華琳「ねぇ、桂花」
桂花「・・・はい」
華琳「私、いますごくおなかがすいたのだけれど・・・・・」
桂花「申し訳ありません、華琳様!まさかこのような事態になろうとは・・・・」
一刀「ん~?華琳、食わないのか?」
華琳「食べないわよ・・・そんな臭いもの」
一刀「うまいのに・・・・・なぁ季衣」
季衣「?、なに、兄ちゃん」
一刀「この近くは何が取れるんだ?」
季衣「えっと・・・熊に狼・・・・あと、角の生えた草食べる動物がいるよ」
一刀「角の生えた動物?・・・・・どんなのだろう」
季衣「えっとね・・・・四本足で・・・・角あって・・・・馬っぽいの」
一刀「ほぉ・・・・(鹿?この時代にいるのか?)」
一刀「今の時期いる?」
季衣「どうだろう・・・・それよりどうするの?」
一刀「今出てる隊にでも食わせてやろうかと思ってな・・・・あいつら出ずっぱりだったから・・・」
季衣「そうか・・・・それじゃぁ僕も・・・・」
桂花「また、食べ物の話・・・・なんでこう男は野蛮なのかしら」
華琳「でも、そのおかげで兵の皆は今のところ元気だけど・・・・」
季衣「兄ちゃん!いた!あれだよ」
一刀「おう・・・・っと秋蘭・・・その・・・借り手もいいか?」
秋蘭「かまわんよ・・・・それに、私にも食べさせてくれるのだろう?」
一刀「ああ・・・・・じゃぁ、借りるよ・・・」
『キリリリリリ・・・・・・シュッ!・・・・・ドスッ!』
一刀「よし!」
一刀「ごめん、秋蘭手伝ってくれ」
秋蘭「火をおこせばいいのだろう?」
一刀「ああ・・・・??!アレをだしてくれ」
??「はい・・・・しかし、北郷様。一体それを使って何を?」
一刀「そんなに薬味ないからな・・・・・味付けれるかな・・・・」
一刀「せめて塩があれば・・・・」
華琳「ないものを強請ってもしかたがないじゃないの?」
一刀「たしかに・・・・・よし・・・・これでいい」
血だらけの彼はその動物を人が食うのにちょうどいい大きさに斬り・・・・
焼き始めた・・・
兵「ただいま戻りました・・・・・付近に賊などは居りません」
華琳「そう・・・・ありがとう」
兵「はっ!」
一刀「おお・・・・戻ってきたならこっちきてくれ」
兵「はぁ?」
彼は今戻ってきた兵たちを連れて・・・・動物を焼いている場所に案内する
一刀「お前たち熊食わせられなかったからな・・・・代わりと言ってはなんだが・・・・食ってくれ」
兵「あの・・・北郷様」
一刀「ん?」
兵「よろしいのですか?その・・・我々だけってのは・・・・」
一刀「ああ・・・・半分はもう、皆食ったからな・・・・かまわん」
兵「はぁ・・・・では、皆もらおうとしよう」
『はい!』
兵「では・・・・いただきます『いただきます』」
最初は静かに食っていた彼らだが・・・・・次第に音を立て・・・・競うように食べていた
桂花「なんと・・・・こんなものたちが華琳様の兵なはず・・・・」
秋蘭「ん?まぁそういうな・・・・彼らとて、空腹なのだ・・・・」
一刀「秋蘭・・・どう?味の方は」
秋蘭「ああ・・・うまいぞ・・・」
一刀「よかった・・・・こら、春蘭。つまみ食いしようとするな!季衣も!」
春蘭「少しくらいいいではないか!」
季衣「そうだよ~いいよね、兄ちゃん」
一刀「だめだ!そんなにほしいなら持ってる人にお願いするんだ!それ以外は却下だ」
二人『ぶーぶー』
秋蘭「ふふ・・・・そんな顔をしなくても、少し分けてやろう・・・・これでどうだ?」
春蘭「おお、さすがは秋蘭・・・・何処かの誰かとは違うな」
一刀「それは俺のことか?・・・・・秋蘭も春蘭には甘いんだから・・・・季衣も食うか?」
季衣「うん」
一刀「・・・・・曹操様・・・・召し上がらないのですか?」
華琳「一刀・・・・そうね、アナタが私の呼び方を変えるなら食べてあげてもいいわよ」
一刀「・・・・それはずるいぞ、華琳」
華琳「あら、ようやく戻ったわね・・・・それで、私にはどんな風にくれるのかしら?」
一刀「どんな風にって・・・・・あーん」
華琳「あーん?(口あければいいのかしら?)」
一刀「ほい!」
華琳「んぐ・・・・はむはむ・・・・あら、おいしいじゃない」
