No.117686

仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編  第7章

BLACKさん

基本的には真・恋姫†無双の蜀ルートの話ですが、もしも北郷一刀が仮面ライダーの力を手に入れたらという妄想から生まれました。
そして流れも基本的に原作のままですが、仮面ライダーの力があるためセリフや一刀の態度が違うところや話そのものが大きく違うところも出てきたりします。
そのためそんなの嫌だという方は閲覧をご遠慮願います。
先に言いますが一刀が手に入れる仮面ライダーの力は全部で3つです。何が出るかはお楽しみ。

2010-01-10 09:34:24 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:6103   閲覧ユーザー数:5237

 

桃香達が成都を治めてから数ヶ月が経ち、一刀達は南蛮制圧に乗り出した。

その理由は曹操も孫策も別の方へ、勢力拡大を図っており桃香達は勢力拡大するには南の南蛮しかないのだ。

西にはかなり強く獰猛だといわれる五胡がいるため、西には手を出せないのだ。

そして一刀達は南蛮の森へとたどり着いた。

 

「凄い森だ。それに暑い。でも響鬼にはピッタリだな」

「暑いねぇ~…ふへぇ~…」

 

桃香はかなり参っていた。

 

「朱里、雛里、水と食料の確保は大丈夫か?」

「あまり大丈夫とはいえないかもしれません……」

「この暑さでは兵糧が持たないでしょうね……」

「やっぱこの暑さだと腐っちまうな。兵糧は仕方ないとしても水は確保しないとな」

「しかしこの辺りの水は毒水と言われ、漢朝の人間が飲むとお腹を壊してしまいます…」

「恐らく、何かの呪いが掛かっているのかと」

「それはない。それはない」

 

一刀が手を横に振りながら大事な事だから、二回言う。

 

「生水だから細菌があるだけだ。でも細菌を取り除けば飲めるさ」

「さいきん、ってなんですか?」

「目に見えない小さな生き物みたいなものかな」

「お水の中に生き物がいるんですか?」

「ああ、目に見えないだけでね。この空気中は言いすぎだけど、この森だけじゃなくて、普通に村や町にもあるんだよ」

 

一刀はひとまずろ過装置を作るよう手配した。

 

「何にせよ、短期決戦ってことかな」

「まあね」

「ご主人様。そういえばさっき、響鬼にはピッタリって言ってたけど?」

「ああ、響鬼は本来こういう大きな森で戦うことが多い仮面ライダーなんだよ。(だって平成のアマゾンだもんね)」

 

 

一刀達が行軍していると……突然目の前に猫耳の鈴々くらいの女の子が現れた!

 

「誰だ!?」

「我こそは南蛮大王孟獲なのにゃ! ショクとかいう奴らめ! 我らの縄張りに入ってきて、タダで帰れると思ったらいかんじょ!」

「……うわー。可愛い!」

「にゃ?」

「ねぇねぇご主人様! この子、ぬいぐるみみたいで可愛いよ! 耳までついてる!」

「うむ、可愛いな!」

「こいつが南蛮の王様なのかなー?」

「諸に自分で名乗ってただろ」

「そうだじょ! みぃは南蛮の王様なのにゃ! えらいのにゃ! みんなハハーッって言え!」

「ハハーッ!」

 

一刀は笑い混じりに言った。

 

「何を笑ってるのにゃ!」

「微笑ましいからね。それと今のはノリで言った」

「むー! バカにしおってー! そんな奴らにはたっぷりおしおきしてやるじょ!」

「ああ、それはこっちの台詞だな。お前のお尻ペンペンしてやるからな!」

「にゃにおー! 子分ども!」

 

孟獲は仲間を呼んだ!

孟獲の三人の子分、ミケ、トラ、シャムが現れた!

しかし三人とも孟獲とあんまり変わらない体系だ!

 

「あらあら。可愛い子分さんね」

「うわぁ、ちっちゃい。…たんぽぽの子供の頃を思い出すなぁ」

 

子分が出てきても雰囲気は和んでばかりだった。恋も恋で孟獲をなでる。

おまけに孟獲は嬉しそうな声を出してたりしている。

 

(戦闘にならないのかな?)

