No.137985

真面目な妄想小説

だんごPOさん

マジ妄小説の第二段です。コメントください

2010-04-22 20:06:58 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:530   閲覧ユーザー数:527

第一章~天敵現る!~

 

授業終了の鐘。

 

夕日が差し込もる教室。

 

ほのかに黄金色に染まっていた。

 

まだまだ暑い夏はこれから急に寒くなる。

 

外は蜩の声でいっぱいになっていた。

 

「今日はどうだった?古畑君。美佳ちゃんと話せた?」

 

誰だろう。

 

逆光でよく見えない。

 

仕方ないので声で判断する。

 

ん・・・この声は?

 

「あぁ・・・清澄さんか。うん!いい日だったよ!」

 

予想は当たったらしい。

 

彼女は清澄百合さん。

 

綺麗に結んだ茶色い髪

 

少し高い身長に、とても華奢な体をしている。

 

正義感が強く、何でも一生懸命こなす優等生

 

さらに、学年トップの頭脳を持つ秀才だ。

 

僕らは、美佳ちゃんの件でそこそこ仲がいい。

 

「どうしたの?部活、行かないの?」

 

清澄さんは少し悩んで

 

「ん~今日はサボろっかな~」

 

これでも優等生です。

 

「だって、めんどくさいんだもの」

 

これでも優等生ですよ?

 

「先生ちょっとウザいし~」

 

これでも優等生ですよ??

 

「・・・・・・・・」

 

僕はしばらく声が出なかった。

 

「古畑君は?行かないの?」

 

清澄さんは優しい笑顔で尋ねる

 

「僕はもう少ししたらいくよ」

 

「そう。がんばってね」

 

「うん!」

 

いつもここで美佳ちゃんの事や、部活の話をする。

 

「百合~~~~~~いる~~~~~」

 

うわ!嫌~なやつが来た!

 

「なつ~~~!ここっここっ古畑君に食べられちゃうよ~」

 

なんて事を言うんだ!清澄さん!!

 

またそんな誤解されることをっっっ!

 

「古~畑ぁぁあぁ」

 

あーめんどくさい事になったな・・・

 

騒ぎが起こる前に紹介しておこう。

 

今すぐ飛び掛ってきそうなこの女

 

名前は、神崎夏妃。

 

簡単に言えば、少し美人でスタイルがいい。それだけ

 

美佳ちゃんに比べれば足元にも及ばない!

 

それに話によれば彼氏は頭の中に1000人いるらしい。

 

あ~やだやだ

 

こーゆーのが居るから・・・

 

おっと、時間切れだね。

 

「このやろ~殺す!」

 

とことんめんどいな~

 

「ふん!」

 

軽くかわし夏妃は躓く。

 

「うあっとっと」

 

トンズラしよっかな。

 

「おい!古畑!」

 

夏妃が人差し指を突きつけて言い放つ。

 

「なんだよ」

 

「おまえ、美佳ちゃんがいるくせに百合にまで手ぇ出すなんて最低だ!!」

 

「そうだ。そうだ~。さいていだ~」

 

清澄さんが100%棒読みで言う。

 

「こら!清澄さん!元は清澄さんが変なこと言うから!」

 

「あっれ~そうだっけ~」

 

くぅ~ムカつくな~

 

また夏妃が怒鳴る。

 

「美佳ちゃんは十分可愛いんだからちゃんと付き合ってやれよ!」

 

ムカッときて僕も怒鳴る。

 

「付き合ってるよ!でもいつも夏妃がジャマして美佳ちゃんとろくに話せないんだよ!」

 

「そうだ。そうだ~。もっと話させろ~」

 

またも清澄さんが100%棒読みで言う。

 

僕と夏妃が

 

「「どっちの味方なんだ!!!」」

 

清澄さんは、

 

「テヘっ」

 

と舌をペロッとだして笑っていた

 

 


 
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