一刀「それは・・・どうも」
華琳「もう少し食べたいわね・・・・」
一刀「残念・・・・意地張ってるからもうないよ」
華琳「そう・・・・」
桂花「華琳様・・・・私の分でいいのなら・・・・」
華琳「いいのかしら?」
桂花「はい!」
??「かえしてなの~・・・それは私のなの~」
桂花「うるさいわよ!」
??「ううぅ・・・・」
桂花「ささ・・・華琳様」
華琳「いいのかしら?」
桂花「はい!もちろんです!」
??「うう・・・・せっかくゆっくり食べてたのに・・・・」
一刀「はぁ・・・・華琳」
華琳「なに?」
一刀「すまないが一切れもらうぞ(ひょいっ!)」
華琳「さっき自分でつまみ食いは禁止したのではないの?」
一刀「こへにはわへがあふ」
華琳「訳ね・・・なにかしら?」
一刀「??、こっひむへ」
??「はい?」
彼は・・・ないてる彼女に口付けをして・・・・先ほどのひとかけらを彼女の口の中に放り込んだ・・・・
??「あむあむ・・・ごっくん・・・・・ほっほんごうさま!?」
一刀「うまかったか?」
??「はい!」
途端に笑顔になる彼女と・・・・うらやましそうにしているほかの子達
口に入れてもらった彼女と中のよい二人はうらやましそうに・・・・
季衣は驚き。秋蘭はあきれたように・・・・春蘭は驚きのあとにうらやましそうに見つめていた
華琳「あら・・・一刀。私にはしてくれないのかしら?」
一刀「そんなにしてほしいならジュンイクにでもしてもらえ」
華琳「桂花に?」
桂花「かっかりんさま!」
一刀「そろそろ街に着くぞ!」
兵「はい!」
民「おお!曹操様!御使い様!・・・・!」
民「御使い様何がありました!?」
一刀「なんでもないよ・・・・大丈夫」
民2「北郷様~!」
民3「御使い様~!!」
華琳「あら、私より一刀の方が人気あるみたいじゃない・・・・」
一刀「それはどうかな・・・・?ほら、あそこの角の子・・・華琳みて笑ってるぞ」
華琳「ええ・・・・」
兵「隊長!・・・おかえりなさい」
華琳「隊長?・・・・一刀のこと?」
兵「あ・・・いえ、間違えました・・・・おかえりなさい、兄様」
一刀「ああ・・・ただいま、流琉」
華琳「一刀・・・彼女は?」
一刀「あとで説明する・・・・それじゃぁ、流琉。皆を頼む」
流琉「はい!」
華琳「それで・・・説明してもらおうかしら?一刀」
一刀「ああ・・・・彼女は典韋っていってつい数ヶ月前に街に出てきたらしい・・・・」
華琳「そう・・・でも、なぜアナタがあんなに親しくしてるのかしら?それに隊長とは?」
一刀「あ・・・そのな・・・・警邏隊に入ってしばらくやってたら・・・その、隊長と呼ばれるようになって・・・」
華琳「そうなの・・・・なら、名実共に隊長になりなさい。コレは命令よ」
一刀「わかった・・・・隊の皆に報告しないとな・・・・」
??「おめでとうございます!北郷様!いえ、隊長!」
??「おめっとさ~ん・・・たいちょ~」
??「おめでとうなの~、たーいちょっ」
流琉「おめでとうございます!兄様」
一刀「おまえら・・・・カクすなら最後まで隠せよ」
華琳「・・・・一刀、コレはどうゆうことかしら?」
一刀「ん?どうもこうも俺は指示してないぞ」
一刀「まったく、真桜と沙和は判るが・・・凪と流琉まで一緒になって・・・」
凪「すみません」
流琉「でも・・・兄様・・・」
華琳「その子たちも警邏隊の一員かしら?」
一刀「ああ・・・・実力は秋蘭が納得する力はある・・・・」
華琳「そう・・・・なら、あなたたち。私の部下にならないかしら?」
凪「いえ、私は隊長のおそばに・・・」
真桜「うちも隊長といたいで~」
沙和「私もなの~」
流琉「私は兄様をお慕いしているので・・・・」
一刀「お前らの気持ちはうれしいが・・・・華琳の部下になれ・・・・今は俺の望みだ」
凪「・・・・わかりました・・・・曹操様、私は楽進、真名は凪と申します」
真桜「うちは李典や・・・・真名は真桜」
沙和「私は干禁なの・・・・真名は沙和なの」
流琉「私は典韋・・・・真名は流琉と申します」
華琳「一刀に言われたからってのは気に入らないけど・・・・あなたたち私の覇道の手伝いをしなさい」