 

一刀はこの雰囲気自体は嫌いではないが、この場で出す空気ではないと思っている。

 

「まぁ猫でも虎猫でも何でも良いが、我らの前に現れたということは、戦いを望むと考えて良いのだな?」

「何か言い方が気に入らんがそうなのにゃ!」

 

星のおかげでようやく戦闘の空気になった。

 

「ならば話が早い。南蛮王の素っ首、この場でたたき落とし、後顧の憂いを絶たせてもらおう」

 

愛紗が青龍偃月刀を構えて、本気の目になる。

 

「愛紗、本気やな」

「上等なのにゃ! 南蛮大王孟獲が相手をするじょ!」

 

孟獲が背中に背負っていたデカイ肉球の武器を手に持って構える。

 

「まあ、愛紗……ここは俺がやるって」

「ご主人様、しかし……」

「愛紗、そんな事言って…。本当はあまりに可愛らしくて攻撃できないでしょ?」

「うう………」

 

図星だった。

 

「それにさ、こんな森で響鬼にならないなんてもったいないからな」

 

一刀は愛紗の前に立って、変身音叉音角をならして自分の額につけ、額に鬼のものが出てくると一刀の体は紫の炎で燃え出す。

 

「はああああああああ、でゃあ!」

 

一刀が炎を払い、仮面ライダー響鬼に姿を変えた。

 

 

「ひぃいいいい、鬼にゃ!」

『鬼にゃ!』

 

響鬼の姿に孟獲と子分三人は今にも泣き出しそうな顔をしだす。

 

「あらら、鬼は怖いかい?」

 

響鬼が孟獲に近寄る。

 

「怖いにゃ! 怖いにゃ!」

 

孟獲は本当に怖がっていた。

 

「はぁ~仕方ないな……。星、頼む」

「任されよ」

 

一刀は変身を解いて元の姿に戻り、星の後ろに下がった。

 

「むむむっ、何だかきょーてきっぽいのにゃ!」

 

泣くのを止めた孟獲が武器を構える。

 

「当然。愛紗のように愛嬌で籠絡はできんぞ。私を退けたければ、得物で退けてみよ」

 

星も己の槍を持って構える。

 

「言われなくても、お尻ペンペンして泣かしてやるじょ!」

「俺がさっき言った台詞だな…」

「目にも止まらぬみぃの攻撃で、あっという間にオダブツにしてやるのじゃ!」

 

そういうと孟獲は得物を振るが、星はその攻撃を簡単に避けた。

 

「目にも止まる早さだな」

「ぐぬぬー。お前が動くのが悪いにゃ! じっとしとくのにゃー!」

「無茶な事を言う。その鈍器、当たれば痛そうではないか」

「仕方ないな……」

 

そういうと一刀はまた前に出た。

 

「ま、また鬼になるのかにゃ!?」

 

孟獲は響鬼に対してものすごく恐怖感を持っているので、既に泣きべそ状態。

 

「いや、響鬼が怖いならもう少し愛嬌のあるやつに変身してやるよ」

 

一刀はデンオウベルトを腰に巻いて、黄色のボタンを押す。

 

「変身」

「アックスフォーム」

 

一刀は電王アックスフォームに変身した。

 

「さあ、どうや!」

「熊にゃー!」

 

孟獲はどうやらアックスフォームの元が熊であるのを本能的に察知したのか響鬼を見たときと違って和やかな感じであった。

 

「まあ気に入ったんならそれでええ。さあお前の攻撃、俺が受けたるわ!」

「本当か?」

「俺の硬さは泣けるでぇ!」

「にゃにゃにゃー!」

 

孟獲が武器を振り下ろす。電王はその攻撃を避けることをしなかった。

それどころか武器で防ごうともせず、諸に直撃を受けた。

しかし……。

 

「し、痺れるにゃー」

「言うたやろ、俺の硬さは泣けるってな!」

 

孟獲はアックスフォームの硬さに負けて、本当に泣いてしまった。

 

 

「あ~あ、ご主人様泣かせちゃった」

「一刀、さすがに今のはあかんって…」

 

何故か桃香や霞に責められる一刀。

 

「ひ、ひどいよ~」

 

一刀は変身を解いて片隅でいじけてしまった。

 

「こうなったらみぃの力を思い知らせてやるにゃ! 子分どもー!」

「おーにゃー! みんなならぶにゃー!」

「みんなあつまるのにゃー!」

 

三人の子分がそういうと、なんとその三人娘と同じ顔と体の女の子たちが何人も集まってきた!

