「アンさんとの女性関係を調べた所、犯罪級の数の愛人がおったんで、アンさんも一緒に来てもらうで♪」
一刀「そんなー!」
ジャンジャン
あとがき
雪蓮「ちょっと、これどういうことよ!」
制作者「はい?」
雪蓮「なんで、冥琳が一番目立っているのよ!このタイトルから見て私が主役でしょ!何気に華雄までいるし!」
華雄「私がいてなにが悪い!」
制作者「いや、タイトルに『冥探偵』ってあるでしょあれは冥琳探偵の意味」
雪蓮「私は?」
制作者「おまけ?『チャキ』・・ヒィ剣を向けるのは止めてください!助けてメーリーーーン」
冥琳「まあ、よいではないか」
雪蓮「何よ、こいつの肩を持つ気?」
冥琳「そのつもりだが?」
雪蓮「ぶー」
制作者「また、ふとトリックが思いついたら投稿してみます。あるいは読み切りみたいにします。それでは読んでくださった読者の皆さんありがとうございました」
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この話はふと思いついたトリックで、恋姫キャラを使って書きました。しかし投稿しようと予定していた日の前に似たタイトルが出たのでビックリしました!
電波?
<(〇人災)/