真・恋姫無双 二次創作小説 明命√
『 舞い踊る季節の中で 』
プロローグ
(はじめに)
キャラ崩壊やセリフ間違い、誤字脱字があると思いますが、
温かい目で読んで下さると助かります。
この話の一刀はチート性能です。
どうぞよろしくお願いします。
「あら、昼間から流れ星なんて、初めてみるわ」
ある城内の一室、窓の外を覗く少女が、そこから見えた光景に驚きの声を挙げる。
「昼間だと言うのに不吉な、なにやら良くない兆しかもしれません」
少女の傍に立つ女性が、彼女にお茶を入れながら答える。
「そのような不確かな事を言うなんて、貴女らしくないわね」
「流言に興味はありません。
ですが星の輝きは、我等を導いてきました」
女性の言葉に、少女が小さな息を吐き
「そういえば、貴女はもともと江賊だったわね。
貴女達船乗りにとって、星の位置は重要なもの、その星が落ちると言うのは良い気持ちじゃないわね」
「恐れ入ります」
「いいえ、貴女の出身を知っているのに、あのような事を言った私の不注意だわ、赦して欲しい。
しかし、今のは近くに堕ちたわね、何も被害がなければ良いのだけど」
「あの方向は、部下が赴いている筈です」
「そう、彼女が・・・ならきっと何かしらの情報を掴んでくるわね。
彼女が帰ってくるのを待ちましょ」
少女の言葉に、女性は頷く。
最も例え、少女が調べに行きたいと思っても、半軟禁状態の身である二人には叶う事はない。
只、報告も待つ事しかできない我が身を呪うのだった。
「確かこの辺りだったと思うのですが」
縦横に伸びる枝や草を払いながら、幼さの残る少女が姿を現す。
「でも、やはり一人で来て正解だったのです
こんな森の奥では、兵達を連れては早く動く事が出来ません」
そんな暢気な独り言を呟きながら、木々を掻き分けながら進む。
だが、その行動は驚嘆に値する。
深い森を掻き分けて進んでいるのもかかわらず、
その速度は一般人が全力で走るより速い上、
掻き分けられた枝葉は一切の音を立てていない。
彼女が、掛ける力があまりにも自然すぎて、音を出さないのだ。
そよ風ですら音をたてる枝葉が、まるで音を出すのを忘れたかのように、
やがて、彼女が進む先に、
深い森の中だというのに、切り取られたかのように半径10メートル程の空間が広がる。
別に火事か何かで森がなくなったわけではない。
ただ、その一角だけ木々も多い茂る草もなく、
うっすらと、絨毯のように下草が生えているだけ、
だけどが問題は、そこではない。
いや、その空間そのものも不自然だが、彼女の前には、更に不自然なものがあった。
一人の青年が、その空間の真ん中で、横たわる姿があったのからだ。
森の一角を切り取られたかのような場所には、太陽の光が差し込み、
青年の着ている白い服に反射して輝いて見える。
そんな幻想的な風景に、少女は呆然と青年を見つめる。
年の頃は自分より少し上だろう。
穏やかな、優しげな顔をしている。
そこまで思考が行った時、自分がするべき事を少女は思い出す。
青年に近づくと、呼吸と脈を調べ、どうやらただ眠っているだけと分かると、
周りをもう一度念入りに見渡す。
どうやら、仲間はいないようだ。
木こりや山菜を採りに来たにしては、荷物は足元に転がる小さな鞄のみ、
とてもこんな森深くまで来る姿には見えない、その姿から高貴な身分のように思える。
この青年は、なんでこんな森の真ん中で寝ているのだろうか?
少女は疑問に思ったが、考えても答えは出ないと気づき、次の行動を考える。
青年は、どうやら深い眠りについているようで起きない。
ためしに、少女は、青年頬を軽く数度叩いていたようだが、その目は一向に覚める事は無かった。
「考えていても仕方ありません」
少女は、手をポンと叩くようにあわせてそう言うと
青年を背に背負い、青年の荷物を持って、もと来た道を来た時と同じ速度で駆けていく
つづく
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『真・恋姫無双』の二次創作のSSです。
明命√の作品となります。
拙い文ですが温かく見守ってください