???side
(ここは交州の山の中。
山菜と薬草を取りに来たのだけれど、道に迷った挙句目の前には・・・)
「ぐるるるるる!」
(虎が威嚇してるんだよね・・・)
「ど、どうしよう・・・」
(とりあえず、宥めてみよう。)
「どうど「ガオー!」ひいっ!」
失敗だった。
(なんとか、腰は抜けずに済んでるけどこれは時間の問題だよね・・・
逃げても無駄だろうし、ホントにどうしよう・・・
ていうか、だんだん虎さんが近付いてきてるのは気のせいだよね?)
「あ、あたしなんか食べても美味くないよ?
ほ、ほらあっちに兎とかいるしさ、そっちにしなよ。」
説得を試みるも失敗。
あたしは諦めたように目を閉じる
(ああ、あたしの命はここまでなのかな。
父さん、母さん、先に逝くことをお許し下さい。)
「ぎゃーーーーーーーー!!!!」
(ああ、自分の断末魔ですら他人事のように聞こえるなんて
もう魂が体から離れてしまったのね。)
ガサ、バキ、ドスン。
「ガゥ~」
虎の情けない声が聞こえて何かおかしいと思い、
恐る恐る目を開けてみる。
「あいたたた」
するとそこには、のびた虎とその虎の背に乗った変な服の男の子がいた。
side out
一刀side
「・・・・だ・・い。」
誰かの声がする。
昨日部屋の鍵かけ忘れたのかな?
「お・・・て・・さい。」
でも、聞き覚えのない声だな。
及川のやつがふざけてやがんのか?
「おき・・だ・い。」
すごい透き通った声だな。
及川のやつにこんな特技があったとは。
つか、やけに風が通るな・・・
「そろそろ起きてください。
でないと、死にますよ?」
・・・・・へ?
ハッキリと死ぬと言われて目を開けるとそこは
空の上だった。
「でえええええええええええええええええええええええ!!!!!!」
しかも、ありえない速度で落下中。
「まったく、もうちょっと早く起きてくれれば少しは説明できたんですけどね。」
パニック状態だったが、声をかけられて右を見ると
見知らぬ女性が一緒に落下していた。
「なにこの状況!どうなってんの!?
俺、部屋で寝てたよな!?
なんでパラシュートなしでスカイダイビングしてんの!?」
「その質問にはおり・・落ちてから答えます。」
「なんで言い直したの!?
ていうか、この高さは死ぬでしょ!
あんたもそう言ってなかったか!?」
「とりあえず、少し黙った方がいいですよ?
もうすぐ地上ですから。」
女性に言われて下を見るとあと500mくらいまで地面が迫っていた。
「ぎゃーーーーーーーー!!!!」
父さんや母さん、じいちゃんや及川の顔が次々と頭をよぎる。
(ああ、これが走馬灯ってやつか・・・)
そのまま目を閉じて来るであろう痛みに耐えようとする。
「耐えられるわけないか・・・」
ガサ、バキ、ドスン。
木に当たったんだろう音の後に、柔らかいような硬いような物の上に落ちる。
「ガゥ~」
木でかなりのブレーキがかかったんだろう、
枝に擦った痛みと、落ちたときの尻の痛みくらいで済んだようだ。
・・・死ぬよな、普通。
「あいたたた」
そんなことを言いながら、とりあえず現状把握の為目を開ける。
すると、目の前には目を丸くして呆けている女の子がいて、
自分の下にはもの凄く大きな猫・・・ではなく虎がいた。
side out
キャラ紹介 一刀君
この一刀君は強め設定です。
武器は2振りの日本刀で大業物で名前が焔と氷雨
戦闘スタイルは二刀流で、通常(一対一で陸上戦)なら季衣や琉々、蒲公英辺りには勝てる。
交州の辺りに落ちましたが、これから移動させます。
ちなみに、まさかのあの人がメインヒロインになりましたw
そして、もちろん種馬パワーは健在です。
何人を毒牙にかけるのでしょうかwwwww
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本編かと思いきやまさかのプロローグというw
オリキャラが出まくります。
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