『混沌の時代、流星と共に天の御使いあらわれん。その者、限りない知をもちこの世を正すであろう』
??「以上が街で流れてる噂です」
??「そう、混沌とはよくいったものね・・・・秋蘭、その管路というのは?」
秋蘭「はい、自称大陸一の占い師と言ってますが・・・実際のところはわかりません」
??「所詮噂であろう。何をそんなに危惧しておいでですか?華琳様」
華琳「そうね、ただの噂なんだけど・・・・世が荒れてるのは事実よ。事実、飢餓、横領、窃盗など各地で起きてるのは春蘭も知ってるでしょう?」
春蘭「はい・・・・ですが、華琳様が治めてるこの街周辺ではそのような話・・・・」
華琳「私がいるところだけではないのよ・・・・秋蘭、これについて何かわかったら報告して頂戴」
秋蘭「御意」
華琳「それじゃぁ、これで軍儀は終わり・・・・各自持ち場に行きなさい」
『御意』
華琳「ふぅ・・・・天の御使いね・・・・・どんなものか興味はあるのだけれど・・・・・」
秋蘭「華琳様!」
華琳「あっ秋蘭、どうしたの?そんなにあわてて」
秋蘭「はっはい、今兵から報告があり・・・・我らの街の近くに・・・・その・・・流星が・・・・」
華琳「!?・・・・秋蘭、見に行くわよ!」
秋蘭「はい!」
華琳「すぐに春蘭を呼びなさい・・・・一応用心しないと・・・・」
秋蘭「はい・・・・」
華琳「(あんなもの眉唾ものと思っていたけど・・・・・まぁいいわ、使えるものなら取り込めば・・・)」
曹操が治めてる街から少し離れた荒野に・・・・
??「ん?・・・・ここは?」
青年が一人倒れていた
??「えっと・・・・朝、遅刻しそうになって走って・・・・曲がり角を曲がった時に何かにぶつかって・・・・ダメだそれから記憶がない・・・」
??「それにしても・・・・ここ、どこなんだ?」
彼がキョロキョロと見渡す視界の先は一面の荒野
??「何かのセットか?・・・・にしては、自然だよな」
とりあえず青年は立ち上がり、あたりを見回していると・・・・
??「ん?何だあれ?」
遠くに黄色いバンダナつけたおっさん三人がいた・・・・
??「何だあれ?コスプレ?コアな格好してんなぁ・・・・」
彼はおっさんたちを見ながらつぶやく
??「えっと・・・・なんだあの本・・・・・えーっと・・・・・泰・・・・・兵・・・・・・妖・・・・・・術?」
かろうじて読める漢字で書いてあったので読めたが・・・・
??「あれ?泰兵妖術って・・・・どこかで聞いたような・・・・」
??「ちょっと聞いてみよう・・・・」
??「あの~すみません」
??「ああ?なんだてめぇは」
??「俺は北郷一刀って言います・・・・あの、その本ちょっと見せてくれませんか?」
??「何言ってんだてめぇ・・・アニキこいつの服、高く売れそうですぜ」
アニキ「そうだな・・・お前の着てるものすべて俺たちに渡せばみせてやらなくもないぜ」
一刀「服を!?・・・・でもな・・・・」
チビ「うるせぇ、お前の意思なんてどうでもいいんだ!さっさとよこしやがれ!」
一刀「うわっ!ちょっいきなりなにすんだよ」
デブ「うるさいんだな」
一刀「遅い!」
デブ「ちょこまかと・・・!」
チビ「おいデブそっちじゃねぇ・・・・くそ」
アニキ「おい!てめぇらそんなガキ一人捕まえられないのか!」
一刀「隙あり!」
青年は怒鳴り散らすおっさんの隙をつき、その手にあった本を掠めとる
アニキ「てめぇ・・・・よっぽど死にたいらしいな!」
アニキと呼ばれるおっさんが懐から短剣を持ち出し
アニキ「しねぇ!」
攻撃してきた・・・・が
??「助太刀いたす・・・・はぁぁぁあああ!」
アニキ「ぐはぁ!くそっ!引くぞ・・・・覚えていやがれぇ!」
??「待て!逃がしはしない」
おっさん三人が逃げる 青髪の少女が赤い槍を持って追っかけていった
??「星殿まってください」
??「星ちゃ~ん」
その青髪の連れと思われるメガネと太陽の塔付きの少女がこちら・・・いや、青髪の少女を追ってきていた
??「・・・おや、稟に風。おそかったですね」
稟「星殿が先に行ってしまわれたではないですか・・・・・ところで・・・・」
