お題：印度

　気がつくとインドにいた。

三郎　「暑いッスねー」

マリー「暑いですねぇ」

三郎　「俺、インドなんか行った事ないけど、ここはインドだそうですよ」

マリー「私、インドどころか本州すら出た事ないですよぉ」

三郎　「俺も俺も」

マリー「こんなところで、どうしましょうか？」

三郎　「カレーでも食おうか」

マリー「でも、本場のカレーは辛そうですねぇ」

三郎　「そもそも日本円しか持ってないからどうしたらいいんだろうか」

マリー「今現金１億円持っててもどうしようもなさそうですね」

三郎　「なんか芸でも見せておひねり貰うかぁ」

マリー「なにかお金を貰えそうな一芸持ってるんですか？」

三郎　「うーん、九九とか」

マリー「インドの九九は二桁以上あるんですよ」

三郎　「えー、じゃあ駄目じゃん」

マリー「他に何か無いですかねぇ」

三郎　「日本の誇る文化………そうだ！　萌絵を描いて路上で売ろう」

マリー「三郎さん、そんなスキルがあったんですか！」

三郎　「いや、無いけど」

マリー「最早ツッコむ気にもなれませんね」

三郎　「じゃ、物乞いでもしよか、バクシーシ！　バクシーシ！」

マリー「はうぅ、なんか逆にみんなセンエンセンエン言いながら寄ってくるですよぉ」

三郎　「なぬ？　日本円使えるのかよ」

マリー「でも、こんな民芸品買ってもお腹の足しにはなりませんねぇ」

三郎　「じゃ、このお面かぶって銀行強盗でもしますかぁ」

マリー「なんでこんな所まで来て犯罪者にならなきゃいけないんですか」

三郎　「俺たちはボニー＆クライドだ！」

マリー「ひとりでやっててください＾＾、私は両替してくれるような銀行探しますんで」

三郎　「冗談ッスよ、ところでボニー＆クライドってどっちがボニーでどっちがクライド？」

マリー「語感から推測するとボニーの方が女の人っぽいですけどねぇ、ググッたらどうですか？」

三郎　「そうしよか～、家帰ったらネットで調べよう、てゆーかこのありえない状況を実況してぇ！！」

マリー「インドに来てもインドア派なんですね！」

三郎　「それが今回のオチですか？」

マリー「インパクトありませんかねぇ」

三郎　「ここはインドだ、批判は甘んじて受け入れよう、意見は聞かないけど」

マリー「つまり無抵抗非服従ですね」