四人『はい!』
華琳「では、以後私のことは華琳と呼びなさい・・・いいわね」
四人『はっ!華琳様!』
一刀「それじゃぁ俺は街にでもいってくるわ・・・・じゃぁな」
真桜「あっ、まってぇな隊長!」
沙和「まってなの~」
流琉「まってください~」
華琳「あなたはいいのかしら?凪」
凪「はい・・・その、華琳様」
華琳「なにかしら?」
凪「華琳様は隊長のことをどう思っておいでですか?」
華琳「どうって・・・有能な男だと思うけど・・・・それがどうかしたの?」
凪「いえ・・・・隊長のことはその程度のことしか思ってないと思ってもよろしいのですか?」
華琳「ええ・・・・そんなことがどうしたの?ふふ、あなた、一刀に惚れているのね・・・・だから」
凪「・・・・ばれてしまいましたか・・・・・ならばお分かりになるはず・・・・・隊長・・・一刀様にもし万が一のことがあったときは・・・・」
華琳「あったときは?・・・私を脅そうというの?」
華琳「覇王である私を?」
凪「・・・・・傲慢が身を滅ぼさないように用心しておいてくださいね・・・・・・覇王・・・・華琳様」
凪「・・・・・・私たちは・・・・・アナタが足元にも及ばない・・・・・あのお方と共にいることを・・・・・・くれぐれも・・・・・用心を・・・・・・」
華琳「覇王である私に・・・・・なんてことを!」
・・・・「でなければ・・・・・・あなたは身を滅ぼすでしょう・・・・・・」・・・・・
華琳「あの声は・・・・凪だったの!?」
華琳「ふふふ・・・・はははははは!私が身を滅ぼす!?そんなわけないじゃない!・・・・・いいわ、その忠告今は受け取ってあげるわ・・・・・でもね、凪」
華琳「一刀はアナタが思っているほどの男じゃないわよ・・・・」
凪「・・・・・あなたはまだ知らないのですね・・・・・・・まぁいいでしょう・・・・・」
華琳(まだ知らない?何を言ってるの!?私が知らなくて彼女は知っていることがあるというの!?)
華琳「アナタは何を知っているというの!?」
凪「・・・・・・あの方の・・・・・・xxxxxxを・・・・・・」
華琳(うまく聞き取れなかったわ・・・・・まぁいいわ、直接問いただせば済むことよ・・・・)
おまけ
流琉「兄様が帰ってきたことだし・・・・今日は何をつくろうかなぁ・・・・」
季衣「あれ?兄ちゃんどこかなぁ~」
考え事をしていた流琉と前を見てなかった季衣 二人は曲がり角で・・・
『どんっ!』
流琉「いたた・・・・あの、ごめんなさい。考え事をしていたもので」
季衣「こちらこそごめんね、僕前みてなくて・・・・流琉?」
流琉「え!?・・・・季衣!」
季衣「やっぱり流琉だ!どうしたの・・・・こんなところで」
流琉「季衣こそ・・・・」
季衣「僕ね、華琳様に仕えるようになったんだよ・・・・流琉はどうして?」
流琉「私は・・・・ここの警邏隊にいるの・・・・ねぇ、季衣」
季衣「うにゃ?」
流琉「季衣はどこに配属になったの?」
季衣「えっとね・・・・親衛隊隊長って兄ちゃんがいってたような・・・・」
流琉「ええ・・・・親衛隊って・・・・すごいじゃない」
季衣「えへへへ、それより流琉は?」
流琉「私は・・・・・まだ決まってないかな・・・・・ついさっき華琳様に仕えることになったし・・・・」
季衣「なら、一緒に親衛隊隊長やろうよ!」
流琉「季衣・・・・気持ちはうれしいけど・・・・私、兄様のそばにいたいの」
季衣「そっか・・・・・でも、これからは一緒に働けるんだね?」
流琉「そうだね・・・・季衣、よろしくね」
季衣「うん!よろしくね、流琉」
一刀「二人ともそんなところでなにしてんだ?」
二人『なんでもないよ、兄ちゃん(兄様)』
言い訳
・・・・書いてると楽しいなぁ・・・・・前回のコメントは熊しかくれなかったですが・・・・
今回は微妙に期待しておきましょうかね
ところで・・・・拠点、必要?
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自分で書いてるものがいかに長いかがよくわかりますねぇ~
3ページで完結できるなんて・・・・すごいです;ω;