No.125561

仮面ライダー×真・恋姫†無双  蜀編  拠点物語  走れ! 仮面ライダー!

BLACKさん

基本的には真・恋姫†無双の蜀ルートの話ですが、もしも北郷一刀が仮面ライダーの力を手に入れたらという妄想から生まれました。
そして流れも基本的に原作のままですが、仮面ライダーの力があるためセリフや一刀の態度が違うところや話そのものが大きく違うところも出てきたりします。
そのためそんなの嫌だという方は閲覧をご遠慮願います。
それと今回はいつもよりも話は短く、仮面ライダーに関することはあまりありません。しかし先にも書いたように台詞が原作と違う部分もございます。それを了承の上で閲覧することをお願いします。ではお楽しみ。

2010-02-20 15:04:41 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3436   閲覧ユーザー数:3094

 

 

成都を手に入れてどのくらいか経ったある日のこと。

一刀と白蓮は競馬場に来ていた。

 

「本当に盛況なんだな。競馬場って…」

「ああ。正直、ここまでのものになるとは思わなかったけどね…」

 

と言っても競馬の発案者は一刀である。

まあ作ったのは職人さん達であるが、ここまで立派なものが出来るとは一刀も思ってはいなかった。

しかし白蓮の顔は少し苦々しい表情であった。

 

「あまり良いとは思ってない顔だな」

「まあな。騎兵の鍛錬ってのは分かるんだが……な」

「やっぱり馬を金儲けの道具にされるのは嫌?」

「馬を戦の道具に使ってる私達が言えた義理じゃないけどな。正直……錦馬超達が反対しなかったと思うよ……」

「………よ~く見てみろ」

「おーっとここで伸びるのは錦馬超! 速い速い、開始時点で一周の差があってもこの速さ! あっという間に九頭をごぼう抜き! そのまま一気に先頭に躍り出るーーーーーーっ!」

 

タイミング良く実況の声が流れてくる。

 

「……」

「競馬場が出来てからあいつが一番ノリノリ何だぜ。一番反対した人間なんだけど……」

「……ああ、そうなんだ……」

「世の中そういうものなんだよな……」

 

そしてレースが終わると……。

 

「白馬長史!」

「なっ! こいつそんな名で私を……」

「俺じゃないぞ。っで言ったのは……」

 

一刀が後ろを振り向く。

 

「ここにいるぞ!」

 

蒲公英が調子よく手をあげて答える。側には翠も居た。

 

「どうした?」

「あたしの走り、見てくれたか? ご主人様!」

「ああ見てたぜ。あれだけ差があったのに圧勝ってのがな…」

「だろー。障害があればあるほど燃えてくるっていうかさ、こっちも戦いがいがあるってもんだしね!」

「そうか……」

「なあ、錦馬超」

 

白蓮が翠に呼び掛ける。

 

「何だよ、白馬長史」

「その名前で呼ぶなって」

「じゃあ何だよ公孫賛」

「お前、競馬場の造営に反対だったんじゃないのか?」

「当たり前だろ。家族を金儲けの道具に使われて、気分の良い奴なんかいるもんか」

「まあ居たとしても相当な悪党だな」

「じゃ、何で……」

「まあ…何というか、走ってる側としては、金儲けなんか関係ないって言うかさ。それに、設備の増強や兵士の鍛錬の一環って言われたら……な?」

「本音は?」

「何人たりともあたしの前は走らせねえっ!」

「どこの走り屋だよ……」

 

一刀はため息をついた。

 

「分かりやすいね」

「分かり易すぎだろ」

「おいこらたんぽぽ!」

「打倒姉様目指して、皆すごく頑張ってるんだよ。部隊の練度も上がってるし」

「無視するなーーーーーっ!」

「そうか……良い方向に向いてるようでよかったよ」

 

そんな会話をしている時であった。

 

「見つけたのですぅぅぅぅぅぅっ!」

 

そこにねねがやって来た。

 

「ちんきゅうぅぅぅ……っ! きぃぃぃぃぃぃぃっく!」

 

 

必殺の「ちんきゅーキック」が一刀に直撃した。

 

「だあああああああああああああ!!」

 

一刀は派手に空を飛んだ。

そして地面に落ちた。

 

「ぐえっ!」

「な、何だっ!?」

「見参! 競馬委員会なのですっ!」

 

ねねは競馬委員会だったようであるが……。

 

「何故俺を蹴った…」

「そこにお前が居たからなのです!」

「そんな理由かよ……」

 

