No.125879

真恋姫無双~この身塵になろうとも~呉√最終話

karasuさん

投稿です
最終話です
過度な期待はせずに生暖かい目で見ましょう

<●><●>

2010-02-21 21:56:16 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:23023   閲覧ユーザー数:14546

この作品はキャラ設定が崩壊しております。原作重視の方はご注意下さい。

時代背景がめちゃくちゃです。

一刀くんがチートです。

それでもいいかたはどうぞ。

 

ちなみに今回は雅視点で進行します

 

 

赤壁の戦いから、六ヶ月が経ちました

赤壁の戦いで、私たちは曹操と魏の主要たる将達を捕縛することに成功しました

その後の交渉により、この大陸は三国が並び立って、互いに間違いを犯さないように見守りあい、支えあいながら未来へ進んでいく事になりました

それも一刀の、その身を犠牲にしての行動により、曹操が素直に交渉に応じてくれたからでしょう

あの戦いの後、呉は船から落ちていった一刀を懸命に探したが見つかることはありませんでした

まぁ、今の呉の皆には一刀の件について悲しんでいる暇などあるわけがない。三国の争いが終わっても仕事は山ほどあるのだから

しかし、今日ばかりは皆仕事を忘れて好き勝手に騒いでいるのでしょうね

そう、今日は皆が待ちに待った祭り。『平和記念祭』の日

各国の主要たる将を洛陽に集めて、一ヶ月という期間にわたり開催されます

だけど、私はその祭りに参加することなく、ここ長沙の街に居ます

何故かは分かりませんが、私はこの長沙の街を離れてはいけない気がします。離れれば大切な何かを失くしそうな……そんな不安が胸の中にあります

 

「はぁ……」

この日、私は城壁の上に一人寝そべっていました。仕事を終え、特に何もすることの無くなった私は、ただただ暇を持て余していました

左の薬指に付けた指輪を太陽にかざす。すると、自然と溜息が漏れます

この指輪は、私が一刀の部屋の棚から偶然見つけたのもです。でもこの指輪には、手紙が添えてあり

『左の薬指にはめるように』

と書かれていました

この指輪には、裏側にしっかりと

私の真名、雅という文字が刻まれていたために、すぐに私宛だと分かりました

この指輪を見つけて以来、私はずっと一刀の部屋で寝るようにしてます。自分でも恥ずかしいとは思うのですが、一刀の部屋でないと寝られません

いつのまにか私の中の一刀の存在は大きなものになっていて……

「まだ帰ってこないのですか……一刀……」

自然と口からそんな呟きが漏れます

 

しかし、今日はいつもと違いました。私の呟きに答える声がありました

???「待たせるつもりは無かったんだけどね。身体が言うこときかなくてさ」

その声を聴いた瞬間に、私は身体を跳ね起こし、辺りを見回す。すると、左を向いたところに待ち望んでいた人物が、前と変わらぬ微笑を私に向けて手を振ってきてくれています

その姿を見た瞬間に私の目からは涙が溢れ出てきました。もっとしっかりあの人の姿を見たいのに、涙で滲んでよく見えません。なので私は……

「顔が良く見ません……もっと近くに寄って下さい」

私がそう言うと、その人物は私に近づいて、私をそっと抱きしめてくれます

ずっと求めていた、この香り、温もり、そして鼓動

その鼓動は生きている証拠。今まで聞いてきたどんな音よりも綺麗な音

「お帰りなさい……一刀」

私がそう呟くと、一刀は私の耳元で『ただいま』と言ってくれました

そのまま私たちはしばらく黙ったまま抱き合っていました。そして、私は自分が落ち着いたと思うと、名残おしみながらも自ら一刀の胸から離れます

そして一刀を下から上まで眺めます。服は所々破けて、少しかっこ悪いですね

一刀「あっ。その指輪……」

私がそんなことを考えていると、一刀が私の付けている指輪に気がつきました

そういえば、この左の薬指に付ける意味はなんなのでしょうか?

「一刀。添え書きの通り、左の薬指に付けましたが、この意味は?」

私がそう訊くと、一刀は恥ずかしそうに、頬を若干朱色に染めて、その頬をかきながら

一刀「え~っと。実はそれ俺の住んでた世界では結婚の意味に近いものがあってさ////」

私は一刀の言ってる意味を理解するのに、若干時間を要しましたが、すぐに自分の顔が赤くなっていくのが分かります

「馬鹿ですね一刀……そういうのはちゃんと言葉で――『雅、俺と結婚して欲しい』……へっ?」

自分の脳内がこれ以上ないくらい混乱しているのが分かります。今確かに一刀は私に結婚して欲しいって

「もう一度……言って下さい」

一刀「何度でも言うよ。雅、俺と結婚して欲しい」

……一体私は今日どれだけ一刀に泣かされるんでしょう?

私は何も言わずにもう一度一刀の胸に寄りかかり、本当に小さな声で

「私なんかで良ければ……。よろしくお願いしますね……一刀/////」

そう一刀に答えました

 

 

それから私と一刀はとりあえず洛陽に向かいました

そして、一刀の無事と私たちの結婚を報告しました

最初は皆歓迎してくれてましたが、後半からは野次が飛んできました

それと気のせいか、曹操の一刀を見つめる視線がおかしいような気がしますね……。近寄らせないように注意しないと

呉に戻ってから私と一刀は結婚式を挙げました。私と一刀の結婚は呉国中が祝ってくれました。本当に嬉しかったですね

で、夫婦の初夜は濃密でした。それはもう本当に……はぁ/////

これで私は、ますます一刀から離れなれなくなった気がします

 

 

それから数ヶ月、私のお腹はポッコリ膨らみました

名前はまだ決まってないのですが、それを一刀と一緒に考えるのも楽しみの一つです

ゆっくり、時間が掛かっても構わないから、元気な子が生まれてきてくれれば良いなと日々思ってます

お仕事は、この子が生まれるまではお休みを貰いました。初めての子ですから、何が起こるかもわかりませんからね

 

隣には愛しい人の笑顔があって。廻りには大好きな友がたくさんいます

色々大変なこともあるのですが、それはそれで楽しんでます

一刀……いつまでも傍にいてくださいね……

あなたが傍にいるだけで、私は幸せを感じられる

 

 

 

この幸せが、一生続きますように……

 

 

                                   完

 

どうもkarasuです

いかがだったでしょうか? 楽しんでいただけたでしょうか?

これにて呉√二つめ、『この身塵になろうとも』は完結となります。

本当にありがとうございました。

次は明命√を更新していこうかと思います。ですが、そちらは一日一本は無理です。

次の更新をした後は少し日にちが空くと思います。本当に申し訳ありません。

暇を見つけてはなるべく更新できるようには務めますが、どうなるかはまだわかりません。

それと刹那√についてなのですが、一回削除して、書き直させていただきます。

主な理由としては、あの一刀くんだといまいち刹那さんとの甘い展開にもっていきにくいからです。

ならなんで投稿した? というご意見のあるとは思いますが……あの頃の私は逝けると思っていたんです……本当にぶん殴ってやりたいですね。

本当にごめんなさい。許してください。

 

ここまで読んでいただきまことにありがとうございます。

これからもほそぼそと続けさせていただきたいと思います。

 

 


 
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