No.126721

真恋姫無双~風の行くまま雲は流れて~第2話

2話目です…
何分人様の目に留まるところに書くのは初めてなので正直ビクビクしとります。

感想、ご指摘お待ちしとります。
3/12追記

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2010-02-26 01:35:21 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:21829   閲覧ユーザー数:18887

 

はじめに

 

 

この作品は今更三国無双3と恋姫にはまった者が

 

 

妄想を垂れ流した残念かつ卑猥な文章なので

 

 

原作重視、歴史改変反対な方はご注意ください。

 

 

また本来の主人公の一刀さんではなくオリジナルを主人公にしてます。

 

 

一刀さんの登場は…未定です。

 

 

肝心の内容ですが前回よりちょいとさかのぼったところから始まります

 

 

 

青い

 

 

どこまでも青く澄み切った空にぽっかりと浮かぶ雲を、果たしてあれは何でできているのだろうと

 

彼の黒い、だが決して濁りのない瞳は風に吹かれて流れる雲を見据えていた

 

と二羽の鳥が互いを追い越すように飛んでいく様が彼の視界に入る

 

そういえば

 

なぜあれは落ちてこないのだ?

 

どんなに強く引いた弓から

 

どんなに強く放たれた矢も

 

いずれはそれが運命であるかのように落ちてゆく

 

今まさに自由に空を飛んでみせる鳥さえも

 

羽を休めに木にとまるし、羽ばたけなくなった鳥は地を這いずりやがてとまる

 

 

 

なのに

 

 

 

なぜあれは

 

 

 

なぜ雲は落ちてこない?

 

 

 

風に引かれる、追われているのかはわからないが

 

やはり風が止んだところで落ちてくる気配がない

 

どこから来て

 

どこに行くのか

 

皆目検討もつかないものを眺めて思案したところで

 

やはり彼に答えが見つかるわけでもなく

 

誰に聞いたところで返ってくるでもない

 

 

結局のところ

 

所詮あれは人の手の届くものではないのだろうな

 

考えるだけ無駄だと思いながらも

 

彼の意識は遠く漂うそれから離れることはない

 

ないのだが

 

 

「将軍」

 

自身にかけられた言葉が彼、将軍と呼ばれた青年の意識を雲から離す

 

 

 

張コウ、字を儁乂(しゅんがい)真名を比呂と名乗る青年

 

巷で四世三公と謳われる名門中の名門・袁家において将軍の任を任される青年は世の実力者が女性

 

ばかりのこの大陸において希少な存在だった

 

背中まで真直ぐ伸びた黒髪を青い布で一巻きに束ね

 

その細身の体系からはわからないほどの力を出す体にはこれまた青を基調とした衣服をまとい

 

一見女性ではないかと思わせる

 

そして意志の強さを宿らせる瞳は髪同様に黒く

 

だがそれでいて見る者の心をどこか安心させる眉目秀麗

 

袁家当主、袁本初の懐刀にして男として唯一その真名を呼ぶことを許された存在

 

 

 

「守備は」

 

低い

 

逆にそれが彼を『彼』と知らしめる声で今しがた自分を呼んだ副官に返事をする

 

「はっ。既に左翼、文醜将軍。右翼に顔良将軍の隊が展開済みです」

 

副官が示す先、二人が立つ丘台の下に総勢六千の袁紹軍は陣を構えていた

 

さらにその先、十里(一里400m)先に砂塵が舞うのが見て取れる

 

「賊の数およそ一万、こちらに向かって進軍中です」

 

 

 

 

進軍

 

 

果たしてあれを進軍という部類に含めて良いものかと彼は思案する

 

 

隊列もままならず奇声を挙げただ突撃する

 

盗賊、暴徒、ならず者の集まり

 

 

 

 

 

ただこれから殺されるだけの存在

 

 

 

 

 

自軍の倍の数を有するというのに比呂にはそれがひどく滑稽で

 

同情されるべき哀れなもの達でしかない

 

 

 

尤も

 

 

一人として生きて返すつもりもないが

 

 

 

 

「手筈通り文醜将軍に先行させ、奴らの左側面を抜けさせろ。顔良将軍はで時間差で右側面。

 

 本隊弓隊は一斉照射、やつらの足を止める。包囲後に重槍隊を前面に、行け」

 

 

はっ、と自分の意を戦場に伝えるため副官は馬を走らせる

 

その間も大きくなる奇声を耳に比呂はまた空を見上げる

 

先ほどまで眺めていた雲は我関せずとばかりに遠くへ流れていく

 

 

 

そこに自分の意はない、か

 

 

戦場の空気をよそに比呂は誰にも聞かれることのないつぶやきをこぼした

 

