No.135773 異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 10話RYOさん 2010-04-11 16:23:58 投稿 / 全8ページ 総閲覧数:3519 閲覧ユーザー数:3237 |
俺はジュエルシードの暴走から彼女達を守った。
でも、その代償に俺は・・・
魔法少女リリカルなのは月・・・・・・はじまります。
yukito side
俺はジュエルシードの中の魔力が高まったのを感じて飛び出す。
ジュエルシードの魔力は今にも暴発しそうだ。
「ちっ!間に合え!」
ジュエルシードの前フェイトの前に来た俺は、投影を使いなのはちゃんの前にローアイアスを投影して俺は、
「ATフィールド!全開!」
ATフィールドを張るが・・・・
ピキッ!・・・ピシ・・ピシ・・・
(ATフィールドが破れる!)
パキィン!
ATフィールドが割れるとともに凄まじい魔力の奔流が俺とフェイトを襲う。
(俺は何とかなる、だからフェイトを助ける・・・・!)
俺はフェイトを抱きしめて対魔法防御を全開にする。
side out
FATE side
ジュエルシードが暴走したとき、私はもうだめだと思った。
でもそのとき、彼がわたしの前に来て、6角形のフィールドを張って魔力流を防いだ。
(どうして私のことを・・・・あなたと私は敵同士なのに・・・)
彼が張ったフィールドも、もうそろそろ砕ける。砕けたと思ったら彼が私を抱きしめてきた。どうやら身を犠牲にしてまで私を守るらしい。
(どうして?)
ジュエルシードの魔力が収まったとき、彼が私から離れ地面に落ちていく。
私は彼を見捨ててジュエルシードのところへ向かった。
ジュエルシードの封印が解けている。バルディッシュも今は使えない。私はお母さんのためにジュエルシードを両手で包み封印魔法を使用する。
ジュエルシードの光が手からこぼれる。
(止まれ・・・・・・止まれ止まれ。)
私は何度も念じる。ジュエルシードの魔力で手袋が破れ、手に痛みが走る。
私がそう念じていると、彼が起き上がってきた。背中は傷ついて血を流し、髪は所々焦げ、目の焦点が合っていなくてもゆっくり彼はこちらに近づいてくる。
「ユエさん!?動いちゃダメです!」
高町なのはがそう彼に言う。しかし、彼は、ゆっくり、一歩一歩こちらに近づいてくる。そういえば彼もジュエルシードを狙っているということを思い出し。私はジュエルシードに、早く止まってと願った。
その願いを聞き入れたかのように、ジュエルシードはその活動を停止する。しかし彼は、私の目の前に来ていた。
ガシッ!
彼は私のジュエルシードを持っている手を包むように握る。
私は振り払おうとしたが、彼が言った言葉にできなくなってしまった。
「大・・・丈夫・・・だ、何も・・・しな・・・い。」
彼は、目をつぶって、
「ベ・・・ホマ。」
すると私の手にあったジュエルシードを封印するときにできた傷や、背中にあった傷が治っていく。
彼の方が辛いはずなのに。どうして、という言葉が頭の中で繰り返され、私は彼に聞いてしまった
「どうして?私達は敵同士なのに・・・」
すると彼は。
「さて・・・な。つい・・・体が動・・いて・・・しまっ・・・た。」
そう言って彼は、目を瞑る。どうやら気絶したようだ。
「ゲホッ!ゴホッ!・・・・フェイト!こいつに何かされなかったかい!?」
いつの間にか起きてたアルフが、彼を警戒しながら近づいてくる。
「アルフ・・・大丈夫、何もされてないよ。」
「本当かい?なら良いんだけどねえ。」
私が無事だったので安心したようだ。
「アルフ、帰るよ。その人を運んでくれる?」
「な・・・なんでさフェイト!?コイツは敵だよ!?」
「その人は私を助けてくれたから、だから・・・」
「ああ!もうわかったよ!・・・・・っう!」
「アルフ!?大丈夫?」
「ご・・・・ごめんフェイトそいつとの戦闘で右手が・・・・」
