No.128975

天の御使い「宝譿」Ⅳ

aki ecoさん

稟は今頃何処に居るんだろう。

2010-03-09 07:16:01 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2109   閲覧ユーザー数:1881

黄巾の騒ぎが、だいぶ落ち着いたので風を探す事にした。

 

最後に受け取れた稟の手紙からは、北の方を探していたが見つからなかったと……

 

ふむ…南か、もう一度あの陣営を見るのも悪くないだろう。

 

向かう最中に、孫策のところに、天の御使いが降り立ったと噂を耳にして違う楽しみがまた一つ……

 

そして…孫策と頭に人形をのせている少女が、仕事をさぼり町に……

 

黄巾の残党と対峙していた…

 

「人質を放しなさい」

 

「放せと言われて、はい、そうですかーって聞けるかよ!」

 

「……しぇ、雪蓮ちゃん………」

 

「…そこのお兄さん達ー、早く人質を解放したほうがいいですよー」

 

「何だお前は!」

 

「このお姉さんの、友達ですよー」

 

風は、孫策の横から離れるように歩き続ける

 

「今のうちに、人質を解放すれば、命は取られないかもしれませんしー」

 

「無駄に血を流したいとは思ってないのですよー」

 

「……ああ。当然だ」

 

「……本当か?」

 

「はいー、だから武器を……」

 

風に、意識を向けている黄巾の残党を見て孫策は、目を細め……

 

「程立、礼を言うぞ」

 

「……」

 

風が目を閉じる…

 

「……はあぁッ!!」

 

「ぎゃっ…ッ!」

 

「お爺さん大丈夫ですかー」

 

老人は首を振り風に縋り付く

 

「早くこちらに…」

 

「くっ……逃がすかよ!!」

 

残党の仲間は、風に向けて武器を振り下ろす

 

「程立!」

 

「風!」

 

飛び出して、我が槍でその武器を受け止める…そして孫策が残党に止めを

 

「おや、星ちゃんお久しぶりですねー」

 

なんとまぁ、我が友は相変わらずだ…

 

孫策は、残りの残党を殺し尽くし…

 

一人で、どこかに去っていった…

まさか星ちゃんにも助けてもらえるとは思いませんでしたよー

 

ちょうど良さそうなので、次代の呉の王を見てもらおうと風と一緒に孫策さんの屋敷に戻りました。

 

あのお兄さんが天の御使いかもしれない事、起きるまで風がここに居ないといけない事などを説明しながら

 

久しぶりに夜更かしをしてしまいました。

 

星ちゃんが来て数日後に、檄文が届きました……

 

中庭に集められ……

 

反董卓連合…ですかー、仕えたいと思う主は目をつけてますが…黄巾の時にすでに見てますから

 

今回はお留守番でいいでしょう…それに、今回の遠征は時間がかかりそうですしねー

 

ここに残ってもお仕事があるようなので、周泰さんが、猫酔いで動けなかった分も含めて

 

星ちゃんにももう少しここで、お仕事をしてもらいます…

 

 

 

孫権さん、黄蓋さん、星ちゃんの三人でそして、呂蒙と言う人が呉を取り戻すために…

 

忙しそうに動きまわっています。

 

 

風は働いていない…と思われそうですがー

 

ちゃんとお仕事してますよー

 

予定外のお仕事も増えましたけどねー

目が覚めたらまた知らない場所…知らない部屋…

 

起き上がろうとしたが身体に力が入らない…一体どれだけ眠っていたのか……

 

そのまま時間が過ぎて…扉が開く音が聞こえた…

 

「ようやく目が覚めたようですねー宝譿さん」

 

!?

 

この声…俺を殺そうとした…

 

首を動かし声のしたほうを見る。

 

風さん……無意識に身体が震える…

 

「まぁ、まずは、なぜ、私が宝譿さんを殺そうとしたわけを言わないといけませんねー」

 

真名の存在を聞き自分が…ふ、この人の真名を許可も無しに呼んでしまった事を知り

 

殺されてはたまらないと、謝るが…

 

「その謝罪は、恐怖からですよね、」

 

「そんなことは…」

 

「ほおー宝譿さんは、何も分からずに命を落として恐怖を感じない人なのですかー」

 

「……」

 

「風は、程立と言いますよー次からは間違えないでくださいねー宝譿さん」

 

「ところで…何で俺の事を宝譿さんって…」

 

「お兄さんの名前分からないので、そう名前が付きました」

 

「なら名乗るよ、俺は北郷一刀、字と真名は無いから好きに呼んでくれ」

 

「…では、宝譿さんと呼びますねー」

 

「おい!」

 

「すでにこの屋敷の人達は、貴方の名前を宝譿と思ってますし」

 

……

 

「本来の名前ならそれが宝譿さんの真名ですからそう名乗ったほうがいいですよー」

 

俺は、これから周りの人からホウケイと言われるのか……

 

「とりあえず屋敷の主が留守なので帰ってくるまではここで安静してるのがいいですよー」

 

そういいながら、程立さんは部屋を出て行った。

 

 

 

「おや、宝譿二号…さっき変な夢を見たのですよー」

 

「太陽を支えようとしたのですがー」

 

「風の手が短かったので手が届かなかったのですよー」

 

「むぅ…興味が無いのか寝ちゃいましたか……」

 

なかなか出てこないな…

 

旗が揺れる度に期待して

 

そのまま元に戻って…このままじゃみんなの士気が…

 

これだけ挑発してるのに……

 

「朱里ちゃん、このままじゃ」

 

「はい…」

 

「劉備」

 

「あ、孫策さん」

 

「手を貸すわ」

 

孫策さんならどうやってあの人達を関から引き出すんだろ。

「えぇ、お元気で」

「風の真名は、風と言います、この真名を孫策さまに預けますねー」

「一人教えるのも二人教えるのも一緒ですからー」


 
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