No.141694

漆黒の狂戦士と薄幸の魔王<決戦・3>

流狼人さん

とある将の散りざま・・・昨日頑張ってFate14話を見て書きました。

2010-05-08 09:55:36 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2601   閲覧ユーザー数:2377

<side 小次郎>

 

 

なん・・・・・・・だと!

 

 

 

きっと・・・他の者が見たら我が秘剣を無効化した様に見えるだろう。が、

 

 

「一度見ただけで・・・我が秘剣の三撃の交差点を・・・・つくとわ。」

 

 

「っふ。なに、完全には防ぎきれなかったぞ。見ろ?華の乙女の体をこんなに斬り付けおって。」

 

 

っくっくっく・・・。真に・・・良き武人だな。

 

 

「我が名は李稚然。真名を小次郎だ。貴殿は?」

 

 

「我が名は趙子竜。真名は星だ、小次郎殿。」

 

 

そうか・・・・

 

 

「その身・・・天へ飛翔する竜が如く・・・・されどその名は・・・夜天を彩る星輝・・か?」

 

 

「ほほう。これはこれは?強烈な告白ですな。」

 

 

「ふ、それよりも私に構い過ぎると「ぎゃーーーーーーーーーー!!」陣が落ちるぞ?」

 

 

「な!!??」

 

 

慌てる星・・・・なんとも可愛げがあるな・・・

 

 

「ゆけ・・・」

 

 

「なんですと??」

 

 

「もはやこの傷・・心の臓器に達している・・・何より・・・・私を負かしたのだ・・・試合に勝って勝負に負けたら・・・・私が許さんぞ・・」

 

 

・・・しばらくして星は陣へと戻って行った。

 

 

「しかし・・・ッグ!」

 

 

ついに膝を折ってしまった・・

 

 

「・・・・月よ・・・すまぬ・・・・・な・・・巨人よ・・・・・月を・・ガハッ・・・皆を・・・・・たの・・」

 

 

 

 

 

 

ここに・・・侍は倒れた・・・・・・唯その顔は・・・微笑みを浮かべていたのだった。

 

 

 

 

 

 

場所変わって・・・孫権達は・・往生していた。

 

 

原因は言わずと知れた巨人・・・姉の・・・祭の敵であるのだが・・

 

 

「はっ!!」「へあーーーー!!」「せいっ!!」

 

 

 

蓮華・思春・明命の三人がかりで挑んでいるというのに・・

 

 

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」

 

 

まったくをもって・・相手に出来ないほど・・

 

 

「がっ!!「はうぅ」「っく!」

 

 

圧倒的な力の差で負けていた。

 

 

 

幸いにも思春の御陰で左手を切断、明命は右手を刈り取り剣を落させ、蓮華は思いと憎悪を籠めた一撃で・・・・胸板を貫くことができたが、

 

 

「■■■■■■■■■■」

 

 

巨人は咆哮と共に傷を塞ぎ、腕を再生されたのである。化け物過ぎている!!!

 

 

再生後・・まったく攻撃が通らず、逆に攻撃され逃げていた。

 

 

明命は・・・剣を半ば折れており戦闘不能

 

 

思春は・・・体中傷だらけで、尚も蓮華を守っていた

 

 

蓮華は・・・最早精神が参っており足が重くなっていた

 

 

 

ついに三人とも力尽きて倒れこんでしまった。近くにあるのは・・・斬り裂かれた同士たちの骸だけだった。

 

 

 

「__________________」

 

 

 

 

巨人は何も言わず・・・唯剣を・・・向けた。死刑宣告であった。

 

 

 

 

 

三人は・・・・武器をとり構えた。

 

 

何もしないなら・・・・壮絶に戦い向く・・・そう・・・三人の心が合わさった時。

 

 

 

 

 

「蓮華様!!」

 

 

そこに現れたのは・・・・・・孫呉最後の柱石。周公勤であった。

 

<side 冥琳>

 

 

覚悟が決まった。

 

 

済まない雪蓮・・・・祭殿・・・・

 

 

 

「蓮華様・・・江東まで退却します。殿はわたしがやります。」

 

 

 

「・・・・ぇ?・・・何を言ってるの冥り「ごめん!」・・っか・・・」

 

 

 

「冥琳様・・・何するんですか!」

 

 

と蓮華様に当身を喰らわせ気絶させ、明命と思春も兵達が確保し担いでいた。

 

 

 

「時間を稼ぐ・・それだけだ。蓮華様を頼む。きっと怒って、悲しむだろうな。―――皆で、支えてやってくれ。」

 

 

 

「「冥琳様!!」」

 

 

 

「連れて行け。大丈夫よ。私たちは、これから頑張るから。」

 

 

そう二人に伝えると蓮華様と一緒に引かせた・・・・

 

 

 

「さて・・・待たせたな。」

 

 

 

そういうと私たち百の兵達は剣を構えた。

 

 

其れに応える応えるように剣を構える最大の難敵。

 

 

 

 

 

 

「ご覧の通り、貴様が挑むのは孫呉の精鋭。生死の極地!! 行くぞ!!恐れずしてかかってこい!! 」

 

 

 

と巨人に・兵達に・何より自分自身に活を入れ・・・・・躍りかかった。

 

 

 

「いくぞ皆の者―――一人一殺だ!!」

 

 

 

「「「「「「「オオオオオオオオオオオ!!!」」」」」」

 

 

 

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・この戦いは・・・自分のような未熟者では文字にすることなどおこがましい・・・言えることは一つ・・・・血湖の上に伏している人の中に・・・漆黒の長髪を血化粧で染めた・・美女が一人いたこと。何より・・・その顔は、満足そうな笑顔であった。何かを成しとけだ様な・・・死顔であったのだった。


 
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