……朝…なのかな?
風が吹いて…砂も…
…野宿したんだっけ?
……よく思い出せないよ…
私の名前は…あれ…私の名前…もう少しで思い出せそうな…
??「私の名前……」
鈴々「あそこに誰か倒れてるのだ!」
桃香「きっと天の御使い様だよ!」
愛紗「ですからあのエセ占い師の言う事は、真に受けないで下さい」
誰かの声が…近づいてきます。
鈴々「こんな所で小さな子が寝てるのだ」
愛紗「かけられてるこの服…見た事ないぞ?」
桃香「う~ん、やっぱりこの子が天の御使い様なんだよ」
愛紗「そうは言っても…」
鈴々「あ~!」
愛紗「どうした鈴々!」
鈴々「なんかこの子目を覚ましそうなのだ」
愛紗「はぁ…威かすな!」
桃香鈴々「………」
??「ン…ん?」
目が覚めると…3人の女の人が私を見てました…
??「…あ、あの…あわわ!もしかして、盗賊さんですか!?」
慌てて身体を起こすと私にかけられていた、白い服が下に…
愛紗「誰が盗賊だ!」
鈴々「そんなに怒鳴るとこの子が怖がるのだ」
桃香「そうそう、ところで何でこんなとこに寝てたの?」
??「ふぇ?…あわわ!、ここ何処ですか!?」
愛紗「ここは、幽州琢郡、五台山の麓だ」
??「どこかで聞いたような…うぅ…」
鈴々「ところでお前の名前なんていうのだ?」
桃香「駄目だよ、こういうときは私達から名乗らないと、私は劉備」
愛紗「私は関羽」
鈴々「鈴々は、張飛なのだ」
??「わ、私は……」
名前…私の名前…雛…里…
…これしか思い出せないけど…言っちゃいけない様な気がする…
でも、他の名前が思い出せないし…
雛里「…私は、雛里…だと思います」
桃香「…それって…真名じゃないかな…」
雛里「真名……でも、これしか名前思い出せなくて…ぅ…」
桃香「泣かなくていいよ…きっと思い出せるから」
愛紗「もしかして、真名以外の事を思い出せないのか?」
雛里「…えっと…はい、目が覚める前に、何で外で寝てるのか気になって思い出そうとしたのですが…」
鈴々「この白い服はお前のなのか?」
白い服を抱きしめて落ち着くのを感じながら
雛里「これ…大切な物の気がします」
鈴々「雛…む~真名は駄目だから雛と呼ぶのだ、雛が天の御使いなのか?」
愛紗「…記憶を失ってて、判断が難しいがさっきの流星の件もあるし」
桃香「それに、この服の事だってあるし良いんじゃないかな?」
雛里「あわわ?流星?天の御使い??」
ぐぅ~
雛里「あわわ…しゅみましぇん」
桃香「いいよ、近くの村に行ってご飯食べよ」
鈴々「賛成なのだ鈴々もお腹ペコペコなのだ」
私は白い上着を着て、劉備さんたちと一緒に近くの村に行く事になりました…
でも
誰か…大事な人を忘れてるような…
とっても大事な…半身を…
村に付いた私たちは、食堂で劉備さん達と話をして…
雛里「あわわ!」
桃香「天の御使いとして私たちのご主人様に」
雛里「助けてくれた(かも知れない)恩もありますから…わかりましたがんばってみましゅ」
愛紗「…それから言いづらいのですが、ここの代金を…」
雛里「あわわ!も、もしかして……」
桃香「いや~天の御使い様なら、お金いっぱいあるかなって…」
慌てて、服の中の金子を確認して…
雛里「あわわ~…こ、これで…足りるでしょうか?」
……人数分の金額としては十分にありました……
食べた分には足りませんでしたが……
桃香「ご主人様…ごめんなさい」
雛里「あわわ…いいんです…気にしないで下さい」
私たちはしばらく、この食堂にやっかいになりそうです。
―街道―
二人の旅人が、歩いている。
??「一刀お兄様…雛里ちゃん大丈夫でしょうか」
一刀「朱里…大丈夫だ」
朱里「でも、一刀お兄様の上着も…やっぱり盗賊に」
一刀「…もしそうなら…人の嫁を連れて行ったんだ……それ相応の覚悟してもらうだけだ」
朱里「…もし私が…」
一刀「大事な妹が攫われてもきちんと助け出すよ」
朱里「はわわ!一刀お兄様」
一刀「ところで朱里、あの流星…」
朱里「はい…一刀お兄様が、来た時のと同じ感じでした」
一刀「方角は五台山か、俺以外にも誰か…」
数ヵ月後、雛と名乗る少女が、天の御使いとして義勇兵を集める…
この外史の結末は、ひとえにあなたの心しだい――。
さぁ。
ひな祭りの突端を開きましょう―――。
投稿テスト終了です。
ではこれで。
………?
こんな所に…
何で鏡が……急に光って…
――――
―――
――
―
ここは…どこ?
私は……
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