No.1155660

【獣機特警K-9ⅡG】カーチェイス(後編)【交流】

Dr.Nさん

タツヤ君は子供、ミライさんは女性ですが、二人共フレームが頑強な軍用のものなので、蹴られるとめっちゃ痛いです。

      タツヤ https://www.tinami.com/view/621878
      ミライ https://www.tinami.com/view/568457
     シャイオ https://www.tinami.com/view/952414

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2024-11-05 21:48:15 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:55   閲覧ユーザー数:51

下の道に降り、さっきとは反対の方向に走行中のベティ・スピアGT-R。

 

ミライ「確かこの辺だったと思うんだけど…」

タツヤ「あ! あれじゃない? 潰れた黒のハイエイシターに、横にパトカーもいる!」

ミライ「ホントだ! 行ってみよう!」

そこでは、シャイオとニュウの二人が、運転席の熊男と助手席の熊男の頭に.44マグナムを突き付けていた。

 

ミライ「お疲れ様ですシャイオさんにニュウさん」

シャイオ「あ、ミライちゃんにタツヤ君じゃない」

タツヤ「いついらっしゃったんですか?」

ニュウ「さっきね。高速道路から車が落ちてきたって通報があって、駆けつけてみれば指名手配中の黒のハイエイシターだったの」

ミライ「それ、私たちが高速道路で追跡中だったんです」

シャイオ「あーそうだったんだ」

運転手の男「ううっ、酷い目に遭ったやで…」

助手席の男「何が起こったの…? ウィ~ヒック!」

ミライ「あ、コイツらまだ生きてる」

タツヤ「しぶといね。ゴキブリ並みの生命力だ」

シャイオ「ほら、立ちなさい! 立たんかこの!!」

ニュウ「少しでも変な真似をしたら容赦なく撃つ!!」

 

ズルッ。

 

シャイオ「ぎゃー、頭が取れたあ!!」

ニュウ「違うわ。よく見て、熊ヘッドが取れただけよ」

シャイオ「ホントだ。中身は豚!」

ニュウ「ひょっとしてこっちも」

 

スポッ。

 

ニュウ「やっぱり中身は豚かよ!」

シャイオ「人騒がせにも程があるわ!」

 

ググーッ×2

引き金半引きにするシャイオとニュウ。

 

ミライ「まあまあお二人とも落ち着いて下さい。コイツら、もう抵抗する力は残ってないでしょうし」

シャイオ「でもねえ」

タツヤ「あ、見てミライさん!」

ミライ「どうしたの? あっ!!」

 

黒ハイエイシターの後部に山積みされていたもの──それはミライとタツヤがあれ程欲しがっていたカンプラであった。

 

ミライ「コイツらが買い占めてたんだ!!」

タツヤ「僕たち欲しくても買えなかったのに!!」

ミライ、タツヤ「おどりゃーーー!!!!」

 

ドカッ! バキッ! グシャッ!!

ドカッ! バキッ! グシャッ!!

ドカッ! バキッ! グシャアッ!!!!

 

運転手の男「ギャーッやでー!!」

助手席の男「ギャーッ!! ウィ~ヒック!!」

 

シャイオ、ニュウ「ちょ、ちょっと、二人とも落ち着いてー!!」

 

・・・・・・

TVニュースのアナウンサー「逮捕されたのはいずれも豚型ファンガーの無職 犯 瀉豚容疑者と、自称作業員の吐 瀉豚の二人です」

翌日、ラミナ署署長室。

 

エルザ「犯と吐の逮捕、大変ご苦労であった。君たちには署長賞の賞金を出すことにしよう」

ミライ、タツヤ「ありがとうございます!!」

ミライ「ちょっと気になることがあるのですが」

エルザ「何だ?」

ミライ「黒ハイエイシターに積まれていたカンプラの山、やはりあれは万引きか何かでしょうか?」

エルザ「いや、あれに関してはちゃんと金を払ったもののようだ」

ミライ「へえー意外ー」

タツヤ「でもあれはお一人様1個だったはず。どうしてあんなにたくさん持ってたんですか?」

エルザ「店員の話によれば、反社会的勢力と酔っぱらいに脅されて断れきれなかったそうだ。犯と吐は転売で儲けようと画策していたようだ」

ミライ、タツヤ「あー…」

タツヤ「でも塀の中だったら転売も出来ないね!w」

ミライ「うん! ざまぁだね!w そしてあの熊スーツですが、やはり正体がバレるのを防ぐために?」

エルザ「実は、警察でも初めてアイツらが豚だったという事実を知ってな。身バレを防ぐ目的だったと思いきや、自分が豚ではなく熊だと本気で主張しているそうだ。全く困ったもんだよ」

ミライ、タツヤ「うわ、なにそれ!」

エルザ「私の話は以上だ。あ、そうだ。副署長からも話があるそうだから寄って行きなさい」

ミライ、タツヤ「はいっ!」

廊下。

 

ミライ「賞金だってさ! これでカンプラが買えるね!」

タツヤ「でもどこにも売ってないよ。せっかく買えるチャンスなのにね…」

ミライ「あ、そっか…。あの豚ども絶対に許さん! おっと、副署長室副署長室」

副署長室。

 

ツトム「犯と吐の逮捕、ご苦労だったね」

ミライ、タツヤ「いえ、とんでもありません!」

ツトム「署長賞が出るそうじゃないか。では、副署長賞はこれだ! はい、1個ずつね」

 

ツトムが差し出したのは、カンプラ!

ミライとタツヤがあれ程欲しがっていたあれである。

 

ミライ「カンプラ!!」

タツヤ「どこで買われたのですか!? 今どこを探してもないのに!」

ツトム「私の古い知り合いに玩具問屋の社長がいてね、無理して2個だけ分けてもらったんだ。誰にも言うなよw」

ミライ、タツヤ「はいっ!!」

廊下。

ホクホク顔の二人。

 

タツヤ「思わぬところでカンプラゲットだね!」

ミライ「うん! でも賞金浮いちゃった」

タツヤ「またオタクビルに行こうよ。今度はレイナちゃんを誘ってもいい?」

ミライ「もちろん! じゃあ彼女にも言っといて」

タツヤ「うん!」

 

 

=END=

 

 

 


 
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