 

「量産型だと!? 許せるっ!」

 

一刀がいつの間にかどこかの蜘蛛男の真似をする。

 

「お館様、そんなバカな事をしてないでもらいたい」

 

桔梗に説教を喰らわされた一刀。

いよいよ戦いが本番になり互いの兵がぶつかり合った。

一刀は響鬼に変身して、森を上手く使いながら南蛮兵を倒す。

地の利は南蛮兵にあるのだが、響鬼は森で戦うのにはかなり強い。地の利はある意味では響鬼にもあるのだ。

そして戦いは蜀の勝利。孟獲は蒲公英が捕まえた。

しかし一刀は孟獲が諦めの悪さを歴史で分かっていたので、ためしに聞いてみたら本当に諦めが悪かったので、

一刀は史実のようにまた孟獲と戦い、納得するまで戦うことにし、孟獲を逃がした。

蒲公英は凄く不満そうだったが、一刀にあることを吹き込まれてなんかわくわくしていた。

その理由はイタズラと言う名の罠を蒲公英に頼んだのだ。蒲公英はそれが嬉しそうであった。

 

「さてと…俺もやりますか……」

 

それから、孟獲は落とし穴に引っかかったり、すずめ取りの罠に引っかかったり、逆さ吊りにあったり、

電王ロッドフォームのデンガッシャーロッドフォームに饅頭をつけてたら、釣り上げられたり、偽ラブレターに騙されて蒲公英に捕まったり、最後はこんな感じだった。

 

「にゃあ、にゃ!」

「待て、待て~~」

 

 

何かから逃げる孟獲。何から逃げているのかと言うと響鬼に変身した一刀からであった。

 

「あっちいけにゃ~!」

「そうはいかないんだよな…これが」

 

孟獲が上手く森の木などを避けながら、響鬼との距離を離そうとするが、響鬼はサルやゴリラのように木の太い枝を手で掴んではその勢いで跳んで、また別の木の太い枝を掴んでは跳んでとして孟獲を追いかける。

その途中で川があり、孟獲は一生懸命泳いで逃げる。響鬼はその後ろをものすごく早いクロールで追いかける。

仕舞いには平原で本気で走る孟獲。その後ろを本気で走って追いかける響鬼。

 

「にゃにゃーーーーー!」

 

孟獲は本気で追いかけられた挙句、響鬼のタックルのようなキャッチで捕まった。

そしてやっと孟獲は戦うのを止めて、降参した。それも大泣きだった。本当にひどい目にあったようだった。

と言うより、最後の響鬼が一番恐ろしかったようだ。

 

「そこまで響鬼が怖い?」

「怖いにゃ……」

「そうかそうか」

 

一刀が孟獲の頭を優しくなでる。

 

「ごめんな……」

 

その後、桃香の勧めで城に帰ってご飯を一緒に食べ、真名の美以を許してもらい、孟獲は居心地が良いので子分の三人と一緒に居ついてしまった。

 

(マスコットとしてはいっか)

 

一刀は心の中でそう思った。

 

 

 

おまけ

 

 

作者「響鬼大活躍!? の仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編  第7章」

一刀「響鬼を出すのはいいけど、俺がロリコンみたいなことを書くなよ」

作者「事実だろ?」

一刀「違う! 小さい子も好きなだけだ!」

作者「……」

一刀「何か言えよ」

作者「お前の事はこれ以上言わない」

一刀「あ、そう。それにしても何か他の作品ネタが多かったな」

作者「まあな。某RPG風のことも書いたし…」

一刀「ニ○ニ○動画でもよくあったネタも書いたな」

作者「許せっ! まあそれはともかく、次回の第8章なんだが、次は原作には無いオリジナルの話だ」

一刀「これまたどうした?」

作者「ある事情があってな…。原作の流れじゃ無理な話があるからオリジナル話にした」

一刀「一体何を用意した?」

作者「それは第8章を見てからのお楽しみだ! それでは!」


 
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