星「ああ・・・・同じ数なら負ける気はしないのだが・・・・倍でこられるとな・・・・」
風「そうですか~・・・・ところでおにーさんは何者ですか?」
一刀「え!?」
稟「そうですね・・・見たところ貴族のようですが・・・・」
一刀「貴族?俺は北郷一刀、聖フランチェスカ学園の二年生だ」
風「せいふらんちぇすか?稟ちゃんそんなところありましたっけ?」
稟「いえ・・・・それはどこにあるのですか?」
一刀「え?日本の浅草だけど・・・」
稟「にほん?あさくさ?」
一刀「じゃぁ俺から質問・・・・ここはどこ?」
風「ここは・・・・陳留の近くですよ~」
一刀「陳留?中国っぽい名前だが・・・・」
稟「中国?そんな邑ありましたか?」
一刀「えぇぇぇ!?えっとそれじゃぁ今は西暦だよね?」
風「せいれき?」
一刀「これも通じないって・・・・・まさか過去にタイムスリップ?」
星「たいむすりぃぷ?」
一刀「タイムスリップ・・・・要するに過去に時代に飛んできたってこと・・・・」
星「なるほど・・・・して北郷殿はここで何を?」
一刀「それが俺にもよくわからないんだよね・・・気がついたらここにいてさ・・・・」
風「ではおにーさんは天の御使いなのでしょうか~?」
一刀「天の御使い?」
一刀「あの風さん?」
風「ひゃぁ!?」
星「キサマ!断りもなしに真名を呼ぶとは!」
風「訂正してください!」
一刀「え?でも」
風「訂正してください」
一刀「わっわかった・・訂正するからその槍を引っ込めてくれ」
風「びっくりしました~いきなり真名を呼ばれるなんて」
一刀「ところでその真名って?」
稟「真名とは本当の名という意味で、親兄弟、したいしい人でも本人の許可なしで呼ぶと殺されても文句の言えない・・・それほど神聖な名なんです」
一刀「そっか・・・・ごめんね」
風「いいですよ~いきなり呼ばれてびっくりしただけですし・・・・ところでおにーさんの真名はなんというんですか?」
一刀「俺の時代に真名なんてなかったからな・・・・親からもらった名は一刀・・・・タブンコレが真名になるんじゃないかな?」
星「なんと・・・であってすぐに真名を告げていたとは・・・・・」
一刀「そんな体操なことじゃないよ・・・・」
星「ですがそれでは私の気が治まりません・・・・私は趙子龍・・・真名は星と申します」
一刀「えええ!?趙雲!?」
星「そうですが・・・・なぜ、私の名を知っているのですか?姓と字しか申してないのに・・・・」
一刀「いや・・・・知っていただけだよ・・・・俺の時代は・・・・この世界の未来だから・・・ね」
星「ほぉ・・・・それで知っていたと?」
一刀「そうゆうこと・・・・」
風「おにーさん。風はていいくというのです・・・・ですが、風と呼んでください」
一刀「いいの?」
風「はい、風が呼んでほしいのです」
一刀「わかった・・・さっきはごめんね。風」
風「いえいえ・・・・ところで星ちゃん」
星「なんだ?」
風「先ほどから地響きがするのですが・・・・・」
星「私も感じていた・・・・この地響きは・・・・馬、ソレも一頭二頭どころではないな・・・・」
一刀「砂塵だ・・・・・ねぇ、風」
風「はい、なんですか?おにーさん」
一刀「この近くに紫の鎧をつける軍とかっている?」
稟「おそらくそれは・・・・曹操様のところでしょう」
一刀「曹操?」
風「この近くを治めてる官軍ですよ~・・・・・おにーさん」
一刀「ん?」
風「風たちはここを離れるのですよ~、おにーさんも一緒にどうですか?」
一刀「え!?」
星「すまぬ風・・・・時間があまりないようだ・・・・一刀殿、また何処かで」
一刀「ああ、また」
風「あっ!星ちゃん・・・・」
一刀「天の・・・・御使い・・・・・か」
彼は一人の少女と出会う
それは決められていたこと・・・・・
ココから始まる・・・・
彼と彼女の物語・・・・・
彼は北郷一刀
彼女は・・・・・
言い訳
書いてみた!それだけ!
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おためし