<蓮華と小蓮の蜀のセージのお勉強講座>
<はじめに>
今回は、魏から招いた特別講師
による魏の戦史についてお勉強します。
<蓮華と小蓮の魏の戦史のお勉強講座>
稟「はぁ~ 風は先に行ってしまって…ところでここはどこなのです」
一刀「そこのお嬢さん、お困りのようで」
稟 「なっ、なんです。アナタいきなり」
一刀「あぁ失礼、私は北郷一刀 一刀とお呼びください」
稟 「はぁ、では一刀殿こちらに私の友人の風…程昱という者が来ていないでしょうか」
一刀「さあ、一人可愛らしい貴女以外には見ておりませんが(微笑)」
稟 「かっ可愛らしいなんて、からかわないでください(赤面)」
一刀「そう、そこの亭でお茶でも・・・」
小蓮「容疑者、確保!!」
蓮華「アナタには訴師を呼ぶ権利等一切ありません。王命により即腐刑にします」
一刀「腐刑になんかされたら、一刀もうお婿にいけない(ぷるぷる)」
小蓮「腐刑?」
稟 「…ええ!えっーと、ああ、つまりチョン切るのですよ。ジョキンと(真っ赤)」
蓮華「今回は魏の戦史でよく他の作家様達が一度は通る有名な戦いのお勉強をします」
小蓮「オネーさま、何で魏の戦史なの?」
蓮華「べっ、別に魏の話でコレクションする人の為にしたのではないわ(ツンデレ)」
稟 「なんだか込み入った話のようですが、そろそろじめていいでしょうか?」
稟 「それでは魏√を書く作家様なら必ず書くだろう『官渡の戦い』について説明します。
官渡の戦いは、簡単に覚えやすい西暦200年に起きたとされています。多分皆さん
知っているだろうから省略しますが華琳様と袁紹殿との雌雄を決する戦いです」
蓮華「大体有名な戦いだから知っている人は多いだろうから濃い話でいいわ」
稟 「はぁ、それでは兵力と参加武将からいきますと魏軍約1万対する袁紹軍は約12万
と言われております。参加武将は魏軍では華琳様、曹洪、徐晃、張遼、劉延、程昱
私、賈詡、史渙、そして、捕らえられた客将待遇の関羽です。
一方、袁紹軍では顔良、文醜、袁譚、張郃、高覧、沮授、そして客将待遇の劉備です」
小蓮「兵力差が凄い。劉備と関羽はそれぞれ敵対関係のところにいるんだ」
稟 「そうなった理由は知っている人が多いようなので省略しますが、199年に公孫一族を
破った袁紹軍は年内にでも魏軍を殲滅する為に準備をしておりました。一方で魏軍は
防衛拠点を官渡に置きこの絶望的な兵力差ですので、袁紹軍を分散して各個撃破する
方針をとりました。下図がその様子です」
蓮華「各個撃破と簡単に言うけどそれを可能にするには優れた戦術指導はもちろん
機動性や決断力が必要じゃないの?」
稟 「ええ、そうです。そこで上記の参加武将を見てください。
謀士として私・風・詠等がいますが袁紹軍は沮授しか前線にいません。
その為、現場判断と言う点では袁将軍には問題がありました」
一刀「ああ、それだから官渡の戦いは『100日間続いた虚々実々の戦い』でもあったのか」
稟 「圧倒的な兵力差でしたので、この戦いのポイントは知略が重要なファクターとなって
おります。袁紹軍は黄河北岸のレイ陽に陣を敷き顔良将軍を対岸の白馬を攻撃させました。
援軍を率いた華琳様は白馬の西方にある延津に進撃し渡河と見せかけ、袁紹殿が西に移動
すると一転し白馬に強襲し顔良将軍を討ち取りました」
小蓮「ここがかの有名な関羽が顔良と一騎打ちする有名な話ね」
稟 「ええそうです。そして華琳様はすぐさま白馬から西に移動しますが、この時点で袁紹軍は
渡河し延津の南あたりで魏軍を襲撃しました。華琳様は一計を考え白馬からきた兵站部隊
を放置し袁将軍では兵站に気を取られ自然に兵力の分散となりそこを大量の魏軍の騎兵で
殲滅して大勝利をしました。このときに兵站に気を取られて文醜は討ち取られます」
一刀「猪々子のことだから、『おっ!メシみーけ、頂きww』とかいって
ワナにはまったんだろうな(ため息)」
稟 「袁紹軍では二大武将を失った動揺は大きく、戦法を圧倒的な物量による正攻法にでまし
た。その戦法と言うのは東西に長く陣を敷き、ジリジリと進軍するというものです」
蓮華「なに、その頭の悪そうな進軍……
一部を攻撃すれば包囲されるけど補給路が延びきるじゃない」
小蓮「だってあの袁紹だもん。
『由々しく、華麗に、勇ましく、一列に並んで、ハイ前進!!』とか言ったんじゃない」
稟 「一応陣が完成する前に華琳様は襲撃しましたが、殆ど焼け石に水の状態であり、
華琳様は官渡城で籠城せざるおえない状態になりました。この籠城戦は凄まじく袁将軍