ちんきゅーキックは普通のライダーキックを真似た技なのでかなり痛いのだ。

少し前に恋と一緒にいたと言うだけでそれを普通に食らわされてしまい、その時は怪我自体は大したことは無かったが、かなりの激痛に襲われた。

今回もかなりの激痛に襲われていた。

 

「で、その競馬委員会が、何の用だ?」

「馬超殿! あなたに、無期限の出走停止を言い渡すのですっ!」

「な、何だってーーーーー……!?」

 

それに倒れながらも反応する一刀。

そして翠達はその理由を聞くと理由は単純。

翠が強すぎて、勝負にならないとのことであった。

そこで蒲公英は翠の相手として白蓮を推薦したのだ。

 

「なあ……」

「部外者は黙るのですっ!」

「俺も参加していいか?」

「え!?」

「まさかマシンデンバードでですか!? それはダメなのです!」

「安心しろ。バイクと馬じゃ話にならないからな。だから……」

 

一刀は変身音叉音角を取り出す。

 

「響鬼で走る。それで十分馬と互角になるさ。と言うわけで白蓮もお願いな」

「え!?」

 

 

そして次の競争に白蓮と一刀も参加することになり、競争開始前になった。

 

「さてと……」

 

響鬼に変身した一刀が準備体操をする。

 

「頑張ってみますか」

 

そして旗が振られて競争が開始された。

 

「はあっ!」

 

翠と白蓮が先頭でその次が蒲公英、その次が一刀となっていた。

 

「なかなかやるな……だけど、まだまだだ!」

 

一刀は諦めずに走り続ける。

蒲公英と一刀はコーナーのところでかなり先頭の二人に近づいていた。

 

「ちょっとヤバいな……」

 

一刀は蒲公英と並んでいるが前の二人をなかなか追い越せそうにないまま二週目となった。

 

「風圧シールドだ!」

 

一刀は風の抵抗を減らすため、わざと蒲公英の馬の近くによって、風の抵抗を減らす。

 

「負けないもん!」

 

蒲公英はそれに気づいて、一刀を離そうと馬を速める。

 

「だったら!」

 

一刀と言うか響鬼の体が赤く燃えていき、その燃える炎が無くなると響鬼の体は赤くなっていた。

 

「響鬼、紅!」

 

響鬼紅となった一刀はさらに速さをまして蒲公英の馬と並び、そしてゴールした。

その結果はなんと蒲公英と一刀の同率優勝であった。

 

「ふぅ~」

 

一刀は頭だけ変身を解く。

 

「ご主人様、やるね~」

「鍛えてますから。シュッ」

 

一刀が右手で響鬼の真似をする。

 

「でも馬と対等に走るのはきついね」

 

一刀は汗を掻きながら、水を飲む。

 

「ま、速く走る特訓にはなるかな」

 

一刀はたまになら参加しても良いかなと思うのであった。

 

 

 

おまけ

 

 

作者「蜀編拠点第2弾だ」

一刀「おいおい、馬と対等の速さって…」

作者「響鬼は設定上、100メートルを3秒で走れるらしいからな。でも馬はどのくらいか分からなかった。そして結果が同着だ。だが私は謝らない!」

一刀「もう知らん」

作者「そう言えば呉編の拠点でアルティメット出した時のコメントが『怯えすぎ』が多かったな」

一刀「何か言いたそうだな」

作者「まあな。後付けとか言い訳になるだろうけど言わせてもらう。

あの時の一刀は心に迷いと言うか心が傷ついていたからな」

一刀「どういうことだ?」

作者「呉編の本編でも分かる通り、あの一刀は自分がファンガイアかオルフェノクかそれとも人間か別の存在なのか、心に不安を抱えていたんだ。

言うなれば『俺の心はボロボロだ!』の状態だったんだ」

一刀「それで明命のあれか…」

作者「心がボロボロ状態ならアルティメットになってもおかしくないと思ったんだがな…。これに関しては謝ろうと思っている。ごめんなさい」

一刀「さっきは謝らなかったのに、今度の謝るのか」

作者「俺でも謝ることを知ってるわ。それと蜀編で星が華蝶仮面だとばれたがあの話には続きがあるんだよ」

一刀「続くんだ」

作者「まあそれは出来てからのお楽しみだ。それと最近ある人に書いてくれと頼まれたものを書き始めている」

一刀「どんな内容なんだ?」

作者「それは言えん。まあそれと並行するのかな。その華蝶仮面の話の続きは…。

それと余談ですが、俺は普通にリアルタイムで仮面ライダー剣を見ていましたが、オンドゥル語と呼ばれる言葉が普通の言葉で聞こえてました。要するにかつ舌が悪いとはこれっぽちも思わなかったと言うことです。

それでは…」


 
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