「あの……」
「ぇ?なに?」
朝のホールルームが終わって欠伸をしていると、隣から声をかけられたので、そちらの方に向くと、少し申し訳なさそうな顔をしている近藤さんがいた。
「申し訳ないだけど私教科書がまだ届いてないから良かったら見せてほしいんですけどいいですか?話しの流れで、以外頼みづらくて……」
「先生に頼まれたし、大丈夫だよ?」
(まあ近藤さんに頭も下げられているから断れないし理由もないだけどな……)
「ありがとうございます。じゃあ机をくっつけましょうか。」
近藤さんは嬉しそうに笑って、自分の机を俺の机の隣に付けた。
「ぁ、うんわかったよ」
俺はその様子を呆然としながら、机をくっつけられると遅れながらも返事を返した。
キーンコーンカンコーン
「はぁ……やっと昼だ……」
俺は4限目の授業が終わるチャイムが鳴ると同時にだらけた。
「あの?大丈夫ですか?」
1限から見せていたため、近藤さんが心配をしてくれていた。
「心配しなくても大丈夫だよ」
顔を少しあげて微笑んで見せたが、まだ近藤さんは、心配そうな顔をしていた。
「そいつは心配しなくても大丈夫」
いきなり現れてそんな発言をしたのは健二で、
「近藤さん、そうだよ~真司はいつもそんな感じだからさ」
その健二の後ろから顔を出して続いたのは、葵だった。
「ひどいな……いつもそんな感じだとか思われちゃうじゃないか。」
「でも本当のこと」
俺は酷いことを言いながら、二人が出現したのですぐに抗議の声をあげたが、健二に即座に否定を
され、その言われた事を言い返すこともできず、
(否定することもできないのはむなしい……)とか思うことしかできなかった。
「皆さん、仲がよろしいんですね」
「「まあ(ね)真(司)とは長い付き合いになる(からね)」」
二人が近藤さんからの問いをなぜかハモって答えると、近藤さんは、少し楽しげに笑っていた。
「そういえば、真司にご飯のお誘いに来たんだよ~」
近藤さんの様子を見ていた葵は、なにかを思い出したように視線を俺のほうに移して、二カッと笑
った笑顔を浮かべて誘ってきた。
「もうよければ近藤さんも一緒にご飯食べないかな?ぁ嫌なら別に断ってもいいんだよ?」
俺はその言葉を聞き、物のついでと思い、近藤さんも誘うことにした。
「私なんて入れてもらってもいいのですか?」
「うん大丈夫だよ~」
「大丈夫」
近藤さんが申し訳なさそうに言うと、即座に答える二人を見てやっぱり俺の友人だと改めて思っ
た。
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせてもらいますね。」
近藤さんは嬉しげに答えたので、やっぱり誘って良かったと安心をすることができた。
「じゃあ早く準備しないとね~時間がもったいないから健二と真司あと二つ机と椅子持ってき
て!」
「あいわかったよ」
「わかった」
葵にこっき使われるのはいつものことなので俺たちは、俺の席の周りのところからお互い1セット
ずつ持って帰ってきた。
「はいおかえり~」
「お二人ともお疲れ様です」
「ただいま帰りました」
「ただいま」
俺たちは定番(?)のあいさつを交わすとすぐ小学校で給食を食べるときみたいに机をつなげた。
「さて各自さっさと座ること!近藤さんあたしの隣ね~」
いつものとおり健二の席の隣に座り、葵は近藤さんを手招きして、近藤さんは戸惑いながらも葵の
隣の席に座った。
「ねぇねぇ近藤さん!早耶ちゃんと読んでもいい?」
「おいおい、いきなりだな。そんなにいきなりしょうにn「良いですよ」あぁ認められるんです
ね。」
「気にしたら負け」
「そうだな……」
「早耶ちゃんね!さて馬鹿達はほっといて、あたしは西原葵だよ~呼ぶときは葵でいいからね」
「それでは葵さんとお呼びしますね」
いきなりの葵からのお願いを嫌な顔をせず、快諾して嬉しそうに会話をつづけていた。
俺はその様子を横目に見ながらかばんから朝昼兼用となったパンを出して袋の口を切った。
「わしは相良健二。健二と呼べばいい」
「はいわかりました。健二さんとお呼びしますね。あの……田村君はなんとお呼びしたらよろしい
ですか?」
「ぇ?俺?じゃあ下が真司だから真でも真司でも何とでも呼んでいいよ」
俺は、いきなり話を振られたからかびっくりしながらもなんとか会話をする事ができた。