 

 

「うるぅぅああああああ」

 

千の兵を率い、その先頭をひた走る大剣を担いだ少女-文醜は目の前に迫る賊の群れに臆するこ

 

となく突っ込んでいく

 

が、彼女の後ろに続く兵達にはあるべきはずの一体感が薄く既に隊から遅れている者もいた

 

 

これが袁紹軍の正体、志願ではなく徴兵という形でつい2週間前に配属された名門の軍隊

 

名ばかりであるのはもはや将軍、文官問わず一致の見解であるが

 

 

ただ増やされていく兵達にしてやれること

 

 

軍隊を育てるという意味の調練の時間は殆ど与えられず

 

 

初戦で自分の半生を振り返ることもなく死んでいき

 

 

またどこからか集められていく

 

 

人の顔を覚えることを特に得意とするわけではない彼女だが

 

今まで何人の人間が死に

 

何人の人間が新たにやってきたのだろう

 

そう胸を、自身の親友に比べると物足りなさを感じずにはいられない代物だが

 

確実にその痛め、それは苦痛となる

 

 

 

故に

 

 

彼女は常に最前線に立つ

 

 

誰よりも敵に近く

 

 

誰よりも刃に近く

 

 

誰よりも危険な

 

 

そうすることで後に続く者が生きられるように

 

部下を死なせないために

 

生き残りたいなら必死でついてくれば良いと知らしめるために

 

 

敵先頭集団を掠めるように文醜隊は左に逸れていく、それでも後方に遅れたものは殺意の塊に飲まれ

 

散っていく

 

 

 

突然目の前から横を走っていく兵達に賊の先頭集団は一瞬の戸惑いを見せる

 

そして間も置かずやはりやってくるもう一つの隊も今度は逆に掠めるようにして駆け抜けていく

 

前が開けたことでかえって混乱した賊達は一瞬、ほんの一瞬足を緩める

 

 

 

 

 

風を切る音に意識を前に向ければ

 

 

空を覆わんとばかりに矢の雨が降ってくるのだった

 

 

 

「千五百か、以外に食われたな」

 

賊軍を一人残らず散らした後に自分達が街に戻る道で、比呂は被害の報告に隣を馬に跨る少女に言

 

葉を返す。

 

「はい、何分半数が初戦の新兵だったもので包囲後も引きずられて…」

 

「一万とはいえ賊相手にこれではな」

 

ため息は隣の少女、顔良にも伝染する

 

「せっかく三人そろって被害を留めようとしたのに」

 

普段、賊相手に袁家の二枚看板+懐刀がそろって出ることはないのだが今回は新兵が多いこともあ

 

り三将軍そろい踏みで戦場に立つことで被害を最小限に抑えようとしたのだ

 

 

そうすることで現状の数でも問題ないと証明するために

 

 

結果を見れば倍の数を討ち取ったのだ、大勝ともいえるが兵の損耗に肩を落とす

 

 

当初の報告では賊は三千との情報だったので戦に不慣れな新兵を大量に連れて行ったのだが蓋を開

 

けてみれば賊軍は一万を超える大集団、袁本初からの命令は賊軍の殲滅。故に最後まで切り捨てた

 

のだがそのことも味方の犠牲を増やす一因になっていた

 

 

帰ったら麗羽さまの顔がこわいですぅとさめざめと泣く顔良の隣で、また機嫌取りをしなければ

 

ならないのかと比呂も天を仰ぐ

 

「と~しぃ~。腹減ったよ~、風呂入りたいよ~、ね~むぅいぃぃよぉお」

 

後ろからかかる声にどれも今は無理な相談だと答える気力もなく一行は城へ到着した

 

 

あとがき

 

あれですか?

 

もしかしてこんなつたない文章を2話にわたってよんでくださったりしちゃったわけですか

 

ありがとうございます。

 

そしてはじめましての方、私がねこじゃらしにございます。

 

挨拶はそこそこに、すいません本当は城入ったあとも書く予定だったのですが何分にも遅筆&仕事

 

の疲れで今日はここまでに…ああっすいませんものを投げないでっ

 

 

いやしかしあれですね、これ仕事中にやるもんじゃないですねって当たり前ですが、会社で一人P

 

Cを前にうんうんうなっている自分に上司から

 

「どうした〇〇の見積もりの件でまだ悩んでるのか」

 

…すみません、すっかり忘れてました。

 

ああ給料泥棒な自分

 

明日も仕事な関係で更新が危ぶまれますが頑張ります

 

追伸

 

感想、誤字、脱字報告等いただければもっとがんばれます

 

 

それでは つぎのこうしゃくで…バタっ

 

 

 


 
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