No.1152287

老走族

新人さん

敬老の日が国民の祝日に定められたのは昭和41(1966)年だ。それからずっと9月15日は敬老の日という祝日だったが、平成13(2001)年に「国民の祝日に関する法律」が改正されて(ハッピーマンデー制度)敬老の日も 平成15(2003)年から9月の第3月曜日が敬老の日の祝日に変わった。それに伴い9月15日は「老人の日」という記念日として残すことになり、9月15日から21日までの1週間は 意味の良くわからない「老人週間」となっている。厚生労働省によると敬老の日の一番の趣旨は『老人を敬愛し、長寿を祝う日』である。ややこしいが 老人の日は『老人福祉を啓発することが目的』なので、「敬老の日」と「老人の日」は趣旨が異なっているらしいのだ。 世界保健機関(WHO)では、高齢者は、65歳以上の人だ。65歳から74歳までを「前期高齢者」、75歳以上を「後期高齢者」と呼ぶ。ちなみに、敬老の日ができた頃の昭和44年の敬老会は55歳以上を対象としていたようだ。 現代は65歳でもまだ働かされるようになっている。年金を受け取れる年齢はどんどん先に延ばされていく。皆はあやふやなまま老人と呼ぶが、敬老の日は何歳から祝うという決まりはないそうだ。中にはまだ本人に老人という意識が無く、若者が電車で席を譲ったり 敬老を祝うと怒る人達もいる。長生きなんかしたくないから、祝わないでほしいと願う老人もいる。若者が少なくなった未来は 自分の細胞で作った臓器で身体のパーツ交換をしながら働き続け、100歳になるまでは 老人と呼ばれない時代が来るかも知れない。だが皆が長生きしたい と思っているとは限らないのだ。長寿世界一の日本は 人を無理やり死なせない医療だから、長生きにうんざりする人達や 絶望する人々が増えていくと思う。 これからの日本人には自分は老人であるという自覚は必要だ。自覚が無ければ 突っ込んだり、逆走したりしてしまう。 老人週間は福祉を啓発するだけじゃなく、老人に対して「あなたは老人だ」と啓発してあげるべきなのだ。啓発の意味は『きずかせてあげる』ことだから。




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