どうやらアルフは彼との戦闘で右腕を痛めているらしい。
「いいよアルフ。私が運ぶから。・・・・よいしょ。じゃあ行くよアルフ。」
「はいよ!フェイト!」
私は彼を背負いながら跳ぶ。
「あ!ま・・・待って!」
そう彼女が言ってきた様な気がするが気にしないで家への道を急いだ。
遠見市 住宅街
マンションに帰ってきた私達
「これで良し。」
「アルフ、この人は大丈夫かな?」
「回復魔法もかけておいたから死ぬことはないと思うけどね~。この傷、結構深いんだよ。」
「・・・・・・・。」
「あ・・・フェ、フェイトのせいじゃないよ!」
「ううん。これは私のせいだから・・・。」
「フェイト・・・・。」
私は明日おかあさんに報告に行かなきゃならないのに彼を見ていた。
アルフがもう寝たほうがいいって言ってきたけど、なぜか彼が気になったんだ。
私が彼を見ているとアルフが思い出したように言った。
「そういえばコイツ。なんで仮面なんか着けているんだろうね~?」
そういえばそうだ。なぜ管理局が来ないこの世界で仮面を着けて正体を隠すんだろう?
「ねえ、フェイト。」
「?」
「コイツの仮面。取ってみないかい?もしかしたら面白い顔なのかもしれないよ?」
「え?だ、だめだよアルフ!失礼だよ!」
私は彼が起きないように小声で言った。気になるけど・・・・それはダメ。
「良いじゃないか。それにほら、寝るのには仮面が邪魔だろうし、もしかしたら仮面の下が治ってないかもしれないじゃない。」
「う・・・そ、そうだね!ちょっと邪魔かもしれないし、はずそうか。」
そう言って私は彼の仮面に手を伸ばす。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・」
緊張で息の音が大きくなる。そして私は彼の仮面を・・・・
パンッ!
「触るなっ!」
取れずに彼に振り払われた。
「フェイトッ!あんた・・・。」
怒られた。手の痛みは関係なくなぜか、涙が出そうになる。
「あっ・・すまない。驚いて手が出てしまったようだ。・・・どうしてこれを外そうとした?」
「フェイトは悪くないよ!あたしが悪いんだ!」
「ア、アルフは悪くないよ私がやろうとしたんだし。」
私達は同じようなことを彼に言う。
「あ~っと。状況が解らないのだが、なぜ君たちはこれを外すという考えになったのだ?」
彼は少し戸惑いながらそう言った。
「あたしが、あんたが寝るのにそれは邪魔だって、治療してないところがあるかもって、言ったんだ!だからフェイトは。」
「それでも。それを実行したのはわたし。だから悪いのはアルフじゃなくて、私なんです。」
「フェイト!」
「2人とも少々落ち着いてくれないか?別に私は怒るつもりは無い。」
「だ、だけどさ!」
「君たちは私のためを思ってしようとしたことだろう?」
私達は同時に頷く。
「なら、私が怒るのは筋違いだ。手を払ってしまったことは謝ろう。すまなかった。」
そう言って彼は頭を下げてくる。
「そんな!いいですよ。」
side out
yukito side
「それで、ここはどこだ?」
「ここは、私たちの住んでるマンションです。あなたがあの後倒れてしまったので、治療をするために此処へ。」
どうやらフェイト達がここに連れてきたらしい。敵である俺を。
「そうか。では君は命の恩人、といったところか。」
「え?」
「あのままあの場に居たら、ありえないと思うが、彼女たちに何かされていたかもしれないのでね。」
まあ、絶対にそれだけは無いだろうけど、とりあえず言っておく。
「ふむ・・・・お礼といってはなんだが。これを君達にやろう。」
そう言って俺は懐からある物を出す。
「それは!」
「ジュエルシード!」
「これの名称かね?では、ジュエルシードとやらを君達に。」
「え!?で、でも・・・」
「遠慮する事はない。命が助かったと思えば、安いものだ。」
そう言って俺はジュエルシードを1個、フェイトたちに渡す。
「あ、ありがとうございます。」