「それではそうですね……真司さんとお呼びすることにします。それでは健二君と真司君は、私の
ことを早耶と呼んでくださいね。」
「あたし達が早耶ちゃんのこの学校で初めての友達ということで!」
「そうだな」
「真司もそれでいいよね?」
「ぇ?そうだね。もう早耶さんの友達だよ」
早耶さんに下で呼ばれることになぜか凄く懐かしさを感じていたが、葵にそう声をかけられたもん
だから急いで返事を返した。
「みなさんありがとうございます。改めてよろしくお願いします。」
「早耶ちゃんよろしくね~」
「よろしく」
「うんこちらこそよろしく」
みんな笑顔でそう言いあい、それから食事をしながら色々な話しをして盛り上がった。
「それにしても真司のご飯なんかとても貧相だね~ちゃんともっと食べなっちゃいけないよ?」
楽しく会話をしている中、葵が突然俺のご飯について突っ込みを入れてきた。
「これで十分なんだよ。あと準備する時間もないし」
「真が朝ぎりぎりまで寝ているから時間が無い」
「いいんだよ。俺は食事より睡眠の方が大事だから」
俺はそう言い切って、今食べているパンが残っている部分を、いっきに口の中に放りこみ、机にお
いてある紙パックのコーヒー牛乳を取り、流し込んだ
「ゴクゴク。ふぅ~終わり!」
「そのようにいっきにお食べしたら体に悪いですよ」
早耶さんは食べている最中の箸を止めてそう注意をしてきた。
「早耶さん心配しなくても大丈夫だよ。」
「ですけどなるべくしないでください」
「ん~分かったよ。今日初めて会ったばかりなのに、心配してくれてありがとうね」
「そんなの関係ないです。学校きて始めての友達なのですから」
そう言うと少し照れ笑いを浮かべて、止めた箸を動かし始めた。
キーンコーン カーンコーン
俺たちはその後も食事を食べながらもしゃべっているとチャイムの音が鳴り響いた。
「もう昼が終わりか~」
「終わるのが早いね」
「早く机を元に戻しましょう。」
「それがいい」
机を元の場所に戻し、俺たちは元の席に戻っていった。
「真司さんありがとうございます」
「ん?なにが?」
「昼を誘って頂いて感謝しています。お友達にもなって頂きましたから」
「誘ったのはそうしたかったからだし、流れでなってしまったけどこちらもなりたかったからなっ
ただけだから気にしないで。こちらこそ友人になってくれてありがとうね」
そういうと早耶さん照れ笑いを浮かべていた。
(それにしても早耶さん本当にきれいだな~)
「もう授業だから静かに。」
すこしそんな事を考えているといつのまにか5限目の先生が入ってきていた。
「真司さん午後もよろしくお願いしますね」
「うんもちろんだよ」
その会話をして俺は黒板の方に顔ごと向けた。
「はいこれで帰りのホームルームは終わりです。気をつけて帰るように」
「今日はやっと終わった……」
「お疲れ様です」
俺は帰りのホームルームが終わると同時にへばると早耶さんから労いの言葉を貰った。
「そこ!昼みたいにへばらない!」
「お前駄目すぎ」
「昼と同じで二人酷いな……」
友人二人は昼と同じように俺に対して酷い発言しながら出現をした。
「なぁ、友達に労りの心を持つという気持ちがない?」
「「まったくない(よ?)」」
「悲しくなるからハモらなくてもいいから……」
俺はため息をつきながらおもわず頭を抱えた。
後書きという名のいいわけ
はい恒例のいいわけタイムがやってきました。(まて
まず毎度の事ながら読みづらくなっていましたら申し訳ございません。
それにしましても、表現することや物語を考えるの難しさを感じながら制作を行っていますが、私が今まで読んできました小説を書いているみなさんの凄さが感じられ頭が下がる思いです。
待っている人がいらっしゃるか分かりませんが、一人でも見てくれる人がいる限り完成させられるように今後も努力を続けていきます。
最後になりましたが、支援ボタンを押してくださった方やお読みになってくれたみなさま、本当にありがとうございます。
私こと元樹は、ゆっくりの更新ですが、今後も頑張って続けていきます。
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はい第二話やってきました!
え?別に待っていない?そんなこといわないで…(泣
更新が遅くて本当にすいません。
ゆっくりと更新を続けますので気長にお待ちください