「北郷一刀!あなたは今日から私専用の下僕になりなさい!!」
会長は一言こう告げた後俺の返事も聞かずに去っていった…
「ちょっと麗羽様っ!]
「ちょっ姫返事聞かないんですか!?」
会長を追いかけるように二人も去っていってしまった…
後に残された俺は数分ほどその場で動けずにいた…
第二部
「ちょいかずっち!聞いたで、会長の下僕になるやって羨ましいな~」
「その情報どこから仕入れたんだ及川?」
「さっきパサケから聞いたで、多分他のクラスにも噂は広まってるんやないかな?」
「マジかよ…」
他のクラスにまで俺が会長の下僕になる噂が広まっているのか…
どおりで先ほどからクラスの前を横切る生徒が俺の方を見てヒソヒソはなしていくわけだorz
「で、もちろんかずっちは会長の下僕になるんやよなw」
「お前絶対に面白がってるだろ!」
「ええやん、頭はあれな会長やけどそれに目をつぶれば金持ちやしスタイルも良いしデメリットよりもメリットの方がでかいやろ」
「だったらお前に下僕になる権利譲ってやるよ」
「いやいや、こういうのは安全なところ見るからおもろいんやろww」
本音はそこか…
まぁ確かにそうだよな、俺の学校はアイドル級に綺麗な子が結構いる。会長もその一人だ、だが綺麗な花には棘があるという言葉のとおりみなそれぞれに棘がありごく普通の学生である俺たちには近づきにくいオーラ的なものがある。
まぁその中でも会長は綺麗だからというよりその性格的に近づきにくいというより、関わりたくない部類に入るのがだが…
「しかし、いったいどう断れば良いのか…」
「なんやかずっち、断る気かいな!?」
「断るに決まってるだろ、あの会長の下僕だぞ。いったい何やらされるやら…」
「そやな~買い物の荷物持ちだけでも重労働確実やしな~」
多分重労働どころか一人では持ちきれない量になること確実だろう。この前クラスのやつから聞いた話では店中の服を買いあさっていったこともあったらしい。
「まっ、せいぜい気をつけやかずっちw」
そう言った友人の一言にはいろいろな感情が混じっていた…
「…そう、遂に動きだしたの」
「えぇ…まったく確かに二年生になったら各々の考えで動いて良いとは言ったがまさかいきなり下僕になれだとは…」
「あらぁ~ん、そういうところ袁紹ちゃんは可愛いと思うけど」
「確かに!男(おのこ)を思っての乙女の行動はみな可愛いものだ!」
「あなたたちは乙女ではなく漢女(おとめ)でしょうが…」
「漢女の何が悪い!男を思う気持ちは誰にも負けぬわ」
「そうよ、ご主人様を思う気持ちは誰にだって負けないんだから!」
そういった二人の漢女の姿は「筋肉妖怪」その一言で片付けられる姿だった…
片方はスキンヘッドにモミアゲだけ髪の毛を残し三つ網にした化物
もう一人は白髪に縄文時代のようなモミアゲの化物
まぁ化物だった…
「ちょっと、失礼じゃない!こんなうら若き漢女二人を捕まえて化物だなんて」
そういいながらくねくね動くさまもまさに化物だった
「まったくワシらのどこが化物だというんじゃか」
そういいながらおかしなポーズを決める様子も化物だった
「まぁ化物の話はいつまでたっても終わりませんし、とりあえず袁紹についてはどうします?」
「まぁ確かに突然過ぎることもあるけれども、一年はこちらの支持にしたがって我慢してくれたんだし多めにみましょう」
「そうだな、男のことを想い一年も我慢したんじゃ、多めにみてやろう」
「そうですか…ではこちらからは何も手を出さないようにしましょう」
「あらぁ~ん、私の情報では学校中にその噂を流したのはあなただって聞いたけど」
「別に手を出したわけではないですし、それに…」
「それに?」
「ちょっとしたフライングではありましたが、やっぱりスタートは平等にしないと…」
「確かに、一人だけ抜け駆けでは他がかわいそうだからの」
「まぁこの噂を聞いて他の連中がどうでるかはさすがに責任は持てませんけどね」
「そこはあの子たちだものうまくやるわよ」
「そうじゃな、男を想う乙女は何者よりも無敵じゃからな」
「まぁそういうわけで俺は引き続き調べ物の方をおわしときますね」
「すまんの、本来ならその手の仕事はワシらの仕事なのじゃが…」
「さすがに今回ばかりはあなたに任せるしかないみただしね~」
「では俺はこれで失礼しますね」
そう言って男は出ていったがなぜか扉は開かれなかった…
「まったく出て行くときくらい普通に出て行けば良いのに」
「ワシらにも気配を悟らせぬとはやりおるわい」
「ところで転校生の手続きと教育実習生の手続きだけど…」
「転校生か…あの小僧共変な行動をおこさねば良いが…」
男が出て行った後部屋に残された二人の化物はその後一時間程話混んでいた…
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えぇ~と…第一部以上にGDGDですすいません。