が土嚢ややぐらを組み矢を放つと、それに対抗して石を飛ばしやぐらを破壊し、袁紹軍
が地下トンネルを掘るならば塹壕を掘って迎撃するという戦闘が100日続いたとされて
おります」
一刀「その具体的なイメージ映像はアニメ『蒼天航路』のOPにヤグラや石が飛び交っている
のがそうなんだぞ」
小蓮「……100日の籠城、100日間『おっほほほほー!』という声がこだまするのか」
蓮華「けど、この100日間という戦の長期化をするのに懸念する人たちがいたのよ」
稟 「そうです、このように戦争が長期化していくことを懸念した許攸は別働隊を率いて
曹家の本拠地である許を攻撃する献策をしたが認められなかったそうです。
またこの戦に反対していた田豊も書簡を袁紹に送っていたそうです」
小蓮「けど100日間も戦争をしていたら十万の兵を食べさす食糧とか大変じゃないの」
稟 「そうです、戦争をする者が一番頭を悩ます問題は食糧の確保にあります。
その為、物量的に劣っていた魏軍では早くから食糧が尽きかけ袁紹軍に寝返りを考
える者も続出し、華琳様は桂花に許に撤退すべきか相談した程困難な状態でした」
一刀「前回のお勉強のように食人があったのかな(ガタガタ、ブルブル)」
稟 「しかし、華琳様の強運により一人の投降者がきました。
それが先ほどでてきた許攸です。許攸は寝返り袁紹軍の補給基地は烏巣あり、守備隊
は一万であることを伝えると華琳様自ら五千の兵を率いて猛攻を加えました」
一刀・小蓮「おぉぉ~(拍手!!)」
蓮華「けど、普通ならそれを知った本隊は反転をして曹操の率いる部隊を攻撃するんじゃないの」
稟 「それが、普通じゃない人なのです。(タメ息)ここでも袁紹は判断を誤り、
烏巣への援軍を一部に留め、本隊は官渡城を攻撃する為に兵力の分散をしました。
その結果烏巣の守備隊や援軍は壊滅しそれを知った本隊は壊滅となり
袁紹が冀州に逃げ帰ったときには動員した精兵の殆どを失い華琳様との力関係は
逆転しました」
小蓮「そう言えば、郭嘉も間接的にウチと関係あるのよね~」
稟 「?おっしゃる意味がわかりませんが」
蓮華「この官渡のときに曹操に進言した話で、ウチのお姉様が許を襲撃する
という噂が流れたのよ」
稟 「ああ、アレですか(ポン)」
一刀「アレとはなーに?」
小蓮「郭嘉は雪蓮おネー様の政治基盤の弱さを指摘し、
かえって暗殺の危険があることを曹操に言ったの」
蓮華「そー 実際に雪蓮お姉様は長江を渡河寸前まで行って許を攻撃し献帝を迎えようと
したのだけど、雪蓮お姉様がかって滅ぼした豪族の食客に暗殺されたの(諸説あり)」
小蓮「その話にある異説では、どこのダレかがその豪族にお姉様の居場所を教えたこと、そして
激化する官渡城の籠城戦で憂いをなくす為にまるで合わせたかのように暗殺が成功
しているの」
蓮華・小蓮「(ジッ――)」
稟 「それでは、また違う戦争について出ますので本日はここで終了します。(逃走)」
一刀「どーゆことなの?」
蓮華「曹操は二方面作戦を極端に嫌い、雪蓮お姉様と友好的中立を結ぶか、
劉表を使って雪蓮お姉様を牽制するかとの選択がされたらしいの。
その任にあたった謀士を探すと、河南に人脈の少ない賈詡は前線指導、荀彧と程昱は少
ない食糧等をいかに集めるかという重役に奔騰していて暇がない。
とくれば一人だけ、適任がいるの……」
小蓮「その人物は、曹操のめいを私の甥の孫匡(孫策の弟)に、孫一族のもので孫賁の娘を息子
の曹章にそれぞれ婚姻させているの。
そして孫賁に長沙まで与え、孫賁を孫家の有力者として離反させる。
あるいは雪蓮お姉様に取って代わらせようと画策していたことが窺えるの」
一刀「う~ん、事実は闇の中だな」
思春「蓮華様」
蓮華「うん?どうしたの思春」
思春「先ほどの郭嘉殿ですが……」
小蓮「オネーサマ、見て!! 郭嘉が悶絶している!!」
稟 「いけません。華琳様。私は謀略で窮地を脱する策を出した…いあや、舌なんか出したら
…… (以下、事務局のR指定に抵触し強制削除されますので、自粛!!!)
一同「(……渾身の策だったから悦に入っているの?)」
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今回は魏の戦史のお勉強編です。
時間ができましたので、即書ける本編を書きました。
これで、貴方も人生に役に立たない知識が広がります。
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