真・恋姫✝無双~左慈・外史伝~
何があるというわけでもなく、ましてや地平線という境界などさえ存在しない白い空間の中、縦横無尽、
何ら秩序も無くこの空間に浮かぶ黒い文字達が、まるで水中を泳ぐかのように列を成して動いているのが
分かる他に、とある個所に集まる三つの影があった。
一人は、白いワンピースのみを着た長い黒髪の少女。一方、その少女と対峙するのは白装束に逆立った髪
が特徴の青年。その二人の間に立つ白装束を身に纏った、長身の眼鏡をかけた男。
「現在、いくつかの外史に『バグ』と思われる異常が確認できています。まだその外史に何らかの
影響が及んではいませんが、このまま放置しておく事はいずれその外史、及び他の平行外史にも
悪影響を出しかねません」
「・・・して、管輅(かんろ)嬢。その『ばぐ』・・・、具体的に如何なものなのでしょう?」
「『バグ』はその外史ごとで全く異なる現象を示しています。そのため、各外史でその都度対処する
他ありません」
「・・・つまり、俺に平行外史を渡り歩け(デバク)・・・と?」
「つまりはそういうことです、返答の程は?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
しばしの沈黙。
「・・・分かった。だから捨てられた犬や猫のような目で見るのは、止めろ・・・」
頭を抱えながら、青年は少女の要望に承諾の意を示した。それを聞いた少女は年相応の笑顔を見せる。
そんな二人を見て、不敵な笑みを零す男。
ここは外史喰らいの中枢。かつて自分達の外史の存在を巡り、外史の登場人物達が激闘を展開した。
その戦いの末、外史の存在を肯定する事ができた登場人物達。外史、そしては正史をも我が欲望の糧に
しようとした外史喰らいは本来の使命を思い出し、再び平行外史の管理・調整を再開する事になる。
その活動に際し、北郷一刀は左慈と于吉に外史喰らいの中枢・管輅の補佐を頼むのであった・・・。
この物語は、北郷一刀ではなく、彼と幾度も衝突しながらも、最後は互いの存在を認めるようになった、
外史を『否定』する側の存在、左慈元放(さじげんぽう)を突端に始まる。
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こんばんわ、アンドレカンドレです。
今回は、僕が考えていた魏・外史伝のアフター新作の冒頭的なお話を投稿します。テーマは『旅』。・・・あぁ~、何だか某特撮番組な展開になりそうだなぁ~。狙ったところもあるのだけれど、僕的にはスクエニ×ディズニーのゲームをイメージしたつもりが・・・。むぅ~、最近、このサイトで仮面ライダ―とのクロスオーバーを見かけている影響なのだろうかと思ってしまう自分。僕も書いてみたいと思うのですが、ライダーの絵が上手く描けずに一進後退状態にいる・・・。まぁ、それはそれでまた考えるとして、まずはこちらを、
真・恋姫✝無双~左慈・外史伝~をどうぞよろしくお願いします(魏・外史伝 再編集完全版もよろしくお願いします!)!!