ご主人様といるといつも思う。
ご主人様はとても“不思議”。
胸の奥をフワッとさせたり、チクンとさせたりいろいろさせる。
これから恋は戦いにいく。ご主人様と、皆と戦いに行く。大事な戦い……。
「ご主人様も……戦う……」
背中がゾクッと冷たくなった。
ご主人様、強い……。
ご主人様はねねにも詠にも、愛紗や恋とも違うおっきな力を持ってる……けど、とっても弱い。
……ご主人様がいなくなる……。
背中のゾクゾクが強くなる。
セキトとねねがいたらいいとずっと思ってた。
ずっとずっと前に。セキトとねねと三人いて、ちゃんとご飯を食べられたらそれでいいと思ってた。
でも……ご主人様がいなくなるのは好きじゃない。
でも……ご主人様がいなくなるのは寂しい。
「もう、寂しいのは嫌……」
ご主人様、遠くに行っちゃダメ……。恋を置いていなくなっちゃダメ……いなくなっちゃったら、恋には見つけられないから……。胸の奥がとっても冷たくなるから……。
だから恋は、ご主人様の傍にいる。ずっとずっとご主人様に必ずついてく。
「ご主人様を守る……」
恋の出来ること、恋のやらなくちゃいけないこと。
恋がやりたいこと。
ご主人様のおっきくて不思議な力。
ご主人様といると感じる不思議な気持ち。
いつもより戟が軽く感じる。いつもより速く動ける。
ご主人様の隣だと、恋は天下無双。
握った戟を高々と掲げる。周りの人にもみえるように。
「……ご主人様は、恋が守る……」
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つい浮かんでしまった妄想を……。とっても短いです。
前回日常の恋を書いてみたのですが、戦いの場の恋というもの浮かんでは消え、浮かんでは消えとなっていたので書いてみました。
日常が恋の可愛らしさを出せるとしたら、戦場は凛々しさを出せると思っておりますが、この文で出せたかどうか……orz