「気にするな。」
「あ!もうそろそろお母さんに報告に行かなきゃ。」
「・・・・・そうだね。」
フェイトは思い出したように。アルフは嫌々といった感じに言う。
「む?君達は母親に言われてジュエルシードを集めているのかね?」
「え!?あっ・・・。あの!今のは・・・」
「・・・・大丈夫だ。今、私は何も聞かなかった。」
「・・・そうですか。ありがとうございます。」
「それで?母親の所に行くのだろう?どうやって行くのだ?」
「転移でいきます。」
そうフェイトは言う。あれ?それって言っちゃっても良いのか?まあ良いや。
「そうか・・・なら私もそろそろ帰るので途中まで送っていこう。」
そう言って俺は立ち上がる。
それを見て、フェイトが慌てて止めてくる。
「え!?ダメですよ!じっとしていなきゃ!」
「大丈夫だ。」
「大丈夫じゃないです!死んじゃうくらいの怪我をしてるんですよ!?ここで休んでてください。」
「そうだよ。悪いこと言わないからここで休んでいきな。」
「心配するな。なにも怪我を負ったまま移動するなどしない。移動するのは回復してからだ。」
俺は、目を閉じ、魔力を身体に満たして呪文を唱える。
「ベホマ」
すると傷がどんどん治っていく。
「すごい。」
その様子にフェイトが驚いている。
その間に傷が完全に回復した。
「さて、では行くとしよう。」
俺達は屋上に行き、転移の準備をした。
「む?テスタロッサそれはなんだね?」
俺はフェイトが持っている箱を指差しながら、質問した。
「これですか?母さんへのお土産なんです。」
「甘いお菓子か。・・・こんな物あの人は喜ぶのかね~?」
「解んないけど、こういうのは気持ちだから。」
「そうだな。普通、贈り物をされて嫌がる人間はいないだろう」
「ふ~ん。」
アルフが不思議そうな顔でお土産を見ている。
「あの・・・少し離れていてくれませんか?」
「ふむ?・・・そうだな。正体不明の人間が転移する前にいたら嫌だろう。わかった。離れていよう。」
そう言って、俺は離れていく。気で耳を強化することも忘れない。
フェイトは、声が聞こえない所まで俺が離れたのを確認すると、転移する場所を唱える。
「次元転移。次元座標、876C 4419 3312 D699 3583 A1460 779 F3125・・・・開けいざないの扉。時の庭園テスタロッサの主の下へ。」
フェイトたちは転移していった。
さて、俺も帰るとするか。
side out
nanoha side
今日はユキくんが学校に来なかった。
先生にも連絡をしていないらしい。
「どうしたんだろ?あいつ。」
「心配だね。何もないと良いんだけど・・・」
アリサちゃんもすずかちゃんも心配している。
学校の帰り道、いつもはユキくんが隣にいて・・・。
どうしたんだろう?ユキくん大丈夫かな?そういえばユエさんも、あの後大丈夫だったのかな?・・・・あれ?ユキくんとユエさんってどこか・・・・
その思考は、誰かが使った・・・たぶんフェイトちゃんが使った魔法の気配に気をとられて、忘れてしまった。
あとがき
異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月を呼んでいただきありがとうございます。
いつも呼んでくれている人、お久しぶりです。
今回はクロノを出す予定でしたが、なぜか出てこなくなりました。
次にクロノとプレシア、あとリンディさんを出す予定です。
なのはちゃん、雪人とユエが、似ている事に気づきそうでしたが、気づきませんでした。もどかしいですね。
感想、応援等がありましたらコメントしてください。待ってます。
それでは、これからも異世界冒険譚をよろしくお願いします。
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交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。