ここは「
天空市一の規模を誇るスポーツジムである。
ガコン!
プシュッ!
ゴキュッ! ゴキュッ! ゴキュッ!
佐和子「プハーッんめー! 今日もいい汗かいたぜ!」
首からタオルをぶら下げた佐和子が、ペットボトルのスポドリを豪快に喉に流し込む。
とそこへ。
???「佐和子警部!」
佐和子「ん?」
声をかけてきたのは静波。てんくうプロレスリングの人気女子レスラーである。
静波「警部もこのジムに通ってらっしゃったんですね」
佐和子「ああ。今上がったところだ。お前は今からのようだな」
静波「はいっ! 警部、この前のてんくうプロレスの試合、観に来ていらっしゃいましたよね」
佐和子「えっ、何で知ってんだよ?」
静波「だってその髪、滅茶苦茶目立つんですもんw 客席見たら一発で分かりましたw」
佐和子「あちゃー、こりゃしくじったなあーw」
静波「よろしければ今度リングに上ってみませんか?」
佐和子「えっ?」
静波「柔道、空手、キックボクシング、テコンドー…警部、格闘技は一通りやっていらっしゃるとお聞きしました。そして何よりその鍛え抜かれた体! あたしとタッグを組みませんか?」
佐和子「いいのか!? やったぜ!」
静波「じゃ、あたし今から着替えますので」
佐和子「んじゃ一緒に更衣室に行こうぜ」
佐和子「やっぱリングネームとかあった方がいいのか?」
静波「あった方がスター性が上がりますね。ファンも親しみを持ってくれるでしょうし」
佐和子「なるほど、何かいいのを考えねえとなw」
ガチャ。
佐和子、静波、モモンガ男「!?」
佐和子「おいオマエ、こんなところで何をしてる!」
モモンガ男「う」
静波「さてはあんた、更衣室荒らしね!」
ドサドサッ。
佐和子「あ、それあたしのスマホと財布じゃねえか!」
モモンガ男「あわわわわ;;;;;」
静波「やっぱ更衣室荒らし!」
佐和子「テメー!! 現行犯で逮捕だー!!」
静波「観念しなさいこの恥さらし!!」
ドカドカドカバキバキバキバキッ!!!!!
グシャグシャグシャグシャッ!!!!!
グワラグワラグワシャッッッッッ!!!!!
モモンガ男「ギャアアアーーーッ!!!!!」
・・・・・・
鷹斗「で、こいつがその時の感謝状ってわけか」
静波「そ。いいでしょーw」
鷹斗「そのモモンガ男はどうなったんだ?」
静波「今、警察病院の外から鍵の掛かる特別室で、全身をギプスで固定された状態で入院してるわ」
鷹斗「こええ…